バリアフリー現地調査2018 海津

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 海津

平成30年10月16日

治水神社

アクアワールド水郷パークセンター

海津市歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

岐阜県の南西にある海津市は、平成の大合併により南濃町、海津町、平田町の旧海津郡に属する3つの町が1つの市となりました。
西側に三重県境があり、養老山脈が南北に連なっていて、揖斐川長良川木曽川の濃尾三大河川が合流する地形となっています。
また、旧海津・平田町域の、ほぼ全域が「海抜ゼロメートル地帯」で、輪中の地として有名です。

治水神社

治水に尽力した薩摩藩士の功績を讃え、平田靱負大人の遺徳を偲び、犠牲となった多くの藩士達を慰霊している神社です。
昭和13年に、平田靱負大人(ひらたゆきえうし)を御祭神として創建されました。
毎年春(4月25日)と秋(10月25日)には義士の遺徳を偲び、慰霊祭が行われており、薩摩藩であった鹿児島県からも多くの方が来られるそうです。

この神社に参拝すると、水難避け、家内安全、交通安全にご利益があると言われています。

 

治水神社
宝暦治水工事に命を捧げた薩摩義士を祀っています
宝暦治水由緒書
宝暦治水由緒書

由緒書によると、江戸中期、木曽三川の水害で悩む濃尾平野西南部の住民を救うため、幕府は薩摩藩にお手伝い普請を命じました。
薩摩藩士らは、この地方の住民のため、経験したことのない水の流れに苦しみながら、多大の犠牲を払い工事を見事完成させました。

治水観音堂
治水神社の駐車場内にある治水観音堂

神社の北西側、朱色の隼人橋を渡ったところに「治水観音堂」があります。中には治水観音堂大菩薩像と、その慈翼に工事の犠牲となった薩摩義士の位牌が祀られています。

順路1 岐阜方面から南進し木曽三川公園南端の、県道106号と県道220号交差点を右折します
治水神社の入り口
徒歩での治水神社入口は交差点横にあり急な階段になっています
順路2 交差点直ぐに、治水神社の駐車場入口があります
順路3 幅が狭く、急な斜面ですので注意が必要です
治水神社の駐車場
駐車場の路面は砂利で、神社へは少し傾斜があります
本殿正面の段差
本殿正面には段差が1段あり、車いすは段差の低い東側から入れます
治水神社の公衆トイレ
公衆トイレがありますが、入口に段差があり和式便器で、車いすでの利用は困難です

アクアワールド水郷パークセンター

国営木曽三川公園中央水郷地区、海津市にある公園です。
環境教育に関する情報の発信、活動の支援を行う拠点になっています。
学校やサークルなどの団体で体験できる体験工房があり、NPOによる体験教室も行われています。

住宅展示場だった建物を再利用した学習棟が建ち並び、オランダをイメージした高さ20mの風車と、ハスで埋め尽くされた義呂池があり、ゆったり出来る公園になっています。天気の良い日には園内を散歩する人や、キャンパスに絵を描く人も見られます。

園内への出入り口
駐車場からは段差がありますが、幅広いスロープで解消されています
総合案内所
園内に入ってすぐ左側に総合案内所があります、階段のほかスロープもあります
車いすマークのトイレ
入ってすぐ右に車いすマークのトイレ
環境学習センター出入り口
環境学習センター入口、若干段差あり
勾配が急なスロープ
各体験場の入口には、スロープがあります
アーチ橋
風車のあるエリアに繋がる橋は、幅広くタイル敷のアーチ橋になっています
堀田エリア
風車の先に「堀田エリア」があります

この地域の昔の米作りを体験するために、掘田で稲作が行われていました。

義呂池の畔、ゆったりとした風景があります

海津市歴史民俗資料館

1階には高須輪中変遷劇場(4600分の1の地形模型)があり、2階は「輪中と低地の農業」についてのパネル展示や、農具や民具の展示があり、3階は高須松平藩の御館の一部(玄関から書院の間の主要部分、能舞台、50畳の広間)が復元されていました。

