GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 揖斐川
平成30年10月12日
を調査させていただきました。
岐阜県の西北部にある揖斐川町は、平成の大合併により、揖斐郡の谷汲村・久瀬村・春日村・坂内村・藤橋村が、(旧)揖斐川町と合併して広大な面積を誇る町となりました。
町の中心には、木曽三川のひとつ「揖斐川」が流れ、山々に囲まれた自然豊かな所です。
今回調査に行った藤橋地区(特に徳山ダムのある旧徳山村)は、坂内地区と並び特別豪雪地帯に指定され、冬季(12月〜3月)は、これら施設は閉鎖されています。
また藤橋地区の下流には、道の駅「星のふる里ふじはし」、いび川温泉「藤橋の湯」もあり、春から秋には観光のお客さんで賑わっています。
徳山ダムサイト公園
揖斐川町の最北部、藤橋にある徳山ダム(旧徳山村)に行ってきました。
徳山ダムは、日本最大級のロックフィルダムです。徳山ダム周辺は、ダムサイト公園として整備され展望台もあり、ダムから下400mの発電施設や満面に水を蓄えた人造湖「徳山湖」を一望出来ます。
ダム建設に伴い、旧徳山村の全体が水没し、ダムによって形成された人造湖は、旧徳山村村民からの意見により村の名前から「徳山湖(とくやまこ)」と命名されたそうです。
徳山ダムサイト公園には、車いすマークのトイレを併設した徳山ダム管理所があります。外から中まで段差がなく、入り口扉は自動ドアになっていて、建物に入ると正面に総合受付があります。受付では、車いすの貸し出しや、人気のある「ダムカード」の配布やなどを行っています。
徳山ダムサイト公園から、さらに3kmほど上流に行った所に「徳山会館」があります。
1階には、ダム建設で廃村になった、旧徳山村の歴史・文化を後世に伝えることを目的とした展示室があり、さらにエレベーターで地階に降りると、レストランや宿泊できる客室があります。
レストランの全面ガラス窓からは、山々に囲まれた徳山湖が一望できました。広大な徳山湖を眺めながら「徳山ダムカレー」を食べました。
藤橋城・西美濃プラネタリウム
徳山ダムから8kmほど下流に、「藤橋城」があります。施設の外観は、彦根城を模した天守風になっており、1階には座席数60席のプラネタリウムがあります。
先進的プラネタリウム投映機「メガスター2B」が映し出す1000万個の美しい星空は、本物以上にも感じられます。
また2階が星の展示室、3階が旧藤橋村の歴史と民俗の展示(甲冑も展示)、4階が展望室になっています。
また、同じ敷地内には、町営の公開天文台で、デジタル式太陽望遠鏡や岐阜県内最大級の口径60cmの反射望遠鏡を備えた「西美濃天文台」もあります。
藤橋城・西美濃プラネタリウムと藤橋歴史民俗資料館共用の駐車場の南側に、お城の形をし屋根にシャチホコがある公衆トイレがあります。
男性トイレ側には、オストメイト設備のある車いすマークのトイレがあります。
藤橋歴史民俗資料館
藤橋城から通りを挟んで建つ藤橋歴史民俗資料館は、野外資料館となっており山々を背景にして池の周りに移築復元された茅葺民家5棟が建ち並んでいます。民家内には山村の暮らしを伝える民具が展示されており、最も古い民家は約250年前の建築とのことです。
今回調査したところは、豪雪地域のため冬季(12月〜3月まで)の間、施設が閉鎖となりますが、11月は紅葉シーズンとなりますので、一度、行かれてみてはどうでしょうか・・・。
取材へのご協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。