岐阜関ケ原古戦場記念館レポート

令和2年10月21日にオープンの「岐阜関ケ原古戦場記念館」の16日の内覧会に行ってきました。

岐阜関ケ原古戦場記念館の写真
岐阜関ケ原古戦場記念館の正面全景

岐阜市・大垣市方面から国道21号線・関ケ原バイパスを西進、陣場野の交差点を左折すると、左側に関ケ原町役場、右側に岐阜関ケ原古戦場記念館が見えてきます。

古戦場の中心に建つ記念館

記念館が建つ場所は、小高い丘の上で「徳川家康最後の陣地」のすぐ隣となっています。
建物は、関ヶ原の戦いでの戦国武将の砦を形取り、展望室下には西軍の石田三成、東軍の徳川家康の家紋が映えています。

一般駐車場から北側の記念館への通路は、少し傾斜がありますが段差もなく点字ブロックも整備されています。

一般駐車場から記念館正面出入口への写真
一般駐車場から記念館正面出入口へ

建物のまわりから

正面出入口は、幅の広い二重の自動扉となっています。
右側壁には、インターホンがありサポートが必要な場合は呼び出すことができます。

 

正面出入口とインターホンの写真
正面出入口とインターホン

正面から建物に沿って北側に回ると、駐輪場と車イスマークの駐車場があります。

屋根付きの駐輪場の写真
建物横に屋根付きの駐輪場

車いすマークの駐車場は南側の一般駐車場に3台、北側に2台分あります。

車いすマークの駐車場の写真
車いすマークの駐車場

建物の外周には、関ケ原の戦いの戦国武将の家紋旗が並び、古戦場を背景に風になびく沢山の旗は戦国時代を彷彿とさせ壮観です。

戦国武将の家紋旗の写真
戦国武将の家紋旗

記念館に併設して、カフェ・ショップがあります。
ショップでは、ここでしか買えないオリジナルのグッズなどが数多く揃っているとのことです。

カフェ・ショップの写真
カフェ・ショップ

記念館の中

建物正面入ってすぐに総合受付があり、チケット販売および案内を行っています。
貸し出し用車いすも準備されていました。

記念館の総合受付の写真
入口すぐにある受付

現在、新型コロナウイルス感染症対策のため、館内への入場人数が制限されており、事前予約制で30分ごとに入場できるようになっています。

新コロナ感染症対策
入場制限を行っています

チケット販売機は、日本語以外に、英語・中国語・韓国語などに対応しています。

外国語対応チケット販売機の写真
チケット販売機(外国語にも対応)

1階は、グラウンドビジョン、シアターの他、広域観光情報コーナーがあります。
エントランスホールには、岐阜県高山市出身の左官職人 挾土 秀平(はさど しゅうへい)さんが、関ケ原古戦場の東西両軍の陣地跡の2色の土を使って描いた壁画が飾られています。

いよいよ館内へ

入場手続きを済ませ、1階の受付横の通路を通ってグラウンドビジョンへ向かいます。
途中の通路の壁には、戦国時代について説明した映像が映されていて、徐々に気分が盛り上がってきます。

壁一面のプロジェクトマッピング
壁の映像を見ながら進みます

床に映し出すグラウンドビジョン

グラウンドビジョンでは、足元が巨大なスクリーンとなっており、関ケ原の戦いについて、講談師の神田伯山さんの語りとともに地面に映像が映し出されます。
透明のガラスで囲まれた地面の映像は、車いすでもすぐそばで見ることが出来ます。

グランドビジョンの写真
足元に巨大なスクリーン

ダイナミックなシアター

グラウンドビジョンの映像が終わると、奥にある扉が開きシアターへ移動します。

シアターの写真
臨場感いっぱいのシアター

4.5m×13mの楕円型に湾曲した奥行きのあるスクリーンは、客席横まで映像が投影されています。
関ケ原の戦いを描いたCGの映像が解説付きで上映され、大音響と振動、風も吹き迫力満点で、合戦の状況を映すアニメに惹き込まれていきます。
車いすは、一番前のエリアで観覧することが出来ます。

2階へ

シアターの映像が終わると、左手の扉が開きエスカレーターで2階の展示室・戦国体験コーナーへ上がる順路となっています。
エスカレーターへ行く通路の途中が小さな部屋となっていて、壁に関ケ原の戦いに参加した戦国大名についての解説が映し出されています。(英語での解説もあります)