海津歴史民俗資料館の外観
外観は高須松平藩の館のような3階建ての資料館です
海津歴史民俗資料館の正門
車いすの場合など、正門のインターホンで資料館裏口の扉を開けてもらいます
車いす使用者の迂回路を示す立て札があります
関係者通用口
関係者通用口の幅は広く、段差もありません
身体障害者対応エレベーター
身体障害者対応エレベーターで、2階の総合受付に行きます
総合受付
総合受付では、車いすの貸し出しも行っています
高須輪中変遷劇場
高須輪中変遷劇場(4600分の1の地形模型)は、ビデオの説明に沿って明治24年の地形から現在の高須輪中に変化していく模型になっています
2階は「輪中と低地の農業」についてのパネル展示や、農具や民具の展示があります
3階は高須松平藩の御館の一部が復元されています
3階からは、当時の高須松平藩城下町があった風景(旧海津町)が一望出来ます
玄関出入り口
2階が玄関出入り口になっていて、入口横で入場券を発券しています
玄関出入り口へは、幅が広く、中央に手すりのある、長いスロープとなっています
屋外は砂利が敷いてありますが、中央に石畳の通路があり、車いすも通れます
駐車場への通路にある段差には鉄製のスロープ
堀田が再現され、小学校が米作りを行っています
加藤ディーゼル機関車
1954年から1970年にかけて行われた堀田の埋め立て工事の土砂の運搬に用いられたディーゼル機関車が展示されています

治水神社や海津市歴史民俗資料館を訪れて、「輪中と低地のくらし」について知らなかった事を沢山学ぶことが出来た調査でした。

取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

バリアフリー現地調査2018 揖斐川

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 揖斐川

平成30年10月12日

徳山ダムサイト公園

藤橋城・西美濃プラネタリウム

藤橋歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

岐阜県の西北部にある揖斐川町は、平成の大合併により、揖斐郡の谷汲村・久瀬村・春日村・坂内村・藤橋村が、(旧)揖斐川町と合併して広大な面積を誇る町となりました。
町の中心には、木曽三川のひとつ「揖斐川」が流れ、山々に囲まれた自然豊かな所です。

今回調査に行った藤橋地区(特に徳山ダムのある旧徳山村)は、坂内地区と並び特別豪雪地帯に指定され、冬季(12月〜3月)は、これら施設は閉鎖されています。

また藤橋地区の下流には、道の駅「星のふる里ふじはし」いび川温泉「藤橋の湯」もあり、春から秋には観光のお客さんで賑わっています。

徳山ダムサイト公園

揖斐川町の最北部、藤橋にある徳山ダム(旧徳山村)に行ってきました。
徳山ダムは、日本最大級のロックフィルダムです。徳山ダム周辺は、ダムサイト公園として整備され展望台もあり、ダムから下400mの発電施設や満面に水を蓄えた人造湖「徳山湖」を一望出来ます。

徳山ダム全景
山々に囲まれた巨大な「徳山ダム」
ダムサイト公園内の展望台
ダムサイト公園には展望台があり、徳山ダムを一望出来ます
ダムから見た眼科の景色
ロックフィルダムと400m下の水力発電施設
徳山湖の全景
総貯水容量 日本一を誇る「徳山湖」

ダム建設に伴い、旧徳山村の全体が水没し、ダムによって形成された人造湖は、旧徳山村村民からの意見により村の名前から「徳山湖(とくやまこ)」と命名されたそうです。

徳山ダム管理所
徳山ダム管理所は、車いすマークのトイレを併設したバリアのない建物です

徳山ダムサイト公園には、車いすマークのトイレを併設した徳山ダム管理所があります。外から中まで段差がなく、入り口扉は自動ドアになっていて、建物に入ると正面に総合受付があります。受付では、車いすの貸し出しや、人気のある「ダムカード」の配布やなどを行っています。

貸し出し用車いすとAED
貸し出し用車いすと「AED」の設備がありました
ダムカード
受付で「ダムカード」がもらえました
車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレの入り口幅は広く、屋根もあります
徳山会館
徳山湖の辺りにある「徳山会館」

徳山ダムサイト公園から、さらに3kmほど上流に行った所に「徳山会館」があります。
1階には、ダム建設で廃村になった、旧徳山村の歴史・文化を後世に伝えることを目的とした展示室があり、さらにエレベーターで地階に降りると、レストランや宿泊できる客室があります。

