バリアフリー現地調査2018 関ケ原・上石津

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 関ケ原・上石津

平成30年11月13日

エコミュージアム関ヶ原

日本昭和音楽村

を調査させていただきました。

エコミュージアム関ヶ原

関ヶ原町にあるエコミュージアム関ヶ原は、県道229号の「胡麻の郷」の隣にあります。

揖斐関ケ原養老国定公園や東海自然歩道周辺一帯のビジターセンターとして、体感型の自然博物館となっており、関ヶ原の自然を模したジオラマなどが展示されています。
キャッチフレーズは「見て、聴いて、触って、感じて、身近な自然の再発見!」となっていて、クイズやパネルが工夫され楽しみながら自然が学べます。

「エコミュージアム関ケ原」の看板
県道229号から看板を左折します
エコミュージアム関ケ原の正面玄関
正面玄関入口
車いすマークの駐車場
車いすマークと妊婦・乳幼児連れの駐車場スペースが1台分
車いす使用者のためにスロープ
正面には階段がありますが、横にスロープがあります
スロープと手すり
手すり付きのスロープ、幅が広く傾斜も緩やかです
玄関前の双眼鏡
玄関前に置かれた伊吹山の自然を観察できる双眼鏡
貸出用車いすとフリーペーパー
玄関には、貸出用車いす、パンフレット・チラシなどがあります
総合案内所
館内正面の総合案内所
耳のシンボルマーク
案内所の「耳のシンボルマーク」筆談対応可
車いすマークの多機能トイレ
案内所の左奥、車いすマークトイレ
情報サービスルーム
A館1階「情報サービスルーム」

A館1階は「情報サービスルーム」となっていて、関ケ原なんでも情報地図や図書コーナー、そしてテーブルと椅子のある休憩スペースもあります。

 

野鳥のはく製標本
はく製標本

A館には、窓際に沿って、関ケ原の山々に生息する、オオワシ、トンビなどの野鳥のはく製標本が並べてあります。

自然観察の森へ
B館1階入口

 

木の上を覗くコーナー
中央のジオラマ

B館1階の「自然観察の森」に入ると中央に大きな木のジオラマが作ってあり、ハシゴに登って木の上の不思議な世界を覗くコーナーがあります。

ギフチョウの生息地のジオラマ
ギフチョウの標本と生息地のジオラマ
土の中のかくれんぼコーナー
土の中のかくれんぼコーナー
水の中のかくれんぼコーナー
水の中のかくれんぼコーナー

「土の中のかくれんぼコーナー」は、土の中の様子や生き物がわかるように工夫された展示、「水の中のかくれんぼコーナー」には、ウナギや魚の模型があり、魚の生態が分かる展示になっていて、のぞき見て観察できます。

見て、触って、感じる展示
「見て、触って、感じる」展示
モリアオガエル卵のジオラマ
泡で卵を守る「モリアオガエル」のジオラマ
車いすマークのエレベーター
B館2階へのエレベーター
大型のハイビジョンシアター
B館2ハイビジョンシアター

B館2階には、椅子が可動できる大型のハイビジョンシアターがあり、関ケ原の自然に関する番組を上映しています。
平日など利用客が少ないときは、鑑賞希望を受付まで申し出てくださいとのことです。(ハイビジョンシアターで上映している番組案内 )

日本昭和音楽村

「水の都」大垣市の上石津地区、水嶺湖の畔にある複合文化施設です。

大衆音楽の父といわれ「憧れのハワイ航路」などで有名な上石津出身の作曲家「江口夜詩」を顕彰して建てられた江口夜詩記念館ホール、スタジオ、宿泊施設、レストラン等を備えています。
森と湖に囲まれた豊かな自然環境の中、音楽合宿や発表会ができる施設として、東海だけでなく関西からも、教室、同好会、サークルなどに広く利用されています。

水嶺湖の標識を左折
国道365号線の水嶺湖の標示を左折
昭和音楽村の全景
広い敷地の中央にある、江口夜詩記念館(水嶺湖ホール)
水嶺湖の風景
周りの木々と一体化した水嶺湖
水嶺湖野外ステージ
駐車場横の「野外ステージ」