戦国大名についてのプロジェクトマッピング
戦国大名についての解説が

車いすは2階へ行くにはエスカレーターではなくエレベーターを使って上がります。
エレベーターはエスカレーターとは反対側にある扉から行けます。

2階へのエレベーターの写真
車いすはエレベーターで2階へ

触って楽しめる戦国体験コーナー

2階には、甲冑や古文書などの貴重な関連資料を集めた展示室と、鉄砲、やり、刀などの模型に触れられる戦国体験コーナーがあります。

大砲のレプリカの写真
大砲のレプリカの展示
刀剣のレプリカの写真
刀剣のレプリカの展示

戦国体験コーナーには、戦に使われた銃や刀、陣太鼓などのレプリカが展示され、実際に持ってみて重さや質感などを体験できます。

また、記念撮影のコーナーでは、陣羽織を着て刀を持って、合戦の自分の好きな場面の背景を選択して記念写真が出来ます。撮った写真は自分のスマートフォンに転送も出来ます。

記念撮影コーナー
記念撮影コーナー

 

展望室

次は、5階にある展望室へエレベーターを使って上がります。

展望台へのエレベーターの写真
5階にある展望室へ

エレベーターを出ると、目の前に360度の展望が迫ります。

窓の外には、石田三成の笹尾山や小早川秀秋の松尾山など、東軍、西軍の各武将の陣地が見渡せます。

展望台の写真
360度全面ガラス張りの展望台

広域観光情報コーナー

エレベーターで再び1階へ戻り、エントランスホールを通り広域観光情報コーナーへ、ここでは古戦場や史跡めぐりに役立つパンフレットなどを揃えています。またレンタサイクルの申し込みやガイドの申し込みが出来ます。

広域観光情報コーナーの写真
広域観光情報コーナー

記念写真撮影コーナーが設けられ、岐阜県にゆかりの深い明智光秀や織田信長が登場する現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」の等身大パネルが設置されていました。

記念写真撮影コーナー
記念写真撮影コーナー

広域観光情報コーナーを抜けると西回廊があり、壁には戦国武将のイラストが展示されています。

戦国武将の巨大イラスト画の写真
回廊に並ぶ戦国武将のイラスト

関ケ原古戦場観光の拠点施設

新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、当初7月に予定されていた記念館のオープンも10月に延期されました。
現在は感染防止のため事前予約制になっています。(予約は、岐阜関ケ原古戦場記念館公式サイトから)

館内は通路も広く傾斜や段差もほとんどないので車いすでも問題なく観覧できるようになっています。車いすマークのトイレが2箇所、1階と2階にあります。
トイレ内は十分な広さがあり、オストメイトやベッドの設備もあります。

車いすマークの多目的トイレの写真
車いすマークのトイレ内

グラウンドビジョンやシアターでは映像や音など迫力ある演出、体験コーナーは合戦を体感、展望室からは東軍と西軍の陣を一望でき、大人から子どもまで広く楽しみながら学べる施設となっています。

この記念館を拠点に、戦国武将の陣地を訪れるのも楽しそうです。


基本情報

  • 施設名:岐阜関ケ原古戦場記念館
  • 住所:岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原894-55
  • 電話番号:0584-47-6070
  • 開館時間:9:30~17:00(入館16:30まで)
  • 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3
  • WEB:https://sekigahara.pref.gifu.lg.jp/

 

バリアフリー現地調査2020 本巣・岐阜

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2020 現地調査 本巣・岐阜

令和2年1月21日

つみつみいちごファーム

正法寺岐阜大仏

を調査させていただきました。

つみつみいちごファーム

つみつみいちごファームの全景
つみつみいちごファームの全景

岐阜市内から国道157号線(本巣縦貫道)を北上し、本巣市内で県道78号線を西進、樽見鉄道の本巣駅踏切を越え100メートルほど進むとビニールハウスが見えてきます。
ここ「つみつみいちごファーム」は、岐阜県のブランドいちご「濃姫(のうひめ)」を栽培しており、いちご狩りができる農園です。
ハウス内は、シートが敷かれ高設ベンチ栽培となっており、車いすやベビーカーも快適に楽しめます。
いちご狩り開園期間は12月中〜6月上旬(月曜日は定休日)で予約制となっています。

