バリアフリー現地調査2019 大垣3

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 大垣3

令和元年11月18日

大垣市郷土館

大垣市守屋多々志美術館

大垣市輪中館

を調査させていただきました。

大垣市郷土館

戸田公入城350年記念事業として開館した、大垣市にある博物館です。

大垣市郷土館の全景
大垣市郷土館正面

大垣藩最後の家老、戸田鋭之助の屋敷跡に建っており、正門と塀は当時のものです。
歴代大垣藩主戸田公の顕彰(けんしょう)が中心の展示で、歴代藩主の肖像、武具、調度品の他、大垣市ゆかりの人物の美術品、資料を展示しています。

正面石段の横の迂回路
正面石段の横にある段差のない迂回路

正門前には数段の石段がありますが、門の左側に車いすも通れる入口があります。
建物玄関横のスロープまでは敷石の路面のため、車いすやベビーカーはガタガタします。

戸田氏鉄公馬上像
戸田氏鉄公馬上像(複製)

玄関の自動扉を入ると、ロビーの右側に 戸田氏鉄公馬上像があります。

関ヶ原合戦絵図屏風
関ヶ原合戦絵図屏風(複製)

ロビー正面の壁には、関ヶ原合戦絵図屏風(複製)が掛けられています。

歴代藩主の肖像画
歴代藩主の肖像画

戸田公 顕彰室には、歴代藩主の肖像画や鎧や兜などの武具、九曜紋が入った調度類が展示してあります。

甲冑や九曜紋入調度
甲冑や九曜紋入調度(くようもんいりちょうど)

別府細工の燭台

別府細工の燭台(しょくだい)郷土美術室には、天明年間(1781~1789)に、蝋型鋳物(ろうがたいがた)で作られた別府細工の燭台が数多く展示されています。

郷土館の庭園
郷土館の庭園

屋敷と日本庭園の景観が良い雰囲気です。

大垣市守屋多々志美術館

大垣市出身の日本画家、守屋多々志(大垣市名誉市民、文化勲章受賞者)の作品を展示する美術館として、2001年(平成13年)にオープンしました。

大垣市守屋多々志美術館の全景
大垣公園側から見た守屋多々志美術館

収蔵されている作品・資料は約3300点、約2ヶ月に1回入れ替え展示で特別展、企画展が行われています。

段差はスロープで解消
入口の段差の横にスロープがあります

正面玄関には、1段の段差がありますが、すぐ横にスロープがあり車いすやベビーカーも問題ありません。

来館記念スタンプ
来館記念スタンプ

館内に入ると受付ロビーの横には来館記念スタンプが置かれています。
また筆談用ノートもありました。

多目的トイレ
多目的トイレ

1階のエレベーターの横に多目的トイレがあります。
扉は、取っ手を回して引きながら開ける方式です。

授乳室
授乳室

1階の奥には、ベビーベッドの置かれた授乳室があります。

守屋多々志の作品
数々の守屋多々志の作品・資料

2階は守屋多々志の特別展や企画展が行われています。

作品の絵はがきを販売
作品の絵はがきを販売

受付の横で、守屋多々志の作品の絵はがきや作品集を販売しています。

郷土館、守屋多々志美術館は大垣公園のすぐ近くにあります。
大垣城を訪れたときに、一緒に行ってみると良いと思います。

大垣市輪中館

大垣市輪中館の全景
大垣市輪中館の全景

岐阜県南部では、濃尾平野を木曽川、長良川、揖斐川が流れており、昔から洪水被害から守るために集落や高地を堤防で囲んだ「輪中」が各地で作られました。
輪中館では、資料と模型などで江戸時代から現在までの歴史や景観を分かりやすく解説・展示しています。
その他、大垣でみられた生活民具や農具なども多数展示されています。

エレベーターで輪中館へ
エレベーターで2階にある輪中館へ

輪中館は、日新地区センターの2階にあるので、建物入口横のエレベーターで2階にあがります。

パネル写真とパネル解説
壁面に掲載された写真やパネル

館内は輪中について写真とパネルを使った解説で分かりやすく説明してあります。

大垣輪中の航空写真
大垣輪中の航空写真

大垣輪中の大きさがよく分かる航空写真が床と壁面にあります。
揖斐川と牧田川に挟まれた大垣輪中が見えます。

輪中のくらし
輪中のくらし

動くジオラマ模型や、当時の生活道具の展示などから輪中に住む人達のくらしぶりが良く分かります。

輪中での農業
輪中での農業

農耕の様子が分かる写真や農具などから、水はけの悪い輪中で田の一部を掘って積み上げる「堀田」の農業についても良く分かります。

輪中の家と水屋
輪中の家と水屋

上げ船や上げ仏壇など、輪中にある大橋家の住宅が再現されています。

 

今回調査した3つの施設の方、取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

 

バリアフリー現地調査2019 可児・美濃加茂

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 可児・美濃加茂

令和元年11月6日

可児市文化創造センターala
リバーポートパーク美濃加茂
蘭丸ふる里の森
わくわく体験館

を調査させていただきました。

可児市文化創造センターala

劇場・音楽堂では有名アーティストのコンサートなど、地域交流プログラムとして演劇・ミュージカル・ダンスなど市民参加公演や全市民を対象としたコミュニティプログラムを多数開催しています。

可児市文化創造センター

車で道路から入ると駐車場の案内表示があり、車いすマーク駐車場は建物横に4台分あります。
橋を渡った所に、一般用の広い駐車場ある変則的なレイアウトになっています。

駐車場の案内表示
一般駐車場からの橋

敷地内にコミニティーバスの停留所があり便利です。

コミニティーバス停留所

建物に入ったところに点字案内板があります。
床にも点字ブロックが敷かれています。

点字案内板

メインロビーには情報コーナーがあり、映画や演劇などの映像資料や舞台に関する書籍などを見ることができます。

メインロビーと情報コーナー

エレベーターは50名乗りでグランドピアノが入るほどの広さがあり、車いすが同時に数台一緒に乗ることもできます。

エレベーター

主劇場と小劇場があり、両劇場とも段差なく車イスで行ける席(車いす観覧スペース)があります。
このスペースが足りない場合は椅子を外してスペースを増やす事も出来るとのことでした。

小劇場
小劇場の車いす観覧スペース
小劇場の入口スロープ

多目的トイレは主劇場に2カ所、小劇場に1カ所、そのほか館内に4カ所もあるそうです。

多目的トイレ

製作の部屋、練習の部屋、展示スペース、研修・会議などに使われる色々な部屋がありました。

演劇やダンスなどの練習に使われる部屋
演奏や合唱などの練習部屋3室
託児室として利用のキッズルーム

建物前は芝生広場で通路が周りにあり車いすも問題なく利用できます。
広場では11月下旬から1月下旬の夜にイルミネーション点灯を行っており、期間中は毎回点灯式があり参加者を募集するそうですが、人気があり早々に予約がいっぱいになるそうです。

芝生広場の通路
建物前の芝生広場

レストランもあり食事ができます、テーブルは車いすでも利用しやすい高さで外のテラス席もありました。

レストラン「カテリーナ ディ アーラ」
店内テーブル席
テラス席

リバーポートパーク美濃加茂

川と森の環境にあるレジャーとフィットネスをテーマとしたアウトドアな公園で、川ではラフティングやカヌー、園内ではBBQやピクニック、川沿いをサイクリングなどができます。

リバーポートパーク美濃加茂の