書籍のご紹介 「さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!」山崎まゆみ

9784309287294.IN01.jpg昨年2月に高山市、今年1月に岐阜市で、バリアフリー観光推進セミナーの講師を務めていただいた、温泉エッセイストの山崎まゆみさんが、「さあ、バリアフリー温泉旅行に出かけよう!」(河出書房新社)を出版されました。
これまでに全国のバリアフリー温泉を紹介するガイドブック「バリアフリー温泉で家族旅行」を二冊出版されましたが、新刊では、宿選びのポイントから、必需品チェック、入浴時の注意まで、細かいアドバイスなど、「より安全で、より楽しい」温泉旅行のノウハウを紹介しています。

岐阜県のバリアフリー観光推進の取り組みも紹介いただいています。

 

バリアフリー現地調査2019 岐阜市2

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 岐阜市

平成31年3月5日

ホテルパーク

鵜飼観覧船造船所

を調査させていただきました。

ホテルパーク

金華山とホテルパーク
金華山を背景にしたホテルパーク

岐阜市の長良川河畔に佇む、老舗旅館「ホテルパーク」を見学させていただきました。
金華山の麓に建ち、春は長良川堤・護国神社の桜、夏は長良川鵜飼の総がらみを目の前で眺めることが出来る立地です。
露天風呂からも、金華山頂の岐阜城、長良川の景色を一望でき、四季の移り変わりを感じ取ることが出来ます。

ホテルパークへの出入り口
エントランス・地下駐車場へ

道路から入口へは斜面になっていますが、玄関前はフラットで屋根があり、雨でも濡れずに車から乗降できます。

車いすマークの駐車場
屋根付きの車いすマークの駐車場

玄関を通過すると、車いすマークの駐車場と左側に一般駐車場もあります。

玄関横のスロープ
入口には階段、横にスロープ
広い玄関ホール
玄関ホール

自動ドアから館内に入ると、右側にフロント、正面にエレベーターと階段、左側にロビーがあります。

貸し出し用の杖
貸出用の杖
テラス側の長良川の風景
ロビーから見える長良川

ロビーはガラス張りになっていて、長良川の風景が一望できます。

お土産物コーナー
ロビーの売店

売店では、信長に関係するグッズや、岐阜のお土産など色々なものが揃っています。

川端康成の常設展示パネル
川端康成のパネル

大正時代に、川端康成がホテルパークを訪れ初恋の物語「篝火」や「非常」「南方の火」を書いたそうです。
近くの公園「ポケットパーク名水」では、若い日の川端康成と初恋の人の篝火の像が、長良川鵜飼の篝火を眺めています。

ホテルパークの歴史の常設展示パネル
ホテルパークの歴史
喫煙コーナー
喫煙コーナー
ダイニング「つぶらじい」
1階にある朝食会場「つぶらじい」

東側と南側がガラス張りになっていて開放的な朝食会場です。

パーティー会場
長良川と公園に面したパーティー会場
車いすマークの点字
4階にある車いすマークの看板には点字表示
車いすマークの多機能トイレの中
車いすマークのトイレの内部

4階のパブリックスペースに設けられた車いすマークのトイレは広く、ベビーベッドも設けられ利用しやすくなっています。

77室ある客室は、和室、 和洋室、洋室など様々なタイプがあり、今回は車いすで利用しやすそうな客室を見学させていただきました。

仮設スロープ
室内の段差をスロープで解消

和洋室で2ベットの部屋は、室内に段差がありますが、特製のスロープを設置して車いすも入室でき、ベッドは畳の部屋の奥にありますが、畳の上に敷物を敷いて車いすのまま上がるようにも対応できるそうです。

洗面台・トイレ・浴室への出入り口
洗面・トイレ・浴室への入口
洗面台
洗面台は車いすでも膝があたりませんでした
広々とした明るい和室
長良川に面した畳の部屋
ベッドルーム
畳の部屋の奥にカーペット敷きでベッドがあります(高さは40cm)

 

客室からの長良川の風景
客室からの長良川の風景
ソファーベッドがある和室
ベッドとして使用できるソファーが置かれた和室
ツインルームの洋室
金華山が見える洋室ツインルーム

