障がいのある方、高齢の方などの旅行手配やツアーを手がける、1977年創業の旅行会社チックトラベルセンターの「ハートTOハート」が企画する岐阜県の観光地を周るツアーが催行されました。
9月30日(水)~10月1日(木) 名古屋駅発着
車椅子で馬籠宿観光(動画)
急峻な馬籠宿をJINRIKI(けん引式車椅子補助装置)を使って、安全・快適に観光
ツアーの様子(写真)
GO ON YOUR FLAT JOURNEY
障がいのある方、高齢の方などの旅行手配やツアーを手がける、1977年創業の旅行会社チックトラベルセンターの「ハートTOハート」が企画する岐阜県の観光地を周るツアーが催行されました。
9月30日(水)~10月1日(木) 名古屋駅発着
急峻な馬籠宿をJINRIKI(けん引式車椅子補助装置)を使って、安全・快適に観光
令和2年10月21日にオープンの「岐阜関ケ原古戦場記念館」の16日の内覧会に行ってきました。
岐阜市・大垣市方面から国道21号線・関ケ原バイパスを西進、陣場野の交差点を左折すると、左側に関ケ原町役場、右側に岐阜関ケ原古戦場記念館が見えてきます。
記念館が建つ場所は、小高い丘の上で「徳川家康最後の陣地」のすぐ隣となっています。
建物は、関ヶ原の戦いでの戦国武将の砦を形取り、展望室下には西軍の石田三成、東軍の徳川家康の家紋が映えています。
一般駐車場から北側の記念館への通路は、少し傾斜がありますが段差もなく点字ブロックも整備されています。
正面出入口は、幅の広い二重の自動扉となっています。
右側壁には、インターホンがありサポートが必要な場合は呼び出すことができます。
正面から建物に沿って北側に回ると、駐輪場と車イスマークの駐車場があります。
車いすマークの駐車場は南側の一般駐車場に3台、北側に2台分あります。
建物の外周には、関ケ原の戦いの戦国武将の家紋旗が並び、古戦場を背景に風になびく沢山の旗は戦国時代を彷彿とさせ壮観です。
記念館に併設して、カフェ・ショップがあります。
ショップでは、ここでしか買えないオリジナルのグッズなどが数多く揃っているとのことです。
建物正面入ってすぐに総合受付があり、チケット販売および案内を行っています。
貸し出し用車いすも準備されていました。
現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、館内への入場人数が制限されており、事前予約制で30分ごとに入場できるようになっています。
チケット販売機は、日本語以外に、英語・中国語・韓国語などに対応しています。
1階は、グラウンドビジョン、シアターの他、広域観光情報コーナーがあります。
エントランスホールには、岐阜県高山市出身の左官職人 挾土 秀平(はさど しゅうへい)さんが、関ケ原古戦場の東西両軍の陣地跡の2色の土を使って描いた壁画が飾られています。
入場手続きを済ませ、1階の受付横の通路を通ってグラウンドビジョンへ向かいます。
途中の通路の壁には、戦国時代について説明した映像が映されていて、徐々に気分が盛り上がってきます。
グラウンドビジョンでは、足元が巨大なスクリーンとなっており、関ケ原の戦いについて、講談師の神田伯山さんの語りとともに地面に映像が映し出されます。
透明のガラスで囲まれた地面の映像は、車いすでもすぐそばで見ることが出来ます。
グラウンドビジョンの映像が終わると、奥にある扉が開きシアターへ移動します。
4.5m×13mの楕円型に湾曲した奥行きのあるスクリーンは、客席横まで映像が投影されています。
関ケ原の戦いを描いたCGの映像が解説付きで上映され、大音響と振動、風も吹き迫力満点で、合戦の状況を映すアニメに惹き込まれていきます。
車いすは、一番前のエリアで観覧することが出来ます。
シアターの映像が終わると、左手の扉が開きエスカレーターで2階の展示室・戦国体験コーナーへ上がる順路となっています。
エスカレーターへ行く通路の途中が小さな部屋となっていて、壁に関ケ原の戦いに参加した戦国大名についての解説が映し出されています。(英語での解説もあります)
車いすは2階へ行くにはエスカレーターではなくエレベーターを使って上がります。
エレベーターはエスカレーターとは反対側にある扉から行けます。
2階には、甲冑や古文書などの貴重な関連資料を集めた展示室と、鉄砲、やり、刀などの模型に触れられる戦国体験コーナーがあります。
戦国体験コーナーには、戦に使われた銃や刀、陣太鼓などのレプリカが展示され、実際に持ってみて重さや質感などを体験できます。
また、記念撮影のコーナーでは、陣羽織を着て刀を持って、合戦の自分の好きな場面の背景を選択して記念写真が出来ます。撮った写真は自分のスマートフォンに転送も出来ます。
次は、5階にある展望室へエレベーターを使って上がります。
エレベーターを出ると、目の前に360度の展望が迫ります。
窓の外には、石田三成の笹尾山や小早川秀秋の松尾山など、東軍、西軍の各武将の陣地が見渡せます。
エレベーターで再び1階へ戻り、エントランスホールを通り広域観光情報コーナーへ、ここでは古戦場や史跡めぐりに役立つパンフレットなどを揃えています。またレンタサイクルの申し込みやガイドの申し込みが出来ます。
記念写真撮影コーナーが設けられ、岐阜県にゆかりの深い明智光秀や織田信長が登場する現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の等身大パネルが設置されていました。
広域観光情報コーナーを抜けると西回廊があり、壁には戦国武将のイラストが展示されています。
新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、当初7月に予定されていた記念館のオープンも10月に延期されました。
現在は感染防止のため事前予約制になっています。(予約は、岐阜関ケ原古戦場記念館公式サイトから)
館内は通路も広く傾斜や段差もほとんどないので車いすでも問題なく観覧できるようになっています。車いすマークのトイレが2箇所、1階と2階にあります。
トイレ内は十分な広さがあり、オストメイトやベッドの設備もあります。
グラウンドビジョンやシアターでは映像や音など迫力ある演出、体験コーナーは合戦を体感、展望室からは東軍と西軍の陣を一望でき、大人から子どもまで広く楽しみながら学べる施設となっています。
この記念館を拠点に、戦国武将の陣地を訪れるのも楽しそうです。