バリアフリー現地調査2018 関ケ原


GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 関ヶ原

平成30年11月6日

関ケ原鍾乳洞

胡麻の郷

関ケ原マーブルクラフト

関ケ原駅前観光交流館

を調査させていただきました。

関ケ原町は、672年、皇族、豪族が2派に分れて争った内乱「壬申の乱」と、1600年、石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍の「関ケ原の戦い」の、二度の「天下分け目の戦い」が繰り広げられた事で知られています。

岐阜県の南西部、伊吹山の麓、鈴鹿山脈の北側に位置し、中山道の宿場町「今須宿」「関ケ原宿」の二つの宿場や、古代日本三関のひとつ「不破の関」が置かれ古くからの交通の要衝であり、現在でも国道21号、名神高速道路、JR東海道本線・新幹線などの主要幹線が通っています。

関ケ原鍾乳洞

岐阜県と滋賀県の県境にある岩倉山(標高338m)の麓にある鍾乳洞です。
5億年前に出現した「ウミユリ」など古生代の化石や、神秘的な形の鍾乳石のほか、通路横に湧き出す清水にはニジマスが泳いでいます。
洞内は、年間を通じ温度が約15℃で、夏は涼しく冬は暖かく、全長は518mで所要時間はおよそ20分となります。

通路はすべて舗装されていて段差もなく、照明も完備されているので、車いすでも入ることができます。(総合案内所で車いすの貸し出しもあります)

県道229号を右折
県道229号を西へ進み看板を右折
関ケ原鍾乳洞の大看板
真っ直ぐ進み「関ケ原鍾乳洞」のゲートをくぐります
売店と大駐車場
売店・公衆トイレの建物と、 300台収容の駐車場(無料)
総合案内所
総合案内所、障害者割引や外国語パンフレット(英語)もあります
公衆トイレ前のスロープ
トイレ塔は一段高くなっていますがスロープあり
車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレ
玉倉部の清水
鍾乳洞出口、玉倉部の清水(たまくらべのしみず)

玉倉部の清水は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の荒神を退治しようと入山して毒霧に遭遇し、病に冒されてしまった時、この清水で回復したと伝えられています。

鍾乳洞の入口
鍾乳洞入口の両側の金属のゲート

洞の中は、幅が狭く上から岩石が突き出ている箇所があるため、入口のゲートの幅と高さを通り抜けられる車いすしか通路を通ることが出来ないようにしてあります。

鍾乳洞の中の通路
洞内通路は、コンクリート敷でフラット
照明と手すり
所々に蛍光灯があり、片側に手すりもついていました
玉華殿
130年で、やっと1cmに伸びるという鍾乳石が、2m以上になった「玉華殿」
巨人の足
鍾乳石と石筍が何万年もの月日をかけてつながった「巨人の足」
清水の中のニジマス
通路の横の湧き出る清水にはニジマス
鍾乳洞の出口
洞の出口

鍾乳洞では、車いすでもすべて見られて、神秘的な空気と自然の偉大さを肌で体験することが出来、想像していた以上に長く感じました。
途中に狭く傾斜が急な所が少しあるので、車いすは付き添いがいると安心です。

胡麻の郷

ゴマに関する様々な情報を紹介するゴマミュージアム、お菓子や食品などの豊富なゴマ製品を取り揃えたショッピングコーナーや休憩スペースがあるゴマのテーマパークです。

胡麻の郷
高台にあります

 

県道229号を左折
関ケ原鍾乳洞からは、県道229号を少し戻った所にあります
イラストが描かれた工場建物
アンパンマンの作者であるやなせ たかし作の「シロゴマンとクロゴマン」のイラストが目に入ってきます
広い駐車場
車いすマークの駐車場は建物入口そば
玄関出入り口へのスロープ
建物入口は、横と正面にスロープあり
玄関出入り口の扉
入口の二重の扉の内側は自動ドア
元気の樹
エントランスホール、緑の葉が生い茂った「元気の樹」の模型
休憩スペース
イスやテーブルのある休憩スペース、無料のドリンクコーナーもあり
健康歩道(足つぼマッサージ)
休憩スペースには壁に沿って「健康歩道(足つぼマッサージ)」
車いすマークのトイレ
総合案内所の奥に、車いすマークのトイレ
ゴマミュージアムの入口扉
「ひらけゴマ!!」で開く入口
ゴマの歴史についてのパネル展示
ゴマの発祥地や、どのようにして世界に伝わったのかに迫る展示
ゴマワールドのパネル展示
「ゴマワールド」では、食用だけではない、世界のゴマ文化を知ることが出来ます
ゴマのパワーについてのパネル展示
「ゴマのパワー」では、ゴマに含まれるさまざまな栄養素とその効果が良く分かり、毎日の生活の見直しや健康づくりに役立ちます
ショッピングコーナー
定番のゴマ製品からゴマを使ったお菓子・食品などを豊富に取り揃えた「ゴマづくし」ショッピングコーナー

関ケ原マーブルクラフト

大理石美術工芸技術の粋を極めた作品の数々を展示・販売し、優美な世界が広がるマーブルクラフトの殿堂です。

国道365号線沿い
国道365号線を関ケ原IC方面へ進み、新幹線の高架の先にあります
関ケ原マーブルクラフトの全景
正面入口と、隣の喫茶マーブル
展示場の出入り口
展示場の入口
大理石の美術品の数々
入口の通路にも、所狭しと大理石の美術品が置かれています
広大な工場敷地と工場建物
広大な敷地の関ケ原石材の一角にあります
石製のスロープ
展示場入口の石製のスロープ
第1展示場の本彫刻の数々
第1展示場には、完成に何年もの月日を要する「本彫刻」を中心とした大規模な作品がたくさん展示されています
孔雀石の座卓
青緑色に光り輝く孔雀石の板を、何枚もつなぎ合わせた大きな座卓
菊花石
第2展示場には、岐阜県本巣市根尾でのみ産出されるという、日本を代表する貴石のひとつ「菊花石」が展示されています
アクセサリーや小物の販売
第3展示場には、お土産などに気軽に購入できる、手ごろな価格のアクセサリーや小物などが販売されています

関ケ原駅前観光交流館

「関ケ原駅前観光交流館(愛称:いざ!関ケ原)」は、JR関ケ原駅前にあります。
観光案内のほか、おみやげショップや休憩スペースなどがあり、関ケ原古戦場巡りの拠点として利用できます。

関ケ原駅前観光交流館
観光交流館の正面入口
車いすマークの駐車場
南側に車いすマークの駐車場(2台分)
駐車場からのスロープ
車いすマークの駐車場から施設入口へは、幅広く緩やかな傾斜の手すりのある通路
レンタサイクル
古戦場巡りにレンタサイクル(電動アシスト付)も行っています
コインロッカー
家紋入りコインロッカー(大型・中型・小型)
総合案内所とおみあげものショップ
英語、中国語、フランス語のパンフレットもあります
車いすマークの多目的トイレ
ショップの奥に車いすマークの多目的トイレ

秋の穏やかな天気のもと関ケ原町の4施設の現地調査取材を終えることが出来ました。
他所にはない「車いすも入れる鍾乳洞」を体験し、そして「胡麻の郷」や「関ケ原マーブルクラフト」など普段はあまり触れることのない見学が出来て、多くのことを学び、充実した時間を過ごせました。
皆さんも関ケ原の地を訪れてみてはどうでしょうか。

取材への協力、有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。