GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 岐阜かかかみがはら航空宇宙博物館
平成30年3月20日
3月24日のリニューアルオープンに先立ち、
の内覧会にお邪魔してバリアフリー状況などを中心に調査・取材させていただきました。
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
各務原市にある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」は、1996年に「かかみがはら航空宇宙科学博物館」として開館して以来多くの人びとに愛されてきました。
このたび、岐阜県と各務原市の共同事業で3年半をかけて全面リニューアルしました。
リニューアルされた2階建ての建物は、真っ青な空の色を映したようなブルーの外観でした。
博物館の中に入ると真っ白な内装の広い空間が広がります。正面には総合案内、左側の壁にはチケットの販売機、右側にはミュージアムショップがありました。
総合受付の左側を奥に入って行くと、キッズルーム、車いすマークの多機能トイレ、オムツ交換室があります。
多機能トイレは広く、オストメイトのほか、人が入ると自動的に音声でトイレ内部の説明が流れる視覚に障害がある方のための機能もありました。
1階展示場は航空エリアとなっています。
A1エリアの中に入ると左側の大型のスクリーンに「航空機と航空機産業の始まり」についての説明ビデオが流れ、右側には乙式一型偵察機のレプリカが展示されていました。
また展示物の前には説明案内板(QRコード付き)がありました。
次のA2エリアには、三式戦闘機二型「飛燕」の実機と「零戦初号機」の実物大模型が展示されています。
日本の戦前・戦中の航空機開発の努力がひしひしと感じられました。
A3エリアは、とても広い空間に大型のUF-XS実験飛行艇、日本が初めて開発した超高速航空機T-2(ブルーインパルス)、川崎航空機が制作した小型プロペラ機KAL-1、そして低騒音STOL実験機「飛鳥」や色々なヘリコプター等が展示され圧巻です。
飛行機が間近にあると見るもの全てに興味が湧いてきて、子ども心に戻ったような気持ちになりました。
A4のエリアには、小型ジェット機シミュレータがあります。
3台のうち中央の1台にスロープのついているシミュレータもあり、車いすでもコクピット横まで行き、座席に移乗して体験することが出来ます。
別の場所に旅客機のシミュレータも1台あり、スロープでコクピットまで行き、移乗して体験できるようになっていました。
エレベーターに乗って2階に上がると、宇宙のエリアとなっています。
S5エリアには、「愛・地球博」アメリカ館で展示された火星探査車の実物大模型と、小惑星探査機「はやぶさ2」の実物大模型が展示されています。
宇宙と生命の謎への興味とロマンが溢れる空間でした。
次にS4エリアには、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の実物大模型があります。
ここでは、画面モニタとジョイスティックを使って、きぼうに取り付けられたロボットアームの操作を体験することが出来ます。
また、国際宇宙ステーション日本実験棟きぼう模型の内部へは、昇降機を使って車いすのまま行くことが出来ます。
内部は実物大の大きさで精密に再現されているので、本物の国際宇宙ステーションの中にいるような感じがしました。
全ての展示物の見学を終えて1階へ下りると、出入口の横に空宙博(そらはく)カフェがあります。
南向きのガラス窓で明るい開放的な店内でした。テーブル席だけでなく、窓ガラスに沿ってカウンター席もあり、車いすでも利用しやすくなってます。
今回は、内覧会にお邪魔して見学させていただきましたが、展示物は興味をそそる物が多く、何度も行きたくなる場所でした。
3月24日(土)の正式オープン後にも、また行ってみたいと思います。
また今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。