バリアフリー現地調査2019 可児・美濃加茂


GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 可児・美濃加茂

令和元年11月6日

可児市文化創造センターala
リバーポートパーク美濃加茂
蘭丸ふる里の森
わくわく体験館

を調査させていただきました。

可児市文化創造センターala

劇場・音楽堂では有名アーティストのコンサートなど、地域交流プログラムとして演劇・ミュージカル・ダンスなど市民参加公演や全市民を対象としたコミュニティプログラムを多数開催しています。

可児市文化創造センター

車で道路から入ると駐車場の案内表示があり、車いすマーク駐車場は建物横に4台分あります。
橋を渡った所に、一般用の広い駐車場ある変則的なレイアウトになっています。

駐車場の案内表示
一般駐車場からの橋

敷地内にコミニティーバスの停留所があり便利です。

コミニティーバス停留所

建物に入ったところに点字案内板があります。
床にも点字ブロックが敷かれています。

点字案内板

メインロビーには情報コーナーがあり、映画や演劇などの映像資料や舞台に関する書籍などを見ることができます。

メインロビーと情報コーナー

エレベーターは50名乗りでグランドピアノが入るほどの広さがあり、車いすが同時に数台一緒に乗ることもできます。

エレベーター

主劇場と小劇場があり、両劇場とも段差なく車イスで行ける席(車いす観覧スペース)があります。
このスペースが足りない場合は椅子を外してスペースを増やす事も出来るとのことでした。

小劇場
小劇場の車いす観覧スペース
小劇場の入口スロープ

多目的トイレは主劇場に2カ所、小劇場に1カ所、そのほか館内に4カ所もあるそうです。

多目的トイレ

製作の部屋、練習の部屋、展示スペース、研修・会議などに使われる色々な部屋がありました。

演劇やダンスなどの練習に使われる部屋
演奏や合唱などの練習部屋3室
託児室として利用のキッズルーム

建物前は芝生広場で通路が周りにあり車いすも問題なく利用できます。
広場では11月下旬から1月下旬の夜にイルミネーション点灯を行っており、期間中は毎回点灯式があり参加者を募集するそうですが、人気があり早々に予約がいっぱいになるそうです。

芝生広場の通路
建物前の芝生広場

レストランもあり食事ができます、テーブルは車いすでも利用しやすい高さで外のテラス席もありました。

レストラン「カテリーナ ディ アーラ」
店内テーブル席
テラス席

リバーポートパーク美濃加茂

川と森の環境にあるレジャーとフィットネスをテーマとしたアウトドアな公園で、川ではラフティングやカヌー、園内ではBBQやピクニック、川沿いをサイクリングなどができます。

リバーポートパーク美濃加茂の建物「ビジターハウス」

広い駐車場があり車いすマーク駐車スペースも4台分、駐車場から施設建物までの通路は緩やかなスロープになっていました。

第1駐車場
駐車場から施設建物までの通路スロープ

駐車場から施設受付がある建物(ビジターハウス)には段差なく行けました。
1階はピザが食べられるカフェ、多目的トイレ、2階にはヨガなどフィットネスが行われるホールと授乳室があり、エレベーターで行けます。

建物「ビジターハウス」の入口
ピザ&カフェ「デルタ」
オープンテラス
建物内エレベーター
2階授乳室
2階ホールスペース

駐車場横に広い芝生広場がありピクニックに利用されるほか、イベントも開催されているそうです。
木曽川沿いにデッキスペースや堤防への道があり、レンタルサイクルで堤防沿いを約2km先の旧中山道太田宿辺りまで行けるそうです。

芝生広場
木曽川沿いにデッキスペースと堤防への道

BBQエリアには6名利用できるサイトが15区画あります。
通路は舗装され車いすでも利用しやすくなっていました。
炊事場もありますが、雨水を流すための溝がありますので注意が必要です。
BBQメニューを予約しておけば手ぶらで楽しむことができます。

BBQエリア入口
BBQエリア内の通路
通路からサイトまでは芝生です
炊事場
駐車場のトイレ、多目的トイレもあります

蘭丸ふる里の森

山頂に国史跡美濃兼山城跡のある自然豊かな公園です。
城跡に造られており山城の地形を活かした散策路、中腹には古城山千本桜の名所とバーベキュー広場や芝生広場・蘭丸広場があります。