写真パネル展示
旧徳山村の生活を伝える写真パネル展示
窓越しに見える徳山湖
レストランの座席から、山々に囲まれた徳山湖が一望できます

レストランの全面ガラス窓からは、山々に囲まれた徳山湖が一望できました。広大な徳山湖を眺めながら「徳山ダムカレー」を食べました。

徳山ダムカレー
ダムの放流をイメージした「徳山ダムカレー」

藤橋城・西美濃プラネタリウム

徳山ダムから8kmほど下流に、「藤橋城」があります。施設の外観は、彦根城を模した天守風になっており、1階には座席数60席のプラネタリウムがあります。
先進的プラネタリウム投映機「メガスター2B」が映し出す1000万個の美しい星空は、本物以上にも感じられます。
また2階が星の展示室、3階が旧藤橋村の歴史と民俗の展示(甲冑も展示)、4階が展望室になっています。

藤橋城の全景
小高い丘にそびえ立つ立派な「藤橋城」
急斜面の迂回路
藤橋城の裏側にある急斜面の迂回路(車いす使用者用)
正面入口の階段
正面入口は階段があり、仮設スロープを使って入りました
プラネタリウムの内部
通路も広く座席シートもゆったりとしています
車いす用スペース
プラネタリウム内の通路は広く、車いす用スペースもあります

また、同じ敷地内には、町営の公開天文台で、デジタル式太陽望遠鏡や岐阜県内最大級の口径60cmの反射望遠鏡を備えた「西美濃天文台」もあります。

藤橋城と西美濃天文台
駐車場から見上げると、藤橋城の隣に西美濃天文台があります
階段昇降機
天文台は2階建てで階段がありますが、車いす用の通路があり階段昇降機もあります
口径60cmの反射望遠鏡
中央に口径60cmの反射望遠鏡を固定した、とても立派な天文台です

藤橋城・西美濃プラネタリウムと藤橋歴史民俗資料館共用の駐車場の南側に、お城の形をし屋根にシャチホコがある公衆トイレがあります。
男性トイレ側には、オストメイト設備のある車いすマークのトイレがあります。

公衆トイレ
屋根にシャチホコがある公衆トイレがあります
オストメイト
車いすマークのトイレには、オストメイトの設備がありました

藤橋歴史民俗資料館

藤橋城から通りを挟んで建つ藤橋歴史民俗資料館は、野外資料館となっており山々を背景にして池の周りに移築復元された茅葺民家5棟が建ち並んでいます。民家内には山村の暮らしを伝える民具が展示されており、最も古い民家は約250年前の建築とのことです。

藤橋歴史民俗資料館
藤橋歴史民俗資料館の正面、入場券売場
車いす使用者用の入口
藤橋民族資料館横の車いす使用者用の入口
山と茅葺民家と池
山々を背景にして、池の周りに建ち並ぶ茅葺民家
茅葺民家内の展示
茅葺民家内は、当時の山村の暮らしを再現しています

今回調査したところは、豪雪地域のため冬季(12月〜3月まで)の間、施設が閉鎖となりますが、11月は紅葉シーズンとなりますので、一度、行かれてみてはどうでしょうか・・・。

取材へのご協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 土岐・瑞浪

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 土岐・瑞浪

平成30年10月12日
土岐市にある

織部の里公園
美濃陶磁歴史館

瑞浪市にある

瑞浪市化石博物館
瑞浪市陶磁資料館
瑞浪市地球回廊

を調査させていただきました。

岐阜県の東濃地方の土岐市多治見市瑞浪市一帯では、「美濃焼(みのやき)」と呼ばれる陶磁器が作られています。
その歴史は古く1300年前から続いており、志野、織部などの他、各地で多彩な美濃焼が作り出され、陶磁器の一大生産地となっています。

織部の里公園

土岐市にある、織部の里公園は元屋敷陶器窯跡を中心とした史跡公園で、美濃地域最古の連房式登窯「元屋敷陶器窯跡」をはじめ、他に3つの復元した窯(国指定史跡)があります。
「創陶園」では、ロクロを使った作陶体験ができるようになっており、由緒ある茶室「暮雪庵」では、お茶会も開催されているそうです。
管理棟には窯跡から出土した陶器などが展示され、美濃焼を満喫できます。

元屋敷窯は建物の中で保存されています。スロープがあり車いすでも入れます
管理事務所、出土した陶器などが展示されています
茶室がある暮雪庵へは段差があり、車いすは困難です
3つの東窯の上は広場になっており、見学しながら散歩ができます