つみつみいちごファームの大駐車場
駐車場

100台収容できる大駐車場があり、車いすマークの駐車場も3台分あります。

ハウスの出入口
ハウスの出入口

前の道路から出入口までは、緩やかな傾斜があり鉄板が敷かれています。

受付と加工品販売所
受付と加工品販売所

右側のハウスに行くと、受付と加工品販売所があり、いちごのヨーグルト、りんごのヨーグルト、富有柿のヨーグルトなどが販売されています。

電動車いすでも通れる、いちご狩りのレーン
いちご狩りのレーンはゆったりとしており電動車いすでも通れます

ハウスの右側に3列、車いすでいちご狩りのできるレーンがあります。

いちご狩りレーンの幅と高さ
いちご狩りレーンの幅と高さ

レーン幅は広く、いちごのなっている高さも丁度良く、車いすでも快適にいちご狩りができます。

車いすマークの多目的トイレ
車いすマークの多目的トイレ

ハウスを出たところに、車いすマークのトイレもあり、オムツ交換用のベッドもあります。

つみつみカフェ
tumitumi cafe(つみつみカフェ)

地域の食材を使った食事や濃姫いちごのスイーツを提供している「つみつみカフェ」も併設されています。

明るく広い、白木のカフェ
明るく広い、白木のカフェ

カフェの店内は明るく、濃姫いちごやミニトマト、富有柿のジャムなど加工食品が販売してあります。

正法寺 岐阜大仏

岐阜大仏殿の全景
正法寺 岐阜大仏殿の全景

岐阜市の長良川鵜飼が行われるエリア、岐阜城のある金華山の麓、岐阜公園のすぐ近くに「岐阜大仏」で有名な正法寺があります。

岐阜大仏は、日本三大仏のひとつに数えられ、竹の骨組みと粘土、お経を書いた和紙からできており乾漆仏としては日本最大となっています。

正法寺は黄檗宗で宇治万福寺の末寺にあたり、この大仏殿からも中国の様式が感じられます。

大仏殿出入り口の3段の階段
大仏殿出入り口の3段の階段

チケット売り場のある大仏殿入口には、10cm、9cm、30cmの階段があります。今回は、車いすでの拝観ということで住職にご協力いただき、持参したスロープで大仏殿へ入館しました。

岐阜大仏
大仏殿に佇む岐阜大仏

この大仏は、大イチョウを直柱として、骨格は木材で組み外部は良質の竹材と粘土で造られ、その上を一切経、阿弥陀経、法華経、観音経などで糊張りし、漆を塗り金箔を置いたもので、胎内には薬師如来がまつられています。
荘厳な大仏はやさしい表情をしており、静寂な大仏殿は癒しの空間となっていました。

 

岐阜大仏の正法寺を後にして、すぐそばの岐阜公園内にある、岐阜市歴史博物館まで足を伸ばし、2階に開設されている、現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」「岐阜 大河ドラマ館」を見学しました。

岐阜県は主人公の明智光秀の生誕地とされ、ゆかりの地も多いことから、県内には岐阜市、可児市、恵那市の3つの大河ドラマ館があります。

明智光秀ゆかりの地の のぼり旗
「麒麟がくる」明智光秀ゆかりの地の のぼり旗

大宮町駐車場から岐阜市歴史博物館までの岐阜公園内の通路には、の両側に「明智光秀ゆかりの地」と書かれたのぼりが立ち並んでいました。

岐阜歴史博物館の全景
岐阜歴史博物館の全景

博物館の玄関前には、特設のお土産物コーナー、お食事コーナーが作られています。

「麒麟がくる」岐阜 大河ドラマ館
「麒麟がくる」岐阜 大河ドラマ館

博物館の2階に大河ドラマ館がありました。
主人公である明智光秀や、光秀が仕え岐阜市にゆかりの深い斎藤道三や織田信長にもスポットを当て、体験シアター、衣装や小道具など、大河ドラマに関する展示を見ると本編のドラマを見るのも楽しみになります。