水嶺湖をのぞむ野外ステージは、大小様々なコンサートやイベントなど多目的に利用されています。

水嶺湖コテージ
別荘のようなコテージは3棟

コテージには各棟にピアノも備え、音楽合宿利用の際には、パート別に練習できるようになっているそうです。

一般用公衆トイレ
駐車場前のトイレ

屋外の一般トイレまでは、舗装され少し傾斜がありますが、段差はありません。手前のグレーチングは粗いので、杖などが挟まらないよう注意が必要です。

水嶺湖音楽スタジオ
車いすマークの駐車場そば、音楽スタジオ

ドラムセット、ピアノ、アンプ等充実した設備を備えており、音楽練習やリハーサルに使われています。
訪問したときにはJAZZを奏でるサックスの音色が聴こえてきました。

江口夜詩記念館の正面通路
江口夜詩記念館の正面への通路は、幅が広くゆるかで踏み板の広い階段
車いすマークの駐車場
車いすマーク駐車場は、数台止められるスペースがあります

車いすマークの駐車場と道路の間にあるグレーチングは粗く、杖や車いすの前輪が挟まらないよう注意が必要です。

長いスロープ
記念館正面への長いスロープ
正面手前は傾斜がきついです

車いすマークの駐車場から江口夜詩記念館(水嶺湖ホール)正面入口までは、建物に沿って長く幅が広いスロープがあります。
入口のすぐ手前は傾斜が強いので、車いすは付添がいると安心です。

館内の車いすマークのトイレは扉の幅も広く引き戸で、室内も広く使い易くなっています。

 

総合案内所
記念館の総合案内所、筆談対応可能です
点字パンフレット
総合案内所、点字パンフレットもあり
車いすマークのトイレ
記念館の車いすマークのトイレ
水嶺湖ホールの天井
円形の天井の中央に大きな照明
車いす観覧席
長いすは可動式なので、車いすのための観覧スペースも手軽に設置出来ます

江口夜詩記念館、ホール、江口夜詩メモリアルコーナー及び市民ギャラリーからなる施設です。
ヤマハが設計を手掛けたという249席のホールの音響は、プロの演奏家からも高い評価を受けているそうです。

江口夜詩の資料展示コーナー
記念館ロビーの奥のスロープを上がると、江口夜詩の資料展示コーナーがあります

江口夜詩(えぐちよし)は、ここ上石津の出身で、昭和初期の日本を代表する作曲家であり、代表曲は「憧れのハワイ航路」や「赤いランプの終列車」等で、生涯で約4000曲を作曲したそうです。

江口夜詩の資料展示コーナー
夜詩の年表や、曲の資料、当時のレコードや蓄音機なども展示されています
、オーディオガイド
夜詩の歌が聴けるガイド
カフェレストラン正面出入り口へのスロープ
レストランの正面階段横のスロープ
貸出用車いす
レストランの入口
車いすマークの多機能トイレ
レストランの車いすマークトイレ

レストランの入口右側には、レストランのメニューや、昭和音楽村でのイベント(コンサート)の宣伝ポスターなどが掲示され、貸出用車いすもあります。

フォーク・ニューミュージックのコーナー
レストラン隣の日本のフォーク・ニューミュージック資料展示コーナー
ジュークボックス
資料展示コーナーの奥のジュークボックスでは、懐かしい曲が聴けます

取材への協力、有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 関ケ原

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 関ヶ原

平成30年11月6日

関ケ原鍾乳洞

胡麻の郷

関ケ原マーブルクラフト

関ケ原駅前観光交流館

を調査させていただきました。

関ケ原町は、672年、皇族、豪族が2派に分れて争った内乱「壬申の乱」と、1600年、石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍の「関ケ原の戦い」の、二度の「天下分け目の戦い」が繰り広げられた事で知られています。

岐阜県の南西部、伊吹山の麓、鈴鹿山脈の北側に位置し、中山道の宿場町「今須宿」「関ケ原宿」の二つの宿場や、古代日本三関のひとつ「不破の関」が置かれ古くからの交通の要衝であり、現在でも国道21号、名神高速道路、JR東海道本線・新幹線などの主要幹線が通っています。