洋室は2階、3階、5階にもあり、全部で8室あります。
車いすで回転できる広さもあり、ベッドの高さは43cmでした。

6階に、長良川に面した展望風呂と露天風呂「川の湯」、金華山に面した展望風呂と露天風呂「山の湯」があります。

広い脱衣場
椅子やシャワーキャリーも常備
展望風呂「川の湯」
長良川に面した展望風呂「川の湯」
露天風呂「川の湯」
長良川に面した露天風呂「川の湯」

鵜飼観覧船造船所

鵜飼観覧船造船所の正面出入口
鵜飼観覧船造船所入口

ホテルパークの裏側(南)に、隣接して鵜飼観覧船造船所があります。
岐阜市が管理運営する長良川鵜飼のための鵜舟や観覧船を作っていて、全国で唯一の公営の造船所だそうです。
敷地内では実際に船が作られていますが、日中は開放され自由に見学ができるようになっており、説明パネル等も設置されています。

実際に使用していた鵜船
鵜船
船底を修理作業中の鵜船
船底を修理中の鵜船
新しく造船中の鵜飼観覧船
新しく造船中の鵜飼観覧船

定員15名乗の観覧船が作られていました。
船材は、岐阜県産の高野槇(コウヤマキ)を使用しています。
船には設計図面が無い為、船大工の経験による匠の技により建造され、その技術は、市指定無形民俗文化財となっています。

調査を終えて

今回伺った、ホテルパークは老舗旅館で、長良川の畔、金華山の麓、岐阜城も見える場所にあります。
客室は、ベッドのある和洋室、洋室、ソファベッドの和室など、車いすでも利用しやすい色々なタイプの客室がありました。
室内の段差には特製のスロープが用意され、畳の奥のベッドへは敷物を敷いて車いすのまま上がれるようにするなど、ハード面の難しさも工夫して対応されている心配りが嬉しく感じました。
桜の時期や、夏の鵜飼の季節などに訪れ、ゆったりと過ごしたい居心地の良い宿でした。

調査へ協力して下さった皆さま、お忙しい中有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 岐阜市1

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 岐阜市

平成31年2月26日

十八楼

調査させていただきました。

十八楼

長良川河畔に佇む十八楼
長良川河畔に佇む十八楼

岐阜市の長良川河畔にある、老舗旅館の「十八楼」を見学させていただきました。
奥の細道の俳人、松尾芭蕉により、この水楼から眺める景色の美しさや、 鵜飼を眺める風情に心を惹かれ「十八楼」と名付けられたそうです。

十八楼と時季の蔵
長良川河畔の古い町並みを残す川原町にある「十八楼」

十八楼は、川原町の古い町並みの一角にあり、道を挟んだ向かいにレストラン「時季の蔵(ときのくら)」と、駐車場があります。

長良川温泉の手湯
玄関脇にある長良川温泉の「手湯」

エントランス・ロビー

玄関入り口
幅広い自動ドアの玄関

入口の緩やかなスロープの左手にフロントがあり、奥にはロビーへの階段がありますが、右手にスロープがあり車いすやベビーカーも通れる手すりのついた通路もあります。

貸し出し用の車いす
車いすを常備
広く明るいロビー
長良川に面してガラス張りで明るいロビー

ロビーはガラス越しに長良川河畔の景色が一望でき、松尾芭蕉の句碑もあります。
車いすでも膝が当たらない高さのテーブルもあります。

パブリックスペース

腰掛けられる待ちスペース
エレベーター前の休憩スペース

館内にはエレベーターが4基あり、車いすが乗れる十分な広さがあります。

車いすマークの多機能トイレ
車いすマークのトイレ

3階に車いすマークの多機能トイレがあります。間口も広く車いすが回転できる十分な広さがあり、ベビーベッドも備えています。

タイル敷きの通路
車いすも通行しやすい通路

施設内の通路は、中央部分がタイル敷で平坦になっていて、車いすも楽に走行できました。

名人戦の対局会場
名人戦の会場にもなりました

将棋の第75期名人戦、第4局(佐藤天彦名人・稲葉陽八段)は、ここ十八楼で行われたそうです。

食事会場など

長良川に面した宴会場
長良川に面した宴会場

テーブル席の宴会場があり、床はフローリングで広く、長良川の景色を楽しみながら食事ができるようになっています。

レストラン橘
レストラン「橘」

5階には新しく出来た、木の香りが溢れるレストランがあります。
全席テーブル席で、床はカーペットで通路も広く、テーブルは車いすでも膝が当たらず使い易くなっています。
ロールカーテンで仕切って使用することも出来るそうです。

