バリアフリー現地調査2017 関ヶ原

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 関ヶ原

平成29年10月13日

関ヶ原歴史民族資料館

伊吹山ドライブウェイ

を調査させていただきました。

関ヶ原歴史民族資料館

関ヶ原歴史民族資料館の車いす用入口

「関ヶ原」は、誰もが知っているように、1600年に石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍が、天下分け目の戦い「関ヶ原の戦い」が繰り広げられた地です。
この合戦について興味深く学べる「関ヶ原歴史民族資料館」にお邪魔しました。

甲冑(レプリカ)や絵図、そして古文書など

資料館1階の常設展示場に入ると、関ヶ原合戦図屏風をはじめ、関ヶ原の戦いで使われた武具(甲冑、大筒・火縄銃、ほら貝、陣跡からの出土品)等が展示されています。

「関ケ原の戦い」の大型ジオラマ

なかでも、合戦時の東西両軍の陣形と戦の流れを電光で示した大型ジオラマは、臨場感あふれる解説(英語、韓国語対応)があり必見です。

ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは、武将家紋入りぐい飲み・湯飲み・竹携帯ストラップ・超ミニ軍旗・家紋写し金蒔絵シール等々、参戦武将にちなんだオリジナルグッズ、合戦に関する最新版歴史雑誌も豊富に揃えてあります。

また、今年の8月には、関ヶ原の戦いを描いた、映画「関ヶ原」が公開されました。
資料館の観覧とともに、この映画もあわせて鑑賞すると、より深く歴史を知ることとができて良いと思います。

伊吹山ドライブウェイ

関ヶ原歴史民族資料館の後、雨模様のどんより曇った中、すぐ近くにある伊吹山ドライブウェイで伊吹山の山頂に向かいました。
あいにくの天気で「霧が降りて何も見えないだろう」と思っていたのですが、道を進め標高が高くなるに連れ霧が晴れて、紅葉した山肌が見えてきました。

山頂駐車場から見えた雲海

山頂駐車場に着くと、目の前には雲上に北陸の山々が見え、とても幻想的な風景が広がっていました。

紅葉した伊吹山山頂

駐車場から見上げると、山頂が見えました。ちょうど紅葉が見頃を迎えていました。

スカイテラスからの絶景

山頂へ行く登山道は階段もあるため車いすでは困難ですが、駐車場の展望台やスカイテラスからも眺めを楽しむことが出来ます。

スカイテラスのフードコーナー

スカイテラスには、フードコーナーがあり、そば発祥の地と言われる伊吹山の伊吹そばを食べることができます。

ドライブウェイは11月の最終日曜日で閉鎖となります。
ちょうど紅葉の見頃を迎えていますので、自然のなか、のんびり気分転換するのも良いと思います。

今回の調査で、関ヶ原には歴史にまつわるさまざまな観光地がある事もわかりました。
陽気の良いこの時期に、ここ関ヶ原を訪れてみてはと思います。特に歴史好きの方にはオススメです。

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2017 池田温泉

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 池田温泉

平成29年10月9日

池田温泉 新館

を調査させていただきました。

岐阜県の西部の揖斐郡池田町にある「池田山」は、伊吹山地の山の一つで、ハンググライダー、パラグライダーなどが盛んです。
山麓には、日本さくらの会の名所100選の一つ「霞間ヶ渓」や、紅葉が美しい「大津谷公園」もあります。

池田温泉 新館

池田温泉 新館

池田山の麓にある池田温泉は、「アルカリ性単純温泉」で、肌にやさしく「つるつる」、「すべすべ」が特徴で、平成7年に掘削され翌年から日帰り温泉として営業し、平成15年からは、新館がオープンして連日多くの人で賑わっています。

ふくしの湯

新館にある「ふくしの湯」は、貸切風呂で車いすのまま脱衣所まで行くことが出来、専用の車いすに乗り換えて、リフトにより車いすのまま温泉に入ることが出来ます。

ふくしの湯、車いすのまま温泉に入るためのリフト

脱衣所にはトイレも有り、シャワーチェアもあるので、安心して温泉を楽しむことが出来ます。

湯の華

新館2階には、御食事処「湯の華」があります。
定食、丼、麺類、洋食、惣菜など幅広い料理やお酒も提供しており、3階には宴会場や宿泊施設も備えています。

御食事処 湯の華、座敷の他にテーブル席も沢山あり車いすでも利用しやすくなっています

 

客室には、バリアフリールームが1室あり、広い室内と車いすで利用できるトイレもあります。

バリアフリールーム、写真はトリプル使用になっていますが、車いすでの利用の場合はアレンジしていただけるそうです

近くには「道の駅 池田温泉」もあり、温泉や地元の名産品、池田山の景色を満喫できそうです。

祝日で忙しい中、調査にご協力いただきましてありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行い順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2017 大垣市内

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 大垣市内

平成29年10月6日

オカサンホテル

大垣城

墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)

を調査させていただきました。

大垣市は、岐阜県の南西部にあり中山道赤坂宿」や「美濃国分寺」などの史跡のほか、松尾芭蕉の奥の細道の結びの地としても有名です。
最近は、映画にもなった大今良時の漫画「聲の形」の舞台にもなりました。