関ケ原鍾乳洞

岐阜県と滋賀県の県境にある岩倉山(標高338m)の麓にある鍾乳洞です。
5億年前に出現した「ウミユリ」など古生代の化石や、神秘的な形の鍾乳石のほか、通路横に湧き出す清水にはニジマスが泳いでいます。
洞内は、年間を通じ温度が約15℃で、夏は涼しく冬は暖かく、全長は518mで所要時間はおよそ20分となります。

通路はすべて舗装されていて段差もなく、照明も完備されているので、車いすでも入ることができます。(総合案内所で車いすの貸し出しもあります)

県道229号を右折
県道229号を西へ進み看板を右折
関ケ原鍾乳洞の大看板
真っ直ぐ進み「関ケ原鍾乳洞」のゲートをくぐります
売店と大駐車場
売店・公衆トイレの建物と、 300台収容の駐車場(無料)
総合案内所
総合案内所、障害者割引や外国語パンフレット(英語)もあります
公衆トイレ前のスロープ
トイレ塔は一段高くなっていますがスロープあり
車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレ
玉倉部の清水
鍾乳洞出口、玉倉部の清水(たまくらべのしみず)

玉倉部の清水は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が伊吹山の荒神を退治しようと入山して毒霧に遭遇し、病に冒されてしまった時、この清水で回復したと伝えられています。

鍾乳洞の入口
鍾乳洞入口の両側の金属のゲート

洞の中は、幅が狭く上から岩石が突き出ている箇所があるため、入口のゲートの幅と高さを通り抜けられる車いすしか通路を通ることが出来ないようにしてあります。

鍾乳洞の中の通路
洞内通路は、コンクリート敷でフラット
照明と手すり
所々に蛍光灯があり、片側に手すりもついていました
玉華殿
130年で、やっと1cmに伸びるという鍾乳石が、2m以上になった「玉華殿」
巨人の足
鍾乳石と石筍が何万年もの月日をかけてつながった「巨人の足」
清水の中のニジマス
通路の横の湧き出る清水にはニジマス
鍾乳洞の出口
洞の出口

鍾乳洞では、車いすでもすべて見られて、神秘的な空気と自然の偉大さを肌で体験することが出来、想像していた以上に長く感じました。
途中に狭く傾斜が急な所が少しあるので、車いすは付き添いがいると安心です。

胡麻の郷

ゴマに関する様々な情報を紹介するゴマミュージアム、お菓子や食品などの豊富なゴマ製品を取り揃えたショッピングコーナーや休憩スペースがあるゴマのテーマパークです。

胡麻の郷
高台にあります

 

県道229号を左折
関ケ原鍾乳洞からは、県道229号を少し戻った所にあります
イラストが描かれた工場建物
アンパンマンの作者であるやなせ たかし作の「シロゴマンとクロゴマン」のイラストが目に入ってきます
広い駐車場
車いすマークの駐車場は建物入口そば
玄関出入り口へのスロープ
建物入口は、横と正面にスロープあり
玄関出入り口の扉
入口の二重の扉の内側は自動ドア
元気の樹
エントランスホール、緑の葉が生い茂った「元気の樹」の模型
休憩スペース
イスやテーブルのある休憩スペース、無料のドリンクコーナーもあり
健康歩道(足つぼマッサージ)
休憩スペースには壁に沿って「健康歩道(足つぼマッサージ)」
車いすマークのトイレ
総合案内所の奥に、車いすマークのトイレ
ゴマミュージアムの入口扉
「ひらけゴマ!!」で開く入口
ゴマの歴史についてのパネル展示
ゴマの発祥地や、どのようにして世界に伝わったのかに迫る展示
ゴマワールドのパネル展示
「ゴマワールド」では、食用だけではない、世界のゴマ文化を知ることが出来ます
ゴマのパワーについてのパネル展示
「ゴマのパワー」では、ゴマに含まれるさまざまな栄養素とその効果が良く分かり、毎日の生活の見直しや健康づくりに役立ちます
ショッピングコーナー
定番のゴマ製品からゴマを使ったお菓子・食品などを豊富に取り揃えた「ゴマづくし」ショッピングコーナー

