GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 揖斐川
令和元年10月10日
を調査させていただきました。
運上館
運上館は、揖斐川町房島の揖斐川にかかる井ノ口橋の上流にあり、「運上梁(うんじょうやな)」として数百年以上引き継がれた歴史あるお店です。
駐車場は建物横の道を下った所にあります。
建物は、鮎を焼く美味しい匂いの漂う焼き場(調理場)と平屋の大きなお店(客室)が繋がっています。
玄関までコンクリートで舗装され段差はありません。
玄関の引き戸を開け中へ入ると1段の段差がありますが、スロープがあり、車いすやベビーカーも問題ありません。
店内はとても明るく、床はフローリングで、ちょうど良い高さのテーブル席もたくさんあります。
店内は禁煙となっていますが、喫煙されるお客さんのために喫煙室が作られています。
セルフサービスですが、食事の後にコーヒーなどが飲めるコーナーもあります。
駐車場に通じる道を下ると、左側に豊富な水を取り込んだ生け簀があります。
鮎の焼き物は、下の生け簀で直前まで生きていた鮎を竹串に刺し、炭火でゆっくりと焼くそうです。
春日 森の文化博物館
岐阜県南西部滋賀県境の揖斐川町春日地区(旧春日村)の自然に包まれた山間は、春の桜や秋の紅葉など四季折々の草花の彩りの移り変わりを楽しむ事が出来ます。
森の中で生活してきた集落の歴史を記した写真、炭焼きや薬草の種類・作り方など昔の生活がつぶさに分かる展示など、春日の人々が守ってきた森の文化を体感できる博物館でとなっています。
山奥の静寂な森の中に、コンクリート造りでドーム型の建物があります。
入口への通路は枕木が並べられています。
建物に入ると壁一面に、揖斐の自然豊かな風景の写真が展示されていました。
岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている「春日の太鼓踊り」は、部落の神社・寺院に、五穀豊穣を祈り奉納するもので、鎌倉時代、平家を滅ぼした源氏が戦勝を祝って踊ったのがはじまりと言われています。
春日地区は、古くから薬草の宝庫とされ、とくに古屋という部落では昔から暮らしに薬草を取り入れていたそうです。
藁葺(わらぶき)の炭焼小屋が再現され、炭焼を生業とした当時の生活に触れることが出来ます。
周辺には、キャンプ場や染め物体験場などがあり、丸太で作った椅子やベンチなどが置かれた広場もあり身近に森を感じることが出来ます。
私が生まれ育ち今も生活している揖斐川町ですが、バリアフリーに配慮し美味しい鮎が食べられるヤナがこんなに近くにあること、また春日には立派な「森の文化博物館」があり、周辺にあるキャンプ場とともに「長者の里」として賑わっていることを今回初めて知りました。
揖斐川町はとても広く、まだまだ訪れたことのない所ばかりです。
取材への協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。