バリアフリー現地調査2018 関・美濃加茂・可児


GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 関・美濃加茂・可児

平成30年11月7日

関市円空館

岐阜県百年公園

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム

戦国山城ミュージアム

を調査させていただきました。

関市円空館

江戸時代(1632年)に岐阜県羽島市で生まれた「円空」は、生涯で12万体の木彫りの仏像を彫ったとされ、現在まで全国各地で5000体が発見されています。

晩年は関市池尻にある弥勒寺を本拠地として活躍し、長良川河畔で入定し(1695年)その64年にわたる生涯を終えました。
円空館は、晩年を過ごした弥勒寺と入定した長良川河畔が連動したフィールドミュージアムの中心施設となっていて、円空仏や小瀬鵜飼なども展示され、多目的ルームでは円空関係の映像が見られます。

弥勒寺跡弥勒寺東遺跡弥勒寺西遺跡など、7世紀後半のムゲツ氏の拠点及び律令制下(奈良時代~平安時代)の武儀郡の役所があったところでもあり、これら遺跡群池尻大塚古墳を中心とする長良川の景観、小瀬鵜飼円空などの歴史・伝統文化を体験できる「弥勒寺史跡公園」となっています。

関市円空館
関市円空館の入口、一部は舗装されていません
関市円空館
広い駐車場、奥に現在の弥勒寺、手前は弥勒寺遺跡群です
関市円空館
駐車場の一番奥にトイレがあります
関市円空館
駐車場から円空館までは、弥勒寺東遺跡を通る散策路です
関市円空館
散策路の中には階段があり車いすの通行は困難です。車いすは円空館裏の第二駐車場を利用できます。
関市円空館
第二駐車場へは狭い道です(案内板が小さいので見落としに注意)
関市円空館
裏口はスロープですが少し段差があるので注意
関市円空館
館内はじゅうたんで履物を脱いで入館します。車いすはタイヤを拭いてあがります

岐阜県百年公園

関市にある岐阜県設置100年の記念として開園した広大な公園です。
敷地面積は100haで園内には様々な遊具やアスレチック、サイクリングコースやテニスコートなどがあり、子どもから大人まで楽しめる施設となっています。
ドッグランやグラウンドゴルフ、岐阜県博物館も併設しています。

岐阜県百年公園
園内は緑も豊かで四季折々の自然を楽しめます

広大な公園には、北駐車場と南駐車場の2つ駐車場があり、離れているためアクセスを間違えると目的の場所がかなり遠くなります。
百年公園のWEBサイトなどで目的の場所をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
小さな子ともと児童園や巨大遊具広場で遊んだり、レンタルサイクルやBBQコートを利用する場合は南駐車場が便利です。

岐阜県百年公園
児童園には色々な遊具があります
岐阜県百年公園
レンタルサイクルは子供から大人まで種類があります

テニスコートやトリム広場、レストハウスを利用する場合や、岐阜県博物館に行く場合は北駐車場を利用すると便利です。

岐阜県百年公園
トリム広場、アスレチック的な遊具が沢山あります

ドッグランやグラウンドゴルフへは園内から階段で行けますが、公園の西の国道156号山田北交差点から東へ住宅街の中を通っても行くことが出来ます。

岐阜県百年公園
ドッグランやグラウンドゴルフは広いですが、トイレは仮設で駐車場は2台分くらいです

車いすなど歩行が困難な方が岐阜県博物館へ行く場合、園内の移動道は坂道が多く急斜面所があり通行は困難です。
また、菖蒲園へ行く場合も、坂道と距離がありますので、管理事務所で園内の通行許可証をもらって車での移動をおすすめします。

岐阜県百年公園
管理事務所は北駐車場を入って右、事務所入口の階段下にインターホンがあります

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム

博物館・美術館の市民ミュージアムと教育センターの複合施設です。
約9ヘクタールの敷地には、博物館・美術館・教育センターの本館のほか、生活体験館、民具展示館、実習棟、アトリエ棟等の施設があります。
2000年(平成12)10月1日に市民文化施設としてオープンしました。

自然や生態系から学ぶ自然観察の森、陶芸や図工など実習棟や情報学習室がある学習棟、企画展や常設展示室のある展示棟、昔の風景が見られる生活体験館など様々な施設があります。

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
タワー展望室から美濃加茂市内が一望でき、一階のカフェで庭を眺め寛げます
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
生活体験館は段差があるので注意が必要です
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
森の散策路は舗装されており車いすでも安全に通行できます
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
森の中の所々にアート作品が展示されています

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館

戦国時代の武将の「森 蘭丸」の森家ゆかりの資料などを展示、蘭丸が一時城主を務めた「美濃金山城跡」(国史跡)を中心に、市内に現存する戦国時代の山城や歴史などについて紹介されています。

南面からは二階造り北面からは三階という珍しい形態の「懸け造りの総三階建て」の明治時代の小学校の校舎だった建物が、平成6年に解体改修され「兼山歴史民俗資料館」として利用されていました。
平成30年6月末からは「戦国山城ミュージアム」として生まれ変わりました。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
2階南側が入口で、スロープで入りやすくなっています
戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
美濃金山城跡と城主森氏をはじめ、市内各地の山城を紹介しています
戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
通路は広くゆったり観覧できます。古い建物で階段のみです

分館として、はなれの蔵を展示室に改造し、一階には消防に関する資料、二階には植物や昆虫、野鳥に関する資料が展示されています。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
蔵の内部。入口は砂利で段差があり車いすの入館は困難です

戦国山城ミュージアム内にはトイレはありませんが、隣接する可児市観光交流館のトイレが使用出来ます。

交流館は観光案内所と山城めぐりの拠点になっていて城跡パンフレットが閲覧できます。
また、陣幕や甲冑、槍や弓なども展示されています。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
可児市観光交流館入口。右に自動ドアの入口もあります
可児市観光交流館
展示の甲冑は試着することができます(有料)

 

ご協力、ありがとうございました。

調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。