関ケ原マーブルクラフト

大理石美術工芸技術の粋を極めた作品の数々を展示・販売し、優美な世界が広がるマーブルクラフトの殿堂です。

国道365号線沿い
国道365号線を関ケ原IC方面へ進み、新幹線の高架の先にあります
関ケ原マーブルクラフトの全景
正面入口と、隣の喫茶マーブル
展示場の出入り口
展示場の入口
大理石の美術品の数々
入口の通路にも、所狭しと大理石の美術品が置かれています
広大な工場敷地と工場建物
広大な敷地の関ケ原石材の一角にあります
石製のスロープ
展示場入口の石製のスロープ
第1展示場の本彫刻の数々
第1展示場には、完成に何年もの月日を要する「本彫刻」を中心とした大規模な作品がたくさん展示されています
孔雀石の座卓
青緑色に光り輝く孔雀石の板を、何枚もつなぎ合わせた大きな座卓
菊花石
第2展示場には、岐阜県本巣市根尾でのみ産出されるという、日本を代表する貴石のひとつ「菊花石」が展示されています
アクセサリーや小物の販売
第3展示場には、お土産などに気軽に購入できる、手ごろな価格のアクセサリーや小物などが販売されています

関ケ原駅前観光交流館

「関ケ原駅前観光交流館(愛称:いざ!関ケ原)」は、JR関ケ原駅前にあります。
観光案内のほか、おみやげショップや休憩スペースなどがあり、関ケ原古戦場巡りの拠点として利用できます。

関ケ原駅前観光交流館
観光交流館の正面入口
車いすマークの駐車場
南側に車いすマークの駐車場(2台分)
駐車場からのスロープ
車いすマークの駐車場から施設入口へは、幅広く緩やかな傾斜の手すりのある通路
レンタサイクル
古戦場巡りにレンタサイクル(電動アシスト付)も行っています
コインロッカー
家紋入りコインロッカー(大型・中型・小型)
総合案内所とおみあげものショップ
英語、中国語、フランス語のパンフレットもあります
車いすマークの多目的トイレ
ショップの奥に車いすマークの多目的トイレ

秋の穏やかな天気のもと関ケ原町の4施設の現地調査取材を終えることが出来ました。
他所にはない「車いすも入れる鍾乳洞」を体験し、そして「胡麻の郷」や「関ケ原マーブルクラフト」など普段はあまり触れることのない見学が出来て、多くのことを学び、充実した時間を過ごせました。
皆さんも関ケ原の地を訪れてみてはどうでしょうか。

取材への協力、有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

 

バリアフリー現地調査2018 神戸・大垣

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 大垣

平成30年10月26日

日比野五鳳記念美術館

金生山化石館

大垣市歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

日比野五鳳記念美術館

安八郡神戸町にある、神戸町出身の書家 「日比野五鳳(ひびのごほう)」の、記念美術館(個人美術館)に行ってきました。
主に、春季展(4月下旬~5月下旬)と秋季展(11月上旬~下旬)の日比野五鳳の作品展の期間を中心に開館しています。

日比野五鳳記念美術館の全景
正面入口は、東側道路に面しています

駐車場は、施設の裏側にあたる北側と西側にあり、中央公民館・町民体育館と共用となっています。

車いすマークの駐車場
車いすマークの駐車場(2台)は、体育館の東側にあります
北側駐車場へ
車いすマークの駐車場から美術館への通路は、スロープやグレーチングがあります
五鳳記念美術館 西側駐車場へ
北側から西側の駐車場への通路の斜面
美術館入口への通路
駐車場から正面入口へは、白塀に沿って通路があります
正面出入口のスロープ
正面入口のスロープ

