バリアフリー現地調査2017 大垣市内


GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2017 現地調査 大垣市内

平成29年10月6日

オカサンホテル

大垣城

墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)

を調査させていただきました。

大垣市は、岐阜県の南西部にあり中山道赤坂宿」や「美濃国分寺」などの史跡のほか、松尾芭蕉の奥の細道の結びの地としても有名です。
最近は、映画にもなった大今良時の漫画「聲の形」の舞台にもなりました。

オカサンホテル

市の中心部、大垣駅から車で5分くらいのところにあるビジネスホテルです。

大きな通りに面しており、わかりやすいです

駅からも近く、すぐそばにはバス停もありアクセスしやすいホテルで、2階のバリアフリー対応客室は、段差なく、車いすで利用できるバス・トイレも備え、ベッドサイドまで車いすで行けるようになっています。

ツインルーム、車いすでも利用しやすく、とてもきれいな部屋でした。

1階の喫茶・レストラン「へれんけらあ」では、朝食(バイキング・モーニング)やランチ(予約制)を提供しています。
手作りのヘルシーなランチは品数も多く、ボリューム満点でした。

こんな感じでした、お腹いっぱいになりました

「へれんけらあ」は、知的障がい者の就労を支援しています。
料理のプロや主婦が「日替わりシェフ」となって、障がい者のある方と一緒に活躍しています。

大垣城

オカサンホテルから西の方へ1kmほど徒歩で移動し、大垣城にやってきました。
関ヶ原の合戦」で、「石田三成」率いる西軍側の拠点になった城です。

大垣城を背に立つ大垣藩主 戸田氏鉄公騎馬像
戦国武将の甲冑

城内は、資料館になっており、関ヶ原の戦いで使用された武具や、書状などの貴重な資料が展示されています。

城内へ入るには階段を上がらなければならないため、車いすでの入館は困難ですが、周辺一帯は大垣公園となっており、春には200本の桜が城の景観とマッチし花見のスポットとなっています、また夜はライトアップされた城を見ることが出来ます。
公園内には、車いすで利用できるトイレも設置されており安心です。

墨俣一夜城(大垣市墨俣歴史資料館)

大垣城からバスで市東部にある墨俣一夜城へ移動しました。
永禄9年(1566年)、木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が織田信長の命令で、旧安八郡墨俣町(2006年に大垣市に合併)に砦城「墨俣城」を築城しました。
わずかな期間で築城されたため、墨俣城は「一夜城」と呼ばれています。
墨俣一夜城は、墨俣城の跡地に建てられた城郭天守の様式の歴史資料館です。

太閤出世橋の上から観る墨俣一夜城

館内には墨俣城や豊臣秀吉に関する資料が展示されています。

館内の様子

館内へ行くには階段を上がらなければならないため車いすでの入館は困難ですが、長良川に沿って流れるさい川の畔にある資料館周辺は公園として整備されており、川や遠くの山など眺めもよく散策には最適です。
周辺は桜が植えられ、春には花見客で賑わい桜まつりも行われます。そばに架かる太閤出世橋や、さい川橋の上から見る桜並木は見事です。
また、墨俣城の近くには、江戸時代の街道「美濃路」の墨俣宿脇本陣跡や、寺町と呼ばれる古い寺院が建ち文化財や寺宝も多く残され、歴史を感じることが出来ます。

 

当日は雨で、カッパを着ての車いすでの屋外の移動は大変でしたが、無事に調査を終えることができました。

車いすで利用しやすい客室を備え、ヘルシーな手作りランチが食べられるレストランがあるオカサンホテル、また大垣城や墨俣城など有名な武将が居た史跡など、近くに住んでいても行く機会がなかった施設を実際に訪れてみて、地元の良さが再確認できました。

ご協力、ありがとうございました。

調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。