調査へのご協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 不破

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 不破

令和元年11月22日

南宮大社

関ケ原笹尾山交流館

を調査させていただきました。

南宮大社

南宮大社の正面
南宮大社の正面入口

最初に不破郡垂井町宮代にある南宮大社を訪問しました。
関ヶ原の戦いの舞台にもなった南宮山の山麓に鎮座し、鉱山を司どる神である金山彦命(かなやまひこのみこと)を祭神として、全国の鉱山・金属業の総本宮として古くから信仰を集めています。

朱塗りの本殿・拝殿・楼門など、江戸時代の神社建築の代表的な遺構18棟が、 国の重要文化財に指定されています。

南宮大社の無料駐車場
駐車場(無料)

駐車場は、本社の入口にある数立神社の北側にあります。
車いすマークのトイレもあります。

9月に完成したばかりのトイレは、周囲に段差もなく入口は広く、車いすマークのトイレもあります。

公衆トイレの出入り口
トイレの入口
以前からある車いすマークのトイレ

駐車場の東側の隅にも車いすマークのトイレがあります。

駐車場から正面の桜門へ
駐車場から正面の桜門へ

駐車場から正面の桜門への通路は、段差はありませんが、少しガタガタして傾斜があります。

登りスロープ
下向橋の横のスロープ

下向橋(げこうばし)は、参拝の行き帰りに渡る橋です。
橋の両端には段差がありますが、横にスロープがあり、車いすでも問題ありません。

楼門から見た境内

楼門から境内の中を眺めると、高舞殿(こうぶでん)、拝殿が一直線になっています。
楼門には段差があるので、車いすで境内に入るときは南門から入ります。

南門に繋がる通路へ
南門に繋がる通路へ
南門から境内へ
南門から境内へ

南門までの通路は舗装されています。
南門も段差がなく車いすでも問題ありません。

南宮大社の境内
南宮大社の境内

境内は砂利敷なので、車いすは付添がいると安心です。
電動車いすなら問題ない深さの砂利です。

南宮稲荷神社の百本鳥居
南宮稲荷神社の百本鳥居

南門を通り過ぎさら進むと、南宮稲荷神社に通じる朱塗りの連鳥居が現れました。
とても神秘的な雰囲気で、通り抜けてみると不思議な気持ちでした。

関ケ原笹尾山交流館

関ケ原笹尾山交流館
関ケ原笹尾山交流館の全景

次に訪れた関ケ原笹尾山交流館は、不破郡関ケ原町にあります。
関ケ原古戦場でも一番の観光ポイント、西軍・石田三成陣跡のある笹尾山(ささおやま)の麓にある交流施設です。
甲冑体験(有料)、戦国グッズや名産品などを販売する「お土産処」、関ケ原の観光ガイドやウォーキングマップを無料配布するほか、古戦場観光についての情報も入手できます。

手作りのスロープ
手作りのスロープを用意してもらいました

関ケ原笹尾山交流館は、旧関ヶ原北小学校を改装したもので、入口には階段がありますが、車いすには手作りのスロープを掛けてもらえますので問題ありません。

甲冑体験コーナー
甲冑体験コーナー(有料)

甲冑体験コーナーでは、関ケ原仕様の手づくり甲冑を実際に着用でき、記念撮影したり、甲冑を着て史跡散策も出来るそうです(雨天時は屋内のみ)。

お土産品コーナー
お土産品コーナー

戦国武将関連の書籍、キーホルダーや缶バッジなどの戦国武将関連のグッズなど色々なものが販売されていました。

関ケ原名物「やぎ乳アイス」
関ケ原名物「やぎ乳アイス」

お土産品コーナーでは、ヤギのミルクを使った「やぎ乳アイス」を販売しています。

立派な公衆トイレ
運動場にある公衆トイレ

交流館は廃校になった小学校の校舎や運動場を再利用しているため、館内には和式トイレしかありません。
運動場の南端に新たに公衆トイレが設置され、車いすマークのトイレもあり、とても使い易くなっていました。

車いすマークのトイレの内部
車いすマークのトイレの内部

トイレは広くおむつ交換台もあります。

旧関ヶ原北小学校の運動場周りの道路
旧関ヶ原北小学校の運動場周りの道路

運動場は駐車場スペースにもなっています。
運動場の南側には舗装された道路があり、笹尾山「石田三成陣跡」の方に繋がっています。

笹尾山「石田三成陣跡」
笹尾山「石田三成陣跡」

笹尾山は、1600年関ヶ原の戦い時に西軍石田三成が陣を構えた関ヶ原の地、北西に位置する小さな山です。
現在は、合戦時に敵の攻撃からの防御として使われた竹矢来・馬防柵が復元されています。