正面入口は、階段が5段ありますが、横にL字のスロープがあります。
少し急なスロープのため注意が必要です。

第1展示室前のロビー
第1展示室前の中庭に面したロビー
全面ガラス窓越しに見る庭
ガラス越しに見る庭は落ち着いた雰囲気です
作品展示ケース
ロビーの作品展示ケースは車いすでも見やすくなっています
第1展示室
第1展示室、ガラス張りの作品展示
車いすマークのトイレへ
館内に車いすマークのトイレはありませんが、中央公民館1階のトイレが利用できます
中央公民館の出入口
中央公民館の入口自動扉
車いすマークのトイレ
中央公民館にある車いすマークのトイレは、オストメイトの設備もある多目的トイレです

金生山化石館

日比野五鳳記念美術館から移動し、大垣市赤坂町にある「金生山化石館」に行ってきました。

金生山の赤坂石灰岩から産出する化石の研究に生涯を捧げた古生物学者「熊野 敏夫」の業績を紹介し、採取された化石標本の展示・保存を目的として設立された施設です。

「こくぞう」の大きな看板
化石館への経路は、「こくぞう」の大きな看板を左折して登って行きます
駐車場からの展望
駐車場からは、南に濃尾平野が一望できます
金生山化石館の建物
駐車道から道路を挟んで反対側に建物があります

2階の玄関出入口に通じる通路は、石畳が続き、途中から中央がスロープの階段になっています。
車いすは、迂回路を利用して化石館の1階から入ります。

石畳
【順路1】大きな石が並べられた石畳の片方に手すりがつけてあります
中央がスロープの階段
【順路2】階段は踏み面も広く、中央のスロープも傾斜が緩くなっています
2階玄関入口
【順路3】2階玄関入口です
砂利道
【迂回路1】入り口に少し段差があり、砂利が敷かれています
出入口前の段差
【迂回路2】出入口前はコンクリート敷になっていますが少し段差があります
1階展示室に通じる出入口
【迂回路3】1階展示室に通じる入口です
ガラスショーケースの中の化石や鉱石
化石館の職員さんがショーケースの中の化石や鉱石について分かり易い説明をしてくれました
ポスター展示
ポスター展示も分かり易く整理されています
アンモナイトの化石
図鑑などで目にするアンモナイトの化石
貝、植物、象の歯の化石
二枚貝や巻貝、植物、象の歯の化石
手すり付きのらせん階段
2階展示室へのらせん階段
ウミユリの化石
2階展示室に、約2億5000万年前の地層から見つかったウミユリ(ヒトデやウニの仲間)の化石があります
オオシャコガイの化石
2階展示室入口に、あるオオシャコガイの化石

金生山から出土された鉱石や化石の実物を見ることができ、金生山について深く学べる場所でした。
また、山の上にあるので駐車場から眼下に濃尾平野を眺望出来ます。

大垣市歴史民俗資料館

金生山化石館から移動し、大垣市青野町、美濃国分寺跡地に隣接する大垣市歴史民俗資料館に行ってきました。

現地調査当日は、企画展「発掘50年 写真でふりかえる美濃国分寺跡発掘調査」が催され、2階の学習室ではパネル写真が展示されていました。

大垣市歴史民族資料館の全景
大垣市歴史民族資料館の全景

1968年から行われた美濃国分寺跡の発掘調査、環境整備事業で得られた出土品や資料の展示しているほか、大垣市の民俗資料の展示、研究の施設として、1982年10月5日に開館しました。

史跡美濃国分寺跡
隣接する史跡美濃国分寺跡

美濃国分寺域は東西230メートル・南北250メートルで、築地塀で区画されていました。

車いすマークのトイレ
駐車場の東側にある車いすマークのトイレ
鉄製のスロープ
資料館入口の段差にはスロープがあります
玄関出入口
玄関は開き戸、脇にインターホンがあります
総合受付
入口に総合受付があります。障害者手帳提示で減免(本人と介助者1名無料)が受けられます
点字パンフレット
受付に点字パンフレットもあります
パネル展示
玄関左の壁に沿って、国分寺・国分尼寺についての歴史年表などがパネル展示されています
第1常設展示室
第1常設展示室には、当時の美濃国分寺イメージ再現模型と現在の美濃国分寺跡の比較写真や、発掘調査での出土品が数々展示されています

