バリアフリー現地調査2018 羽島市


GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 羽島市

平成30年10月11日

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

を調査させていただきました。

岐阜県の南部にある羽島市は、木曽川と長良川の下流域に位置し、水と緑の豊かな街です。
東海道新幹線「岐阜羽島駅」と名神高速道路「岐阜羽島インターチェンジ」があり、「岐阜県の玄関口」となっています。

生涯で12万体の木彫りの仏像を全国各地に残した「円空」の生誕の地として知られ、樹齢300年 竹鼻別院のフジ佐吉大仏一条寺のイチョウナマズ料理れんこん料理なども有名です。

 

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
竹ヶ鼻城があったとされる場所に建つ資料館

羽島市は江戸時代には美濃国羽栗郡の一部で、現在の市の中心部の竹鼻町には「竹ヶ鼻城(たけがはなじょう)」があり、城下町として栄えていたそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
木曽川と長良川に囲まれた羽島では川での漁も行われ、川を渡る「渡船」も運行されていました

その竹ヶ鼻城があったとされる場所に歴史民俗資料館が建てられています。
館内には、羽島市にまつわる様々な歴史資料が展示されている他、資料館の場所には昭和40年代まで映画館があったことから、映画の資料館になっています。
公立の映画資料館は全国的にも珍しく、定期的に映画の集いとして映画上映会も開かれているそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
古い映写機など、映画に関する資料も沢山展示されています

小さいころに見た映画や、昔のチャンバラ映画のポスターや、古い映写機の実物なども置かれていて、現在はデジタル技術で構築されたリアルな映像を家庭でも手軽に見ることが出来ますが、時間をかけて作られ丁寧にお客さんへ届けられていた古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を感じて、昔の映画が見たくなりました。

お城のような外観の建物でしたが、エレベーターが設置され、通路も広く、展示も見やすくなっていました。

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
左側の建物は古い土蔵を曳家で移築したそうです

歴史民俗資料館の隣には、羽島市観光の拠点として3年前に整備された「ぐるっと羽島」があります。
樹齢300年の藤が咲く竹鼻別院や、佐吉大仏、本覚寺八劔神社からも近く街歩きの拠点として便利です。

観光案内所となっていて、マップや観光施設のパンフレットが置かれ、売店では羽島の特産品やお土産も購入することが出来ます。
広いスペースの無料休憩所は、イスとテーブル、ウォーターサーバー、無料Wifiも設置されゆっくり休憩することが出来ます。
車いすで利用できるトイレ、貸出車いすも置かれており、スロープもあるので安心です。

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
売店では特産品やお土産も購入できます

レンタサイクルも有るので、天気の良い日なら足を延ばして「美濃路街道」方面を散策するのも面白そうです。

 

羽島市歴史民俗資料館
企画展では伝承会で綿を作るところから再現された「美濃縞」も展示されています

歴史民俗資料館の1階では、企画展「羽島の織物ー美濃縞展」が開かれていました。
美濃縞は、繊維のまち羽島で一時代を築いた織物で、市内の美濃縞伝承会では、畑に綿の種を蒔いて収穫した綿花から糸を紡ぎ織物を作っているそうです。
企画展では、伝承会会員の作品も沢山展示されていました。

ぐるっと羽島
ぐるっと羽島の土蔵の2階で美濃縞織体験もできるそうです

隣の、ぐるっと羽島の2階で、美濃縞織の体験もできるようになっています。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。