オカサンホテル

市の中心部、大垣駅から車で5分くらいのところにあるビジネスホテルです。

大きな通りに面しており、わかりやすいです

駅からも近く、すぐそばにはバス停もありアクセスしやすいホテルで、2階のバリアフリー対応客室は、段差なく、車いすで利用できるバス・トイレも備え、ベッドサイドまで車いすで行けるようになっています。

ツインルーム、車いすでも利用しやすく、とてもきれいな部屋でした。

1階の喫茶・レストラン「へれんけらあ」では、朝食(バイキング・モーニング)やランチ(予約制)を提供しています。
手作りのヘルシーなランチは品数も多く、ボリューム満点でした。

こんな感じでした、お腹いっぱいになりました

「へれんけらあ」は、知的障がい者の就労を支援しています。
料理のプロや主婦が「日替わりシェフ」となって、障がい者のある方と一緒に活躍しています。

大垣城

オカサンホテルから西の方へ1kmほど徒歩で移動し、大垣城にやってきました。
関ヶ原の合戦」で、「石田三成」率いる西軍側の拠点になった城です。

大垣城を背に立つ大垣藩主 戸田氏鉄公騎馬像
戦国武将の甲冑

城内は、資料館になっており、関ヶ原の戦いで使用された武具や、書状などの貴重な資料が展示されています。

城内へ入るには階段を上がらなければならないため、車いすでの入館は困難ですが、周辺一帯は大垣公園となっており、春には200本の桜が城の景観とマッチし花見のスポットとなっています、また夜はライトアップされた城を見ることが出来ます。
公園内には、車いすで利用できるトイレも設置されており安心です。

墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)

大垣城からバスで市東部にある墨俣一夜城へ移動しました。
永禄9年(1566年)、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が織田信長の命令で、旧安八郡墨俣町(2006年に大垣市に合併)に砦城「墨俣城」を築城しました。
わずかな期間で築城されたため、墨俣城は「一夜城」と呼ばれています。
墨俣一夜城は、墨俣城の跡地に建てられた城郭天守の様式の歴史資料館です。

太閤出世橋の上から観る墨俣一夜城

館内には墨俣城や豊臣秀吉に関する資料が展示されています。

館内の様子

館内へ行くには階段を上がらなければならないため車いすでの入館は困難ですが、長良川に沿って流れるさい川の畔にある資料館周辺は公園として整備されており、川や遠くの山など眺めもよく散策には最適です。
周辺は桜が植えられ、春には花見客で賑わい桜まつりも行われます。そばに架かる太閤出世橋や、さい川橋の上から見る桜並木は見事です。
また、墨俣城の近くには、江戸時代の街道「美濃路」の墨俣宿脇本陣跡や、寺町と呼ばれる古い寺院が建ち文化財や寺宝も多く残され、歴史を感じることが出来ます。

 

当日は雨で、カッパを着ての車いすでの屋外の移動は大変でしたが、無事に調査を終えることができました。

車いすで利用しやすい客室を備え、ヘルシーな手作りランチが食べられるレストランがあるオカサンホテル、また大垣城や墨俣城など有名な武将が居た史跡など、近くに住んでいても行く機会がなかった施設を実際に訪れてみて、地元の良さが再確認できました。

ご協力、ありがとうございました。

調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2017 揖斐・淡墨温泉

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 揖斐・淡墨温泉

平成29年10月6日
いび茶の里
うすずみ温泉ホテル四季彩館

を調査させていただきました。

いび茶の里

白と黒を基調とした古民家風の建物です

揖斐川町の桂地区は「美濃いび茶」の産地で、関西茶品評会で農林水産大臣賞と産地賞をダブル受賞しています。
平成27年に直売所を新築移転「いび茶の里」として、安心で手頃な価格のお茶の販売、新しい商品開発など「いび茶」のPRを行っています。

いび茶の里は、谷汲山華厳寺へ通じる道路を真っ直ぐ進み、一面お茶畑が広がる「西美濃お茶街道」の手前にあります。

色々なお茶や、いび茶を使った商品を販売

日本茶カフェ

明るく、ゆったりした「日本茶カフェ」

直売所の隣には「日本茶カフェ」があります。
カフェの店内は広く、テーブルの高さや配置など、車いすでも利用しやすくなっています。
品評会で受賞した、煎茶や抹茶、そして抹茶アイス、抹茶わらび餅などのスイーツをいただくことができます。

谷汲山華厳寺横蔵寺に紅葉狩りに行った帰りに、立ち寄ってみてはどうでしょうか。

うすずみ温泉ホテル四季彩館

淡墨桜がある淡墨公園から根尾川を5km位遡ったところにある隠れ宿です。
周辺には、清流根尾川の散策コースや能郷白山遠望の散策コースも整備され、夏休みや紅葉シーズンなどは賑わいを見せています。