取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 大垣3

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 大垣3

令和元年11月18日

大垣市郷土館

大垣市守屋多々志美術館

大垣市輪中館

を調査させていただきました。

大垣市郷土館

戸田公入城350年記念事業として開館した、大垣市にある博物館です。

大垣市郷土館の全景
大垣市郷土館正面

大垣藩最後の家老、戸田鋭之助の屋敷跡に建っており、正門と塀は当時のものです。
歴代大垣藩主戸田公の顕彰(けんしょう)が中心の展示で、歴代藩主の肖像、武具、調度品の他、大垣市ゆかりの人物の美術品、資料を展示しています。

正面石段の横の迂回路
正面石段の横にある段差のない迂回路

正門前には数段の石段がありますが、門の左側に車いすも通れる入口があります。
建物玄関横のスロープまでは敷石の路面のため、車いすやベビーカーはガタガタします。

戸田氏鉄公馬上像
戸田氏鉄公馬上像(複製)

玄関の自動扉を入ると、ロビーの右側に 戸田氏鉄公馬上像があります。

関ヶ原合戦絵図屏風
関ヶ原合戦絵図屏風(複製)

ロビー正面の壁には、関ヶ原合戦絵図屏風(複製)が掛けられています。

歴代藩主の肖像画
歴代藩主の肖像画

戸田公 顕彰室には、歴代藩主の肖像画や鎧や兜などの武具、九曜紋が入った調度類が展示してあります。

甲冑や九曜紋入調度
甲冑や九曜紋入調度(くようもんいりちょうど)

別府細工の燭台

別府細工の燭台(しょくだい)郷土美術室には、天明年間(1781~1789)に、蝋型鋳物(ろうがたいがた)で作られた別府細工の燭台が数多く展示されています。

郷土館の庭園
郷土館の庭園

屋敷と日本庭園の景観が良い雰囲気です。

大垣市守屋多々志美術館

大垣市出身の日本画家、守屋多々志(大垣市名誉市民、文化勲章受賞者)の作品を展示する美術館として、2001年(平成13年)にオープンしました。

大垣市守屋多々志美術館の全景
大垣公園側から見た守屋多々志美術館

収蔵されている作品・資料は約3300点、約2ヶ月に1回入れ替え展示で特別展、企画展が行われています。

段差はスロープで解消
入口の段差の横にスロープがあります

正面玄関には、1段の段差がありますが、すぐ横にスロープがあり車いすやベビーカーも問題ありません。

来館記念スタンプ
来館記念スタンプ

館内に入ると受付ロビーの横には来館記念スタンプが置かれています。
また筆談用ノートもありました。

多目的トイレ
多目的トイレ

1階のエレベーターの横に多目的トイレがあります。
扉は、取っ手を回して引きながら開ける方式です。

授乳室
授乳室

1階の奥には、ベビーベッドの置かれた授乳室があります。

守屋多々志の作品
数々の守屋多々志の作品・資料

2階は守屋多々志の特別展や企画展が行われています。

作品の絵はがきを販売
作品の絵はがきを販売

受付の横で、守屋多々志の作品の絵はがきや作品集を販売しています。

郷土館、守屋多々志美術館は大垣公園のすぐ近くにあります。
大垣城を訪れたときに、一緒に行ってみると良いと思います。

大垣市輪中館

大垣市輪中館の全景
大垣市輪中館の全景

岐阜県南部では、濃尾平野を木曽川、長良川、揖斐川が流れており、昔から洪水被害から守るために集落や高地を堤防で囲んだ「輪中」が各地で作られました。
輪中館では、資料と模型などで江戸時代から現在までの歴史や景観を分かりやすく解説・展示しています。
その他、大垣でみられた生活民具や農具なども多数展示されています。