大浴場

「川の音」大浴場1

大浴場「川の音」には、薬草風呂やシルキーバスがあります。

「川の音」大浴場2

露天風呂もあり、長良川を一望出来ます。

長良川温泉「蔵の湯」

2階には、明治時代の太い柱と梁の蔵を移築復元した「蔵の湯」の温泉があります。
長良川温泉は特徴のある赤茶色のお湯で、湯船には階段と、周りを囲うように手すりが設置されて、足腰の弱い方にも安心して利用できるよう配慮されています。

客室

和室ベッドの客室
露天風呂付きの和室/ベッド(ツイン)

露天風呂付きの和室/ベッド(ツイン)の客室は、畳敷きの和室にベッドが二つ置かれています。
高齢の方など、普段からベッドを使用している方にも配慮し、トイレ、浴室、洗面台は、広めで使いやすくなっています。

露天風呂
長良川を一望できる露天風呂

 

洋室(ツイン)

洋室(ツイン)は、長良川に面したとても眺めの良い部屋です。
フローリングにベッドが二つあり、室内の通路も広く使い易くなっています。

土蔵レストラン「時季の蔵」

土蔵レストラン
「時季の蔵」の入口

「時季の蔵(ときのくら)」は、120年前に建てられた土蔵を持ち上げて移動させる曳家(ひきや)で復元改装した、川原町の古い町並みの景観に溶け込んだレストランです。飛騨牛などの岐阜の素材を使った料理が楽しめます。

調査を終えて

今回、調査させていただい十八楼は、江戸時代からの歴史のある老舗旅館で、和の趣を大切にしながら、様々なお客様に安心して滞在していただけるよう段差等のバリアを上手く解消し、畳の和室にベッドを入れたり、フローリングの洋室を導入したりと、高齢のお客様や歩行が困難なお客様にも対応した心配りの宿でした。

客室からの長良川の眺め
長良川の畔に建っているので、客室のほとんどが長良川に面しており、四季折々の清流の景色を楽しめます

客室からは長良川の美しい景観が眺められ、鵜飼や桜、信長の岐阜城も近く、機会があれば一度泊まってみたいなと思いました。

取材へ協力して下さった皆さま、お忙しいところ有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

【終了】 3/19 バリアフリー観光推進セミナーin高山

【終了しました】多数のご参加ありがとうございました

バリアフリー観光推進セミナー in 高山 チラシ

バリアフリー観光推進セミナー in 高山

お年寄りや障がいのあるかたなど全ての人が安心して岐阜県への旅行を楽しむことができるよう、旅行におけるバリア(障壁)を様々な観点から解消するため、バリアフリーの先進的な取り組み事例を紹介する他、障害に対する理解や基礎的な知識を習得し、接遇の向上やサポート体制の強化を図り、バリアフリー観光を推進することを目的として開催します。

  • 日にち:2019年3月19日(火)
  • 場所:高山市民文化会館  2階 2-3練習室
    〒506-0053 高山市昭和町1-188-1 電話:0577-33-8333
  • 内容・スケジュール
    (1)講演 先進事例の紹介 
  • 「障がいのある方、高齢の方も安心できる旅づくり」~人にやさしいユニバーサルツーリズム
  •  講師:株式会社チックトラベルセンター ハートTOハート 鈴木 慎一氏
  • 時間:13:00~14:00 定員:50名(先着順)
  • 講師プロフィール
  • ※講演はまだ余裕がありますので当日参加可能です