奥に深い山々に囲まれた隠れ宿です

駐車場は、玄関横の通路を通り抜けた裏側にあり、館内へはスロープを通って段差なく行けます。
広々とした館内は段差も殆どなく、車いすでも利用しやすくなっています。

貸切風呂はシャワーチェアーを使って湯船まで行けます

貸切風呂は、脱衣場やトイレも広く、車いすでも段差なく湯船のそばまで行けます。
シャワーチェアーの貸し出しや、シャワーチェアーの持ち込みにも対応しています。

バリアフリールームは広く、トイレも車いすで利用できます

バリアフリールームは広く、畳の和室もあり、和洋室として大人数でも利用できるようになっています。

今は、紅葉狩りの季節です。雪深い冬が来る前に、この隠れ宿に訪れてみてはどうでしょうか。

「いび茶の里」、「うすずみ温泉四季彩館」の皆さん、ご協力ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行い順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

バリアフリー現地調査2017 飛騨古川

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 飛騨古川

平成29年10月3日

飛騨市図書館
飛騨古川まつり会館
飛騨の匠文化館
飛騨古川 古い町並み(瀬戸川と白壁土蔵街)
飛騨古川さくら物産館
ホテル季古里

を調査させていただきました。

岐阜県の最北端の飛騨市にある飛騨古川は、高山から車で30分のところにあります。
江戸時代に天領として栄えた城下町には、出格子の町家と白壁の土蔵が並び、鯉の泳ぐ瀬戸川のせせらぎが聞こえる趣きある町並みは、四季折々の情景が見られます。

1000匹の鯉が泳ぐ瀬戸川と白壁土蔵は、城下町飛騨古川のシンボルです。

また、映画「君の名は。」の舞台「糸守町(架空)」のモデルとなった飛騨市は、聖地巡礼に訪れる人が増えています。

飛騨市図書館

飛騨出身の作家の「早船ちよ」を紹介するコーナー。

飛騨古川の町並みに近い場所にある飛騨市図書館は、市民のための施設ですが、「君の名は。」の映画のシーンにも登場しており、聖地巡礼の見学者も増えています。館内は、多目的トイレや、コミュニケーションボードも用意されていて、どなたにも使いやすく配慮されています。

飛騨古川まつり会館

世界無形文化遺産、古川祭の屋台をすぐそばで見られます。

飛騨古川には祭り文化が根付き、4月19日・20日に行われる「古川祭・起し太鼓」、9月の「きつね火まつり」や、「三寺まいり」も1月に行われます。
古川祭では、飛騨の匠たちの粋を集めたきらびやかな屋台が曳き揃えられますが、この祭りは全国の「山・鉾・屋台行事」のひとつとして「ユネスコ無形文化遺産」に登録されています。
祭り会館では、屋台9台のうち3台を実物展示しており、祭りの立体映像や、からくり人形の実演も行っています。
会館内は、エレベーターも設置され移動しやすくなっており、迫力ある実物屋台を間近で見ることが出来ます。

飛騨の匠文化会館

飛騨の匠の技を受け継ぐ大工によって建てられた会館。

会館は、飛騨の木を使い、飛騨の匠の技を受け継ぐ地元の大工たちによって建てられています。
釘を1本も使わず継ぎ手や組み木によって作られ、携わった大工さんの紋章「雲」が施されているのが特徴です。
階段があり、車いすで館内を観覧することは難しいですが、まつり広場周辺の景観にマッチした、雪深い地方ならではのどっしりとした棟と漆喰の白壁が鮮やかな特徴ある建物の外観も見事です。

瀬戸川と白壁土蔵

瀬戸川沿いの道は綺麗に舗装され安全に通行できます。

祭り広場の大イチョウ周辺から、瀬戸川沿いに白壁土蔵が連なっています。
鯉が泳ぐ川のせせらぎは、土蔵や三寺まいりの円光寺の庭園や山門と調和した、どこか懐かしい雰囲気の町並みです。
円光寺、壱之町内、本光寺にも、車いすマークのトイレがあり、安心して町並みの散策を楽しめます。

飛騨古川さくら物産館

飛騨古川さくら物産館では組紐体験も行っています。

三之町の真宗寺の前にある「さくら物産館」は、飛騨の工芸品、銘菓、名産加工品を豊富に揃えており、お土産を買うのに便利なお店です。
「君の名は。」飛騨市パネル展も開催され、組紐体験も行われています。

ホテル季古里

客室廊下から見える中庭、風情があります。

飛騨古川桃源郷温泉「ホテル季古里」は、飛騨古川の町並みから車で10分ほどの黒内地区の「朝霧の森」にあります。
周辺は、ももやリンゴの広大な果樹園に囲まれ、FOOTBALL GARDEN(ふれあい広場)はJリーグのクラブチームのキャンプ地にもなっています。

古民家をイメージした外観の落ち着いた雰囲気のホテルは、天然温泉と飛騨ならではの食材が楽しめます。
館内は、段差はなくエレベーターや共用スペースの車いすマークトイレも設置され、客室も車いすでも利用しやすい通路幅と広さになっています。

館内に温泉の大浴場はありますが、隣にある系列の日帰り温泉施設「ぬく森の湯 すぱーふる」も宿泊客は無料で利用できます。車いすの場合はすぱーふるの利用が便利です。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。