エレベーターで輪中館へ
エレベーターで2階にある輪中館へ

輪中館は、日新地区センターの2階にあるので、建物入口横のエレベーターで2階にあがります。

パネル写真とパネル解説
壁面に掲載された写真やパネル

館内は輪中について写真とパネルを使った解説で分かりやすく説明してあります。

大垣輪中の航空写真
大垣輪中の航空写真

大垣輪中の大きさがよく分かる航空写真が床と壁面にあります。
揖斐川と牧田川に挟まれた大垣輪中が見えます。

輪中のくらし
輪中のくらし

動くジオラマ模型や、当時の生活道具の展示などから輪中に住む人達のくらしぶりが良く分かります。

輪中での農業
輪中での農業

農耕の様子が分かる写真や農具などから、水はけの悪い輪中で田の一部を掘って積み上げる「堀田」の農業についても良く分かります。

輪中の家と水屋
輪中の家と水屋

上げ船や上げ仏壇など、輪中にある大橋家の住宅が再現されています。

 

今回調査した3つの施設の方、取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

 

バリアフリー現地調査2019 本巣・山県

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 本巣・山県

令和元年11月12日

本巣市根尾にある

地震断層観察館・体験館

NEOキャンピングパーク

山県市にある

三光寺

ラブレイク

を調査させていただきました。

地震断層観察館・体験館

地下観察館と地震資料館
ピラミッド型の三角屋根の地下観察館と円形ドーム型の地震資料館

晴天の秋空のもと、本巣市にある根尾谷断層に関する地震断層観察館・体験館に行ってきました。
明治24年(1891年)に根尾を震源地として発生した濃尾地震(マグニチュード8.0)によりできた根尾谷断層を保存し、断層のズレを直接観察できる世界で初めての施設です。

段差はスロープで解消
段差はスロープで解消

駐車場から博物館まで段差が2箇所ありますがスロープがあるので車いすやベビーカーも問題ありません。
博物館入口前のスロープは、傾斜が強めですのでサポートがあると安全です。

地震資料館の内部
資料館の内部

震災直後の写真や文献を展示し、地震の仕組みやメカニズムを映像モニターを組み込んである地球儀で紹介しています。
50人収容の200インチの大型画面があるホールもあります。

地下観察館への通路
観察館への通路

資料館から観察館へは、幅の広い通路で繋がっていますが、出入口に持ち手が大きい開き戸があります。

地下観察館
地下観察館

根尾谷断層を輪切りにした状態になっており、すり鉢状に20m四方を地下に8mトレンチ掘削されているそうです。
施設内にあるため断層が風雨にさらされる事がなく、鮮明に観察する事が出来ます。

地震体験館の利用条件
地震体験館の利用条件

地震体験館では、震度6弱〜6強の揺れと迫力ある3D映像とで体感出来ます。
安全のため着席してシートベルトを装着する必要があり、車いすのまま体験することや、身長が120cm未満の方などの体験は困難との事でした。

NEOキャンピングパーク

NEOキャンピングパーク出入り口
NEOキャンピングパーク入口ゲート

次に、「NEOキャンピングパーク」に向かいました。
県道157号線を北上し県道418号線、県道255号線を進むと看板があり、左折してゲートをくぐり到着です。
左手に車いすマークの駐車場がありました。
自然豊かな約3ヘクタールの敷地に、センターハウスを中心に、コテージサイト(14棟)、そしてオートキャンプサイトやトレーラーキャビンなど全部で約60区画もある広大なキャンプ場です。

駐車場からセンターハウスへ
駐車場からセンターハウスへ

駐車場からセンターハウスまでは、舗装され段差はありませんが、入口付近が少し傾斜しています。
センターハウスには、レンタル品や売店、家族風呂や男女別風呂、そして障害者用シャワーや車いすマークのトイレもあります。

キャンプ用品とアクティビティー用品のレンタル
キャンプ用品とアクティビティー用品のレンタル

センターハウスでは、有名なアウトドア用品メーカーのキャンプ用具やアクティビティー用具を借りることが出来ます。

別荘のようなコテージ
大木をイメージした緑屋根のコテージ

紅葉した樹木の中の佇む、定員8人の別荘タイプコテージが14棟あります。
家電製品や食器、寝具、エアコンなどの設備も整っています。

みんなの広場
バーベキューなどが出来る屋根つきの多目的施設「みんなの広場」

みんなの広場は最大60名が利用できるようイス・テーブルが装備されています。イス・テーブル間の通路も広く、車いすでも一緒に楽しむことが出来ます。

自然豊かなオートキャンプ場
自然豊かなオートキャンプ場

みんなの広場の隣に、1区画が約120平方メートル(約36坪)もあるサイトが57区画ある、オートキャンプ場があります。
どのサイトにも駐車スペースとAC電源の設備があります。