織部の里公園の車いすマーク駐車場は、少し離れところにあります。
行き順:織部の里公園車いすマーク駐車場から

美濃陶磁歴史館

土岐市にある、志野焼や織部焼などの美濃桃山陶の歴史を紹介する施設です。
市内の窯跡の出土品から、元屋敷陶器窯跡出土品などを展示、重要文化財の作品も展示され、年に数回特別展や企画展も開催されています。

訪問時には特別展「瀬戸物として売られた美濃焼江戸時代の焼き物生産と販売」が開催されていました。

建物前の駐車場は砂利ですが、車いすのタイヤが埋まるほどではありませんでした
受付前には椅子があり、休憩しながら資料やパンフレットを見られます

瑞浪市化石博物館

化石専門の博物館で、中央自動車道工事の際に採集されたものや、市内各所から採集された、貝・魚・ほ乳類・植物など、およそ1500種類の化石が展示されています。

貝の他に植物や魚などの化石を採集する野外学習や、化石のレプリカ・模型作りのイベントも開催しています。

丘の上にあり施設入り口までは70段ほどの階段を登ります
広い展示フロアは種類ごとに展示され分かりやすくなっています

丘の上にあり長い階段を登らなければなりませんが、障害のある方や妊婦の方は、建物の前まで車で入ることができます。
車いす利用者は建物裏口のスロープから入ります。
行き順:化石博物館、裏口のスロープから入る

瑞浪市陶磁資料館

美濃焼の歴史を、時代を追って展示紹介や使われていた陶磁器の生産道具や機械なども展示、野外には実際に年に数回使用されている登り窯やきねつきの大水車なども展示されています。

企画展や特別展のほか、作陶・絵付けなどの体験教室も行われています

 

広い展示フロアは見やすく展示されています

身体障害者の方などは建物横の駐車場(車いすマークスペースはありません)を利用すると、段差や坂道もなく入れます。
行き順:陶磁資料館建物横の駐車場

瑞浪市地球回廊

地球回廊は、「地球を考える」をテーマにした、トンネルに設けられているという一風変わったミュージアムです。
カラフルな光のトンネルを抜けると、46億年前から現在までの地球史を体験できるようになっており、海中を漂っているような青い光のトンネルや、壁に大きな恐竜の骨が埋まっているトンネルなど、エリアごとにその時代の雰囲気に合わせ展示されています。
展示には、自動で音声による説明が流れてきます。

建物ではないので、あらかじめ場所を確認してから行くと良いです
洞窟のようなトンネルですが、通路は舗装されています

 

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。


付録:車いすなどでの各施設への安全なアクセスについて

織部の里公園車いすマーク駐車場から

織部の里公園の管理事務所へ行く道の途中の左側にあります
車いすマーク駐車場に車を停め、山側へ約110m坂道(傾斜約6度)を登ります
左に管理事務所、右に元屋敷陶器窯跡が見えてきます

化石博物館、裏口のスロープから入る

化石博物館前の市民公園駐車場の看板に従っていきます
陶磁資料館への階段が見え、一般の方は進入禁止の道を左折して入ります
(車いす利用者が一人で来た場合は、ここで看板の下の方に書いてある電話番号をメモしておきます)
坂道をそのまま上っていきます
建物前に車を停めます
(車いす利用者が一人で来た場合は、先ほどメモした電話番号に連絡)
職員の方の指示に従って裏口から入ります
(傾斜が約11度あるのでサポートをしていただいた方が良いです)
坂道を上がると右手にスロープが見えます
スロープを上がっていきます
裏口から展示フロアーに直接入ります
(扉の所に4cmほどの段差がありますので注意してください)

陶磁資料館建物横の駐車場

陶磁資料館の一般駐車場に入り奥まで進みます
さらに奥へ入れる坂を上ります
駐車スペースに車を停めて、建物の角にある看板に入り口の方向が書いてあります

 

バリアフリー現地調査2018 羽島市

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 羽島市

平成30年10月11日

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

を調査させていただきました。

岐阜県の南部にある羽島市は、木曽川と長良川の下流域に位置し、水と緑の豊かな街です。
東海道新幹線「岐阜羽島駅」と名神高速道路「岐阜羽島インターチェンジ」があり、「岐阜県の玄関口」となっています。