美濃国分寺は、主要伽藍として、南門・中門・金堂・講堂・僧房(推定)が南から一直線に配置されていたと発掘調査から推測されます。

美濃国分寺の鬼瓦
出土した「鬼瓦」の一部
弥生式土器
周辺の遺跡から出土した弥生式土器
農耕道具や生活道具など
第2常設展示室には、この地域で使われた農耕道具や生活道具などの民俗資料が展示されています
体験コーナー
「古墳消しゴム・鬼瓦消しゴム」が手作りできる体験コーナー

常設展示は、美濃国分寺跡の発掘調査での出土品の展示やパネル展示など興味深く歴史が学べる場所です。
車いすも駐車場から問題なく行けます。

取材への協力、有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 海津

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 海津

平成30年10月16日

治水神社

アクアワールド水郷パークセンター

海津市歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

岐阜県の南西にある海津市は、平成の大合併により南濃町、海津町、平田町の旧海津郡に属する3つの町が1つの市となりました。
西側に三重県境があり、養老山脈が南北に連なっていて、揖斐川長良川木曽川の濃尾三大河川が合流する地形となっています。
また、旧海津・平田町域の、ほぼ全域が「海抜ゼロメートル地帯」で、輪中の地として有名です。

治水神社

治水に尽力した薩摩藩士の功績を讃え、平田靱負大人の遺徳を偲び、犠牲となった多くの藩士達を慰霊している神社です。
昭和13年に、平田靱負大人(ひらたゆきえうし)を御祭神として創建されました。
毎年春(4月25日)と秋(10月25日)には義士の遺徳を偲び、慰霊祭が行われており、薩摩藩であった鹿児島県からも多くの方が来られるそうです。

この神社に参拝すると、水難避け、家内安全、交通安全にご利益があると言われています。

 

治水神社
宝暦治水工事に命を捧げた薩摩義士を祀っています
宝暦治水由緒書
宝暦治水由緒書

由緒書によると、江戸中期、木曽三川の水害で悩む濃尾平野西南部の住民を救うため、幕府は薩摩藩にお手伝い普請を命じました。
薩摩藩士らは、この地方の住民のため、経験したことのない水の流れに苦しみながら、多大の犠牲を払い工事を見事完成させました。

治水観音堂
治水神社の駐車場内にある治水観音堂

神社の北西側、朱色の隼人橋を渡ったところに「治水観音堂」があります。中には治水観音堂大菩薩像と、その慈翼に工事の犠牲となった薩摩義士の位牌が祀られています。

順路1 岐阜方面から南進し木曽三川公園南端の、県道106号と県道220号交差点を右折します
治水神社の入り口
徒歩での治水神社入口は交差点横にあり急な階段になっています
順路2 交差点直ぐに、治水神社の駐車場入口があります
順路3 幅が狭く、急な斜面ですので注意が必要です
治水神社の駐車場
駐車場の路面は砂利で、神社へは少し傾斜があります
本殿正面の段差
本殿正面には段差が1段あり、車いすは段差の低い東側から入れます
治水神社の公衆トイレ
公衆トイレがありますが、入口に段差があり和式便器で、車いすでの利用は困難です

アクアワールド水郷パークセンター

国営木曽三川公園中央水郷地区、海津市にある公園です。
環境教育に関する情報の発信、活動の支援を行う拠点になっています。
学校やサークルなどの団体で体験できる体験工房があり、NPOによる体験教室も行われています。

住宅展示場だった建物を再利用した学習棟が建ち並び、オランダをイメージした高さ20mの風車と、ハスで埋め尽くされた義呂池があり、ゆったり出来る公園になっています。天気の良い日には園内を散歩する人や、キャンパスに絵を描く人も見られます。

園内への出入り口
駐車場からは段差がありますが、幅広いスロープで解消されています
総合案内所
園内に入ってすぐ左側に総合案内所があります、階段のほかスロープもあります
車いすマークのトイレ
入ってすぐ右に車いすマークのトイレ
環境学習センター出入り口
環境学習センター入口、若干段差あり
勾配が急なスロープ
各体験場の入口には、スロープがあります
アーチ橋
風車のあるエリアに繋がる橋は、幅広くタイル敷のアーチ橋になっています
堀田エリア
風車の先に「堀田エリア」があります