三光寺(さんこうじ)

階段下から山門を見上げる
階段下から山門を見上げる

山県市富永にある三光寺、通称「山あじさいの寺」を訪問しました。
境内には、8000株・百数十種類の「山あじさい」が中心に植えられ、6月初旬から7月初旬頃が見ごろとなります。

紅葉した山寺
紅葉した木々に包まれた山寺

お寺の正面には長くて急な石段がありますが、その先の郵便局の所に、車で境内まで入れる迂回路があります。
車いす使用者など歩行が困難な場合は、下の駐車場以外に境内の駐車スペースに停めさせてもらえるそうです。

三光寺本堂へ
三光寺本堂へ

山門から本堂へは一直線にコンクリート敷の参道があります。
本堂下の石段までは、車いすでも何とか行くことが出来ました。

境内一面の山あじさい
境内一面の山あじさい

境内の庭には色々な種類のあじさいが数多く植えられています。
訪れた人を楽しませるようにしっかりと手入れされていました。
山あじさいが咲いていない秋のシーズンも、周囲の山々が紅葉し太陽の日差しの中で、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。

池の中を泳ぐ錦鯉
池の中を泳ぐ錦鯉

山あじさいの散策コースの途中に錦鯉の泳ぐ池があり、餌やりも出来ます。

ラブレイク

全面ガラス張りのラブレイク
全面ガラス張りのラブレイク

次は三光寺から、伊自良湖畔にあるラブレイクに行ってきました。

今年3月に伊自良湖畔にある農産物直売所&飲食店の「ニューいじら湖荘」が、外観も内装も一新して「ラブレイク」としてリニューアルオープンしたそうです。

バリアフリーの通路
入口に繋がる通路は手すりもあるなだらかなスロープ

正面入口には数段の階段がありますが、横に幅が広く真砂土で舗装された、傾斜の緩やかなスロープがあり、車いすやベビーカーも問題ありません。

赤色の自転車と自動扉
自動扉の入口の脇には自転車が置かれていました

ラブレイクの建物は全面ガラス張りで、出入り口では北欧風のとってもオシャレな赤い自転車が出迎えてくれます。また出入り口は、間口の広い自動扉になっています。

北欧風のテーブルとイス
北欧風のテーブルとイス

リニューアルでは、北欧風をテーマに、使用する家具も北欧風のものを選んだそうです。
また、丸テーブルは車いすも支柱に足が当たらず、膝も入る高さでした。

ピンクカレー
「恋人の聖地」にちなんだピンクカレー

遅い昼食に、SNS映えのするピンク色のカレーを食べてみました。
見た目と違って、味はスパイシーなカレーです。

伊自良湖とウッドデッキ
ウッドデッキから伊自良湖を眺める

伊自良湖に浮かぶ貸しボート乗り場のそばに広いウッドデッキがあります。
路面は滑らかで段差もないので、車いすでも山々に囲まれた伊自良湖を見渡せます。

今回の調査の日は、晴れ渡り澄んだ青空と、紅葉が真っ盛りで根尾や山県の山間の自然を堪能できました。
地震断層観察館の地下観察館は、根尾谷断層を間近に鮮明に観察出来ます。地震に関するパネル写真やビデオ資料も多く、一度は行ってみる価値があると思います。
またNEOキャンピングパークは、根尾東谷の山々に囲まれた広い敷地と、側を根尾東谷川が流れる自然豊かな場所です。場内は通路が舗装され段差も少なく、芝生の広場もあり、車いすでもバーベキューやキャンプを楽しめる所でした。
そして三光寺は、山に建つお寺のため段差や砂利など多少のバリアはありましたが、境内まで車で上がる事ができたので、閑静な山寺の雰囲気の中で秋の紅葉を十分楽しむことができました。今度は山あじさいの花が咲き乱れる頃、訪れたいと思います。
最後に訪れたラブレイクは、ガラス張りのオシャレな北欧風の店内は明るく、バリアフリーを意識してリニューアルされていました。周辺も、オストメイト設備のある車いすマークのトイレや、段差やガタガタのないウッドデッキなど、色々と整備されていました。

今回調査した4つの施設の方、取材へのご協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。