生涯で12万体の木彫りの仏像を全国各地に残した「円空」の生誕の地として知られ、樹齢300年 竹鼻別院のフジ佐吉大仏一条寺のイチョウナマズ料理れんこん料理なども有名です。

 

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
竹ヶ鼻城があったとされる場所に建つ資料館

羽島市は江戸時代には美濃国羽栗郡の一部で、現在の市の中心部の竹鼻町には「竹ヶ鼻城(たけがはなじょう)」があり、城下町として栄えていたそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
木曽川と長良川に囲まれた羽島では川での漁も行われ、川を渡る「渡船」も運行されていました

その竹ヶ鼻城があったとされる場所に歴史民俗資料館が建てられています。
館内には、羽島市にまつわる様々な歴史資料が展示されている他、資料館の場所には昭和40年代まで映画館があったことから、映画の資料館になっています。
公立の映画資料館は全国的にも珍しく、定期的に映画の集いとして映画上映会も開かれているそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
古い映写機など、映画に関する資料も沢山展示されています

小さいころに見た映画や、昔のチャンバラ映画のポスターや、古い映写機の実物なども置かれていて、現在はデジタル技術で構築されたリアルな映像を家庭でも手軽に見ることが出来ますが、時間をかけて作られ丁寧にお客さんへ届けられていた古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を感じて、昔の映画が見たくなりました。

お城のような外観の建物でしたが、エレベーターが設置され、通路も広く、展示も見やすくなっていました。

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
左側の建物は古い土蔵を曳家で移築したそうです

歴史民俗資料館の隣には、羽島市観光の拠点として3年前に整備された「ぐるっと羽島」があります。
樹齢300年の藤が咲く竹鼻別院や、佐吉大仏、本覚寺八劔神社からも近く街歩きの拠点として便利です。

観光案内所となっていて、マップや観光施設のパンフレットが置かれ、売店では羽島の特産品やお土産も購入することが出来ます。
広いスペースの無料休憩所は、イスとテーブル、ウォーターサーバー、無料Wifiも設置されゆっくり休憩することが出来ます。
車いすで利用できるトイレ、貸出車いすも置かれており、スロープもあるので安心です。

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
売店では特産品やお土産も購入できます

レンタサイクルも有るので、天気の良い日なら足を延ばして「美濃路街道」方面を散策するのも面白そうです。

 

羽島市歴史民俗資料館
企画展では伝承会で綿を作るところから再現された「美濃縞」も展示されています

歴史民俗資料館の1階では、企画展「羽島の織物ー美濃縞展」が開かれていました。
美濃縞は、繊維のまち羽島で一時代を築いた織物で、市内の美濃縞伝承会では、畑に綿の種を蒔いて収穫した綿花から糸を紡ぎ織物を作っているそうです。
企画展では、伝承会会員の作品も沢山展示されていました。

ぐるっと羽島
ぐるっと羽島の土蔵の2階で美濃縞織体験もできるそうです

隣の、ぐるっと羽島の2階で、美濃縞織の体験もできるようになっています。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 郡上八幡・白鳥

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 郡上八幡・白鳥

平成30年10月3日

郡上市八幡町

郡上八幡博覧館

流響の里

郡上市白鳥町

清流長良川あゆパーク

白山文化博物館

を調査させていただきました。

清流が流れる城下町「郡上八幡」の調査は、これで3度目となりました。
岐阜市から東海北陸自動車道で1時間ほどで行ける郡上八幡では、「郡上おどり」が7月中旬から9月上旬まで33夜にわたって開催され、お盆の4日間は徹夜踊りも行われます。

郡上八幡博覧館

郡上八幡博覧館
ノスタルジックな外観の博覧館は古い町並みにもマッチしています

郡上八幡の古い町並みの中にあり、大正時代に建てられた税務署の建物を利用した施設で、歴史など郡上八幡に関する様々な資料の展示の他、重要無形民俗文化財である郡上おどりの実演も行なっています。

郡上八幡博覧館 踊りの実演
通常1時間ごとに郡上おどりの実演が行われ、団体客が来館した際は随時行われます

郡上おどりの実演では、「かわさき」や「春駒」などの踊りの振り付けだけでなく、様々なエピソードも交えて説明してもらえるので、博覧館で踊りの事を知ってから実際にまちなかで毎晩行われる盆踊りの輪の中に入ると、より楽しめそうです。
外国からの団体のお客さんも来られていて、踊りの実演を手振りを真似ながら興味深く聞いていました。