この地域の昔の米作りを体験するために、掘田で稲作が行われていました。

義呂池の畔、ゆったりとした風景があります

海津市歴史民俗資料館

1階には高須輪中変遷劇場(4600分の1の地形模型)があり、2階は「輪中と低地の農業」についてのパネル展示や、農具や民具の展示があり、3階は高須松平藩の御館の一部(玄関から書院の間の主要部分、能舞台、50畳の広間)が復元されていました。

海津歴史民俗資料館の外観
外観は高須松平藩の館のような3階建ての資料館です
海津歴史民俗資料館の正門
車いすの場合など、正門のインターホンで資料館裏口の扉を開けてもらいます
車いす使用者の迂回路を示す立て札があります
関係者通用口
関係者通用口の幅は広く、段差もありません
身体障害者対応エレベーター
身体障害者対応エレベーターで、2階の総合受付に行きます
総合受付
総合受付では、車いすの貸し出しも行っています
高須輪中変遷劇場
高須輪中変遷劇場(4600分の1の地形模型)は、ビデオの説明に沿って明治24年の地形から現在の高須輪中に変化していく模型になっています
2階は「輪中と低地の農業」についてのパネル展示や、農具や民具の展示があります
3階は高須松平藩の御館の一部が復元されています
3階からは、当時の高須松平藩城下町があった風景(旧海津町)が一望出来ます
玄関出入り口
2階が玄関出入り口になっていて、入口横で入場券を発券しています
玄関出入り口へは、幅が広く、中央に手すりのある、長いスロープとなっています
屋外は砂利が敷いてありますが、中央に石畳の通路があり、車いすも通れます
駐車場への通路にある段差には鉄製のスロープ
堀田が再現され、小学校が米作りを行っています
加藤ディーゼル機関車
1954年から1970年にかけて行われた堀田の埋め立て工事の土砂の運搬に用いられたディーゼル機関車が展示されています

治水神社や海津市歴史民俗資料館を訪れて、「輪中と低地のくらし」について知らなかった事を沢山学ぶことが出来た調査でした。

取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

バリアフリー現地調査2018 揖斐川

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 揖斐川

平成30年10月12日

徳山ダムサイト公園

藤橋城・西美濃プラネタリウム

藤橋歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

岐阜県の西北部にある揖斐川町は、平成の大合併により、揖斐郡の谷汲村・久瀬村・春日村・坂内村・藤橋村が、(旧)揖斐川町と合併して広大な面積を誇る町となりました。
町の中心には、木曽三川のひとつ「揖斐川」が流れ、山々に囲まれた自然豊かな所です。

今回調査に行った藤橋地区(特に徳山ダムのある旧徳山村)は、坂内地区と並び特別豪雪地帯に指定され、冬季(12月〜3月)は、これら施設は閉鎖されています。

また藤橋地区の下流には、道の駅「星のふる里ふじはし」いび川温泉「藤橋の湯」もあり、春から秋には観光のお客さんで賑わっています。

徳山ダムサイト公園

揖斐川町の最北部、藤橋にある徳山ダム(旧徳山村)に行ってきました。
徳山ダムは、日本最大級のロックフィルダムです。徳山ダム周辺は、ダムサイト公園として整備され展望台もあり、ダムから下400mの発電施設や満面に水を蓄えた人造湖「徳山湖」を一望出来ます。

徳山ダム全景
山々に囲まれた巨大な「徳山ダム」
ダムサイト公園内の展望台
ダムサイト公園には展望台があり、徳山ダムを一望出来ます
ダムから見た眼科の景色
ロックフィルダムと400m下の水力発電施設
徳山湖の全景
総貯水容量 日本一を誇る「徳山湖」