散策路を楽しむには第1駐車場から石畳と階段を上っていくと良いですが、車いすなどは芝生広場前駐車場を利用するのが便利です。

蘭丸ふる里の森
第1駐車場
第2駐車場
芝生広場前駐車場
芝生広場前駐車場の車いすマーク駐車スペース
芝生広場のトイレ
芝生広場の遊具

芝生広場に公園案内図があり、掲載されているQRコードをスマートフォンで読み取ると、公園紹介ページや園内案内図が見られます。
また、パンフレットも置かれていました。

芝生広場の公園案内図
芝生広場から見上げると千本桜と物見櫓が見えます
駐車場横のバーベキュー広場
バーベキューコーナー
バーベキュー広場から見上げると出丸跡の石垣が見えます

バーベキュー広場と芝生広場の間にある大手道を降りて行くと、森蘭丸の産湯に使われたという井戸や森家の家紋「鶴丸」を模った物などが見られますが、石畳の階段の為車いすの通行は困難です。

下に降りる大手道
井戸はバーベキュー広場から見られます
森家の紋「鶴丸」
産湯のせせらぎ
散策路「大手道」は第1駐車場まで行けます

わくわく体験館

ガラス工芸体験、体育館でスポーツ、宿泊ができる複合施設です。
大人から子供まで気軽に本格的なガラス工芸体験ができる工房を備えています。

わくわく体験館
わくわく体験館入口
ガラスについて説明が展示されています
ガラス工芸体験の完成品が展示されています
トンボ玉やサンドブラストなどの作成体験をするわくわく工房室
作品サンプル
吹きガラス体験をするガラス工房室
吹きガラス体験作品

体験工房室の奥にトイレがあり、通路の反対側には宿泊者用の食堂と調理室があります。

多目的トイレ
宿泊者用の食堂・談話室
調理室、宿泊者の食事は自炊だそうです

宿泊施設は、4人部屋が5室・10人グループ部室が2室・車いす対応4人部室が1室 あり、2階の宿泊施設にはエレベーターで行けます。

施設内エレベーター
車いす対応室
ベッド横まで車いすで入れます
車いす対応室のトイレと浴室
会議室、21畳の和室で持ち込み飲食ができます
施設には中庭もあり、休憩ができるベンチも

 

体育館
体育館内にも多目的トイレがあります

施設建物前に駐車場があり、車いすマーク駐車スペースも2台分、さらに「ささゆりクリーンパーク」と共有の駐車場が通路を登ったところにあります。

施設建物前に駐車場
共有の駐車場への通路
「ささゆりクリーンパーク」と共有の駐車場

今回は、中濃地域の可児市と美濃加茂市の4件の施設を訪問しました。

「可児市文化創造センター」は、施設全体がバリアフリーに配慮され、コンサートや観劇だけでなく、研修や会議室など公共施設としての利用もしやすいと感じました。
夜のイルミネーション点灯を一度見に行ってみたいと思いました。

「リバーポートパーク美濃加茂」は、オープンして一年ほどで、木曽川の環境を生かしたアウトドア施設ですが、通路なども整備され利用しやすくなっていました。
BBQエリアは、冬になると薪ストーブやこたつ、鍋などのメニューも登場するとのことで、冬のBBQも楽しいかもしれません。

「蘭丸ふる里の森」は森蘭丸産湯の井戸や出丸の石垣など、この地域にまつわる貴重な遺構が見られ、森氏居城である「美濃金山城跡」で戦国の歴史にもふれられました。
千本桜はお花見の名所らしく春には毎年多くの人が訪れているそうです、車で駐車場まで行けば、すぐ上に見られますので手軽な花見スポットとして良いなーと感じました。

「わくわく体験館」では、ガラス工芸体験が楽しそうでした。
吹きガラス体験は火傷しそうで難しいですが、砂を吹き付けてすりガラスの模様を作るサンドブラストなら手軽に体験できそうでした。

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。