流響の里

流響の里
店内には段差もなく正面入口は自動ドアになっています

お土産、お食事、食品サンプル作り体験なども出来る「流響の里」は、博覧館の前の通りを吉田川の方へ歩いて5分ほどのところにあります。
2階にある、町内最大規模のレストランは、団体客にも対応できる席数で、「郡上鮎」や「A5ランク飛騨牛」、「鶏ちゃん」など地元ならではのグルメを堪能できます。
お子様向けメニュー、エレベーターや車いすマークのトイレも有り、シニアや家族連れにも利用しやすい施設です。

流響の里
店内の通路は広く、車いすでもゆったり買い物ができます

1階の土産物売り場では、郡上のものから近隣のものまで、様々なお土産が揃っており、街歩きの途中休憩しながら買い物するのにも良さそうです。

サンプルビレッジ・いわさき 流響の里
食品サンプルと記念撮影したり、サンプル作り体験もできます

3月に取材させていただいた、サンプルビレッジ・いわさきの支店もあり、手軽にサンプル作り体験もできます。

郡上八幡の古い町並み

秋晴れの清々しい陽気の中、古い町並みを散策しました。

郡上八幡の代名詞でもある「郡上おどり」は、先月で終わってしまいましたが、清流の流れる城下町には秋の空もよく似合っていました。

郡上八幡の古い町並み
朝の古い町並み

 

郡上八幡城
山の上のお城が、青い空に映えていました

清流長良川あゆパーク

清流長良川あゆパーク
自然に囲まれ、すぐそばに長良川が流れています

郡上八幡から、国道156号線を長良川に沿って30分ほど北上した郡上市白鳥町(しろとりちょう)長滝に、今年6月2日にオープンした「清流長良川あゆパーク」があります。

木造建築が景観とマッチしている里川あゆハウス

ここは、川遊び、魚つり、鮎のつかみどり、鮎の友釣りなど身近に自然に親しみながら漁業体験ができる施設となっており、「里川あゆハウス」には映像室や研修室もあり、世界農業遺産「清流長良川の鮎」の情報発信拠点となっています。

清流長良川あゆパーク
つかみ取り体験などでつかまえた魚の塩焼きができる「あじわい広場(屋外炊事場)」

レストランでは、鮎雑炊や鮎うどん、鮎餃子など変わった鮎料理も楽しめ、隣にある道の駅「白山文化の里 長滝」では、地元で採れた野菜や、お土産を購入することが出来ます。

すぐ近くに、奈良時代に泰澄大師によって創建された白山信仰の中心地「白山長滝神社」があります。
あゆパークも白山長滝公園内にあり、周辺は白山文化の里として整備され、散策するための遊歩道もあります。

美しい山と川のそばで、クラフト体験やバーベキューもでき、夏には川遊びもできて、大人から子どもまで自然にふれあい楽しめる場所ですね。

白山文化博物館

白山文化博物館
白山をイメージした建物

あゆパークの隣には、長滝白山神社にまつわる貴重な資料が収蔵され、白山信仰の歴史と文化を紹介する「白山文化博物館」があります。

橋を渡って霊峰白山を想像させる建物に入っていく通路は「美濃馬場」から白山へ登拝するイメージとなっているそうです。
文化財展示室には、長滝の古楽面や正和のつぼなどの白山信仰ゆかりの国重要文化財が、歴史民俗展示室では、郡上一揆や宝暦騒動の傘連判状、ふるさと生活展示室では、山の暮らしで使われた民具や農具などの実物が展示されています。
その他、近くにある阿弥陀ヶ滝を描いた葛飾北斎の資料なども展示されています。

建物の周りは歩道が作られていて、天気も良く風景を眺めながら散策してみました、山野草や桜もあって季節ごとの景観も楽しめそうです。
建物の横には、巨大な泰澄大師頌徳碑がありました、木の陰に大きな石像が突然出てきて、少し驚きでした。

白山文化博物館
遠くから見ても大きさを感じる泰澄大師の像

 

紅葉はもう少し先ですが、秋晴れのさわやかな空気の、郡上八幡、白鳥を堪能しました。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。