ダム建設に伴い、旧徳山村の全体が水没し、ダムによって形成された人造湖は、旧徳山村村民からの意見により村の名前から「徳山湖(とくやまこ)」と命名されたそうです。

徳山ダム管理所
徳山ダム管理所は、車いすマークのトイレを併設したバリアのない建物です

徳山ダムサイト公園には、車いすマークのトイレを併設した徳山ダム管理所があります。外から中まで段差がなく、入り口扉は自動ドアになっていて、建物に入ると正面に総合受付があります。受付では、車いすの貸し出しや、人気のある「ダムカード」の配布やなどを行っています。

貸し出し用車いすとAED
貸し出し用車いすと「AED」の設備がありました
ダムカード
受付で「ダムカード」がもらえました
車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレの入り口幅は広く、屋根もあります
徳山会館
徳山湖の辺りにある「徳山会館」

徳山ダムサイト公園から、さらに3kmほど上流に行った所に「徳山会館」があります。
1階には、ダム建設で廃村になった、旧徳山村の歴史・文化を後世に伝えることを目的とした展示室があり、さらにエレベーターで地階に降りると、レストランや宿泊できる客室があります。

写真パネル展示
旧徳山村の生活を伝える写真パネル展示
窓越しに見える徳山湖
レストランの座席から、山々に囲まれた徳山湖が一望できます

レストランの全面ガラス窓からは、山々に囲まれた徳山湖が一望できました。広大な徳山湖を眺めながら「徳山ダムカレー」を食べました。

徳山ダムカレー
ダムの放流をイメージした「徳山ダムカレー」

藤橋城・西美濃プラネタリウム

徳山ダムから8kmほど下流に、「藤橋城」があります。施設の外観は、彦根城を模した天守風になっており、1階には座席数60席のプラネタリウムがあります。
先進的プラネタリウム投映機「メガスター2B」が映し出す1000万個の美しい星空は、本物以上にも感じられます。
また2階が星の展示室、3階が旧藤橋村の歴史と民俗の展示(甲冑も展示)、4階が展望室になっています。

藤橋城の全景
小高い丘にそびえ立つ立派な「藤橋城」
急斜面の迂回路
藤橋城の裏側にある急斜面の迂回路(車いす使用者用)
正面入口の階段
正面入口は階段があり、仮設スロープを使って入りました
プラネタリウムの内部
通路も広く座席シートもゆったりとしています
車いす用スペース
プラネタリウム内の通路は広く、車いす用スペースもあります

また、同じ敷地内には、町営の公開天文台で、デジタル式太陽望遠鏡や岐阜県内最大級の口径60cmの反射望遠鏡を備えた「西美濃天文台」もあります。

藤橋城と西美濃天文台
駐車場から見上げると、藤橋城の隣に西美濃天文台があります
階段昇降機
天文台は2階建てで階段がありますが、車いす用の通路があり階段昇降機もあります
口径60cmの反射望遠鏡
中央に口径60cmの反射望遠鏡を固定した、とても立派な天文台です

藤橋城・西美濃プラネタリウムと藤橋歴史民俗資料館共用の駐車場の南側に、お城の形をし屋根にシャチホコがある公衆トイレがあります。
男性トイレ側には、オストメイト設備のある車いすマークのトイレがあります。

公衆トイレ
屋根にシャチホコがある公衆トイレがあります
オストメイト
車いすマークのトイレには、オストメイトの設備がありました

藤橋歴史民俗資料館

藤橋城から通りを挟んで建つ藤橋歴史民俗資料館は、野外資料館となっており山々を背景にして池の周りに移築復元された茅葺民家5棟が建ち並んでいます。民家内には山村の暮らしを伝える民具が展示されており、最も古い民家は約250年前の建築とのことです。

藤橋歴史民俗資料館
藤橋歴史民俗資料館の正面、入場券売場
車いす使用者用の入口
藤橋民族資料館横の車いす使用者用の入口
山と茅葺民家と池
山々を背景にして、池の周りに建ち並ぶ茅葺民家
茅葺民家内の展示
茅葺民家内は、当時の山村の暮らしを再現しています

今回調査したところは、豪雪地域のため冬季(12月〜3月まで)の間、施設が閉鎖となりますが、11月は紅葉シーズンとなりますので、一度、行かれてみてはどうでしょうか・・・。

取材へのご協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。