GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 美濃加茂・富加・関
令和元年11月12日
ぎふ清流里山公園
富加町郷土資料館
刃物屋三秀・関刃物ミュージアム
を調査させていただきました。
ぎふ清流里山公園
美濃加茂市の平成記念公園「日本昭和村」が2018年4月にリニューアルして「ぎふ清流里山公園」に生まれ変わりました。
以前からある昭和時代の建物や展示物、体験工房やお土産店、入浴施設に加えアドベンチャー施設が追加されました。
敷地内には建設中のホテルもあり、2020年秋ごろオープン予定だそうです。
広い駐車場には、車いすマークに加え「おもいやり駐車スペース」が作られていました。
駐車場の近くに、車いすマークトイレがあり、園内には入口付近に1箇所あるほか数カ所あります。
公園入口の建物の中に「里山カフェ」ができていました。
通路を挟んでオープンテラスもあり、段差もなく車いすでもスムーズに行けるようになっていました。
リニューアルされた公園は、入口や通路などはこれまでとほとんど変わりなく、奥へ進むにつれ通路は坂となっています。
園内を循環している里山バスは新しい電動バスに変わっていました。
公園の一番奥に「里山ふれあい牧場」があり、動物広場や乗馬体験があります。
里山ふれあい牧場周辺では、池にあるスワンボートに乗ったり、サイクリングもできます。
新設されたアドベンチャーパークには、全長300mを一気に滑り降りる「ジップライン」や、ワイヤーロープをクリアしてゆく「エアリアル」があります。
ジップラインの終着点には身体を前後左右に傾けるだけで動かせる乗り物「インモーション」もあり専用コースを走れるようになっていました。
陶芸教室やせんべい焼き体験、パン作り、そば打ちといった食の体験など色々な体験工房があります。
その他に園内には駄菓子屋や飲食店もあり、いずれの店も段差なく入ることができます。
公園入口付近には、岐阜県特産品のお土産店や野菜直売所もあります。
ぎふ清流里山公園から美濃加茂ハイウェイオアシス駐車場方向へ行くと入浴施設「里山の湯」があり、建物内には食事コーナー「里山食堂」もあります。入口通路はスロープになっており、車いすでも問題ありません。
入浴施設「里山の湯」の入口横には無料の足湯があり、歩き疲れた足を癒すことができます。
美濃加茂ハイウェイオアシスとも繋がっています。
駐車場からの入口はS字のような形になっていて、車いすで何とか通れる幅です。(大型の電動車いすなどは難しそうです)
富加町郷土資料館
清流里山公園のある美濃加茂の隣の富加町の郷土資料館を訪問しました。
先土器時代の遺跡から発掘された石器、古墳時代の出土土器、日本最古の戸籍などを中心に展示されています。
この地域の昔の人々が使った機織りなどの道具を紹介する民俗展示コーナーもあります。
資料館には駐車場が2つあり、両方とも通路やスロープが設置され、施設まで段差はないので車いすでも問題ありません。
館内は3つの展示室があります。
1つ目の展示室には先土器時代の遺跡から発掘された石器や古墳時代の出土土器など、2つ目の展示室には日本最古の戸籍が、3つ目の展示室には機織りなどの道具が展示されていました。
展示室をつなぐ通路は敷居を跨ぐようにスロープが設置されています。
入口の奥にトイレがあります、多目的トイレはありませんが車いすでも一般の洋式トイレの前まで行くことが出来ます。
刃物屋三秀・関刃物ミュージアム
次に隣の関市にある関刃物ミュージアムへ行きました。
刃物の町関市で作られている包丁や日本刀の製造工程などが、実物を使用して展示されています。
日本刀鍛錬場を備えており、刀匠・藤原兼房による日本刀の鍛錬を見学することができます。(有料)
ファクトリーショップでは一般家庭用包丁や本職用包丁、事務用・園芸用ハサミ、ツメ切りなど関市内メーカーの刃物を販売しています。
入口を入った正面にトイレがあり、手すりの付いた洋式トイレもあります。
建物入口を入って右側に刃物ミュージアムがあり、日本刀鍛錬場の奥が包丁や日本刀の展示室になります。
ミュージアムの反対側に位置するファクトリーショップでは、包丁をはじめ色々な刃物やお土産が販売されています。
今回は、中濃地域にある3つの施設を訪問しました。
ぎふ清流里山公園は、山の地形を利用した広大な公園です。道の駅やリニューアルされ入場料は無料となりました。
敷地が広く、通路は舗装され整備されていますが、奥へ進んでいく通路は坂道で勾配がキツイ場所もあり、車いすを自力で漕いで上がっていくのはかなり大変ですので、介助がいると安心です。
電動車いすを持っている場合は利用した方が良いと思います。
富加町郷土資料館は、先土器時代の遺跡から現代まで富加町の人々の暮らしが学べ、駐車場から館内まで段差はなく車いすでも利用しやすい所でした。
刃物屋三秀・関刃物ミュージアムは、刃物のまち関で古くから作られてきた伝統の日本刀など、実物を使用した製造工程の展示がリアルで分かりやすかったです。
ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。