GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 海津
平成30年10月16日
を調査させていただきました。
岐阜県の南西にある海津市は、平成の大合併により南濃町、海津町、平田町の旧海津郡に属する3つの町が1つの市となりました。
西側に三重県境があり、養老山脈が南北に連なっていて、揖斐川、長良川、木曽川の濃尾三大河川が合流する地形となっています。
また、旧海津・平田町域の、ほぼ全域が「海抜ゼロメートル地帯」で、輪中の地として有名です。
治水神社
治水に尽力した薩摩藩士の功績を讃え、平田靱負大人の遺徳を偲び、犠牲となった多くの藩士達を慰霊している神社です。
昭和13年に、平田靱負大人(ひらたゆきえうし)を御祭神として創建されました。
毎年春(4月25日)と秋(10月25日)には義士の遺徳を偲び、慰霊祭が行われており、薩摩藩であった鹿児島県からも多くの方が来られるそうです。
この神社に参拝すると、水難避け、家内安全、交通安全にご利益があると言われています。
由緒書によると、江戸中期、木曽三川の水害で悩む濃尾平野西南部の住民を救うため、幕府は薩摩藩にお手伝い普請を命じました。
薩摩藩士らは、この地方の住民のため、経験したことのない水の流れに苦しみながら、多大の犠牲を払い工事を見事完成させました。
神社の北西側、朱色の隼人橋を渡ったところに「治水観音堂」があります。中には治水観音堂大菩薩像と、その慈翼に工事の犠牲となった薩摩義士の位牌が祀られています。
アクアワールド水郷パークセンター
国営木曽三川公園中央水郷地区、海津市にある公園です。
環境教育に関する情報の発信、活動の支援を行う拠点になっています。
学校やサークルなどの団体で体験できる体験工房があり、NPOによる体験教室も行われています。
住宅展示場だった建物を再利用した学習棟が建ち並び、オランダをイメージした高さ20mの風車と、ハスで埋め尽くされた義呂池があり、ゆったり出来る公園になっています。天気の良い日には園内を散歩する人や、キャンパスに絵を描く人も見られます。
この地域の昔の米作りを体験するために、掘田で稲作が行われていました。
海津市歴史民俗資料館
1階には高須輪中変遷劇場(4600分の1の地形模型)があり、2階は「輪中と低地の農業」についてのパネル展示や、農具や民具の展示があり、3階は高須松平藩の御館の一部(玄関から書院の間の主要部分、能舞台、50畳の広間)が復元されていました。
治水神社や海津市歴史民俗資料館を訪れて、「輪中と低地のくらし」について知らなかった事を沢山学ぶことが出来た調査でした。
取材への協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。