GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 大垣3
令和元年11月18日
を調査させていただきました。
大垣市郷土館
戸田公入城350年記念事業として開館した、大垣市にある博物館です。
大垣藩最後の家老、戸田鋭之助の屋敷跡に建っており、正門と塀は当時のものです。
歴代大垣藩主戸田公の顕彰(けんしょう)が中心の展示で、歴代藩主の肖像、武具、調度品の他、大垣市ゆかりの人物の美術品、資料を展示しています。
正門前には数段の石段がありますが、門の左側に車いすも通れる入口があります。
建物玄関横のスロープまでは敷石の路面のため、車いすやベビーカーはガタガタします。
玄関の自動扉を入ると、ロビーの右側に 戸田氏鉄公馬上像があります。
ロビー正面の壁には、関ヶ原合戦絵図屏風(複製)が掛けられています。
戸田公 顕彰室には、歴代藩主の肖像画や鎧や兜などの武具、九曜紋が入った調度類が展示してあります。
別府細工の燭台(しょくだい)郷土美術室には、天明年間(1781~1789)に、蝋型鋳物(ろうがたいがた)で作られた別府細工の燭台が数多く展示されています。
屋敷と日本庭園の景観が良い雰囲気です。
大垣市守屋多々志美術館
大垣市出身の日本画家、守屋多々志(大垣市名誉市民、文化勲章受賞者)の作品を展示する美術館として、2001年(平成13年)にオープンしました。
収蔵されている作品・資料は約3300点、約2ヶ月に1回入れ替え展示で特別展、企画展が行われています。
正面玄関には、1段の段差がありますが、すぐ横にスロープがあり車いすやベビーカーも問題ありません。
館内に入ると受付ロビーの横には来館記念スタンプが置かれています。
また筆談用ノートもありました。
1階のエレベーターの横に多目的トイレがあります。
扉は、取っ手を回して引きながら開ける方式です。
1階の奥には、ベビーベッドの置かれた授乳室があります。
2階は守屋多々志の特別展や企画展が行われています。
受付の横で、守屋多々志の作品の絵はがきや作品集を販売しています。
郷土館、守屋多々志美術館は大垣公園のすぐ近くにあります。
大垣城を訪れたときに、一緒に行ってみると良いと思います。
大垣市輪中館
岐阜県南部では、濃尾平野を木曽川、長良川、揖斐川が流れており、昔から洪水被害から守るために集落や高地を堤防で囲んだ「輪中」が各地で作られました。
輪中館では、資料と模型などで江戸時代から現在までの歴史や景観を分かりやすく解説・展示しています。
その他、大垣でみられた生活民具や農具なども多数展示されています。
輪中館は、日新地区センターの2階にあるので、建物入口横のエレベーターで2階にあがります。
館内は輪中について写真とパネルを使った解説で分かりやすく説明してあります。
大垣輪中の大きさがよく分かる航空写真が床と壁面にあります。
揖斐川と牧田川に挟まれた大垣輪中が見えます。
動くジオラマ模型や、当時の生活道具の展示などから輪中に住む人達のくらしぶりが良く分かります。
農耕の様子が分かる写真や農具などから、水はけの悪い輪中で田の一部を掘って積み上げる「堀田」の農業についても良く分かります。
上げ船や上げ仏壇など、輪中にある大橋家の住宅が再現されています。
今回調査した3つの施設の方、取材への協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。