1977年創業の名古屋にある旅行会社チックトラベルセンターの「ハートTOハート」部門では、23年前から、障がいのある方、高齢の方などの旅行手配やツアーを手がけている。
国内各地から海外のツアーまで、車いすユーザー、歩行困難者、難病の方、医療機器を使用している方など、様々な不安を抱える方の「旅行に行きたい」という希望を実現してきた。

ツアーの写真1 草原の夕焼け ツアーの写真2 スイスアルプスを眺める ツアーの写真3 沖縄の古民家

(2)研修 バリアフリーおもてなし講習

    • 高齢の方・障害のある方への接遇(観光地域編)
    • 講師:NPO法人 バーチャルメディア工房ぎふ
    • 時間:14:30~16:00 定員:20名(先着順)
    • 内容
      2020年オリンピック・パラリンピックを見据えたユニバーサルツーリズムへの対応のために観光庁が作成した「高齢の方・障害のある方などをお迎えするための接遇マニュアル」を使用し主に観光関連施設等での接遇のポイントを学びます。※今回は座学となります

 

  • 参加費:無料
  • 主催:岐阜県バリアフリー観光推進協議会
  • 申込み
    必要事項(希望講座・氏名・所属・住所・電話番号・メール・)を記入の上、FAX・メール・郵送のいずれかでお申し込みください。(申込期限3月13日)
  • ※講演はまだ余裕がありますので当日参加可能です
  • 申込先:バーチャルメディア工房ぎふ
    〒503-0006大垣市加賀野4-1-7 ソフトピアジャパンセンター702
    TEL/FAX : 0584-77-0533
    メール:メールフォーム より送信ください
  • チラシ/申込書:ダウンロード(PDF)
  • アクセス

JR高山駅 白山口出てすぐ

バリアフリー現地調査2019 安八百梅園

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 安八

平成31年2月12日

安八百梅園

を調査させていただきました。

安八百梅園

安八百梅園の石碑
入口近くにある安八百梅園石碑

安八町にある梅の名所、安八百梅園に行ってきました。
100種類以上1200本以上の梅の木が植えられ、種類の多さでは全国屈指の公園だそうです。

今年は、2月24日から3月24日まで「梅まつり」が開催されます。
うどんやみたらし団子、ぜんざいなどの各種バザーのほか、安八町内の新鮮野菜・農産加工品、特産品の販売のほか、盆梅展も開催されます。

例年、2月中旬から満開を迎える百梅園ですが、今年は梅の開花が10日ほど遅れているそうです。
私たちが訪れた時は、白梅は所々咲いていましたが、紅梅は蕾(つぼみ)で、チラホラと花が咲きはじめている状態でした。

安八百梅園案内図
安八百梅園案内図

駐車場は、ふれあいセンターの前、浄化センターの前と東側道路の向かいになります。

梅の木は、ふれあいセンター北側と浄化センター敷地に沿って植えられています。

ふれあいセンター
ふれあいセンターと駐車場

百梅園は、入園料・駐車場料金は無料で、休園日もありません。

車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレがあります

ふれあいセンターの中には、車いすマークのトイレもあり自由に使えます。

ふれあいセンター東側通路
ふれあいセンター東側通路から百梅園へ

紅梅、白梅、しだれ梅など多くの種類の梅があり、全国2位、県内では1番だそうです。

園内の通路は舗装され段差もなく傾斜は緩やかで、車いすでも問題ありません。

屋根付きの休憩所
屋根付きの休憩所

通路から休憩所までは土面で、入り口に少し段差がありますが、車いすでも何とか中に入れます。

ピンク色の八重咲きの梅
ピンク色の八重咲きの梅

蕾(つぼみ)が膨らみ、ピンク色で八重咲きの可憐な花を見つけました。

浄化センターの梅の木
浄化センターにもたくさんの梅があります
白色の八重咲きの梅
白色で八重咲きの梅は満開

こんなに多くの種類の梅が咲く公園が、身近にある事を知りませんでした。

舗装され、トイレも整備され車いすでもアクセスの良い安八百梅園で、春の陽気を楽しみながら、のんびりと梅を鑑賞するのも良いと思います。

協力いただいた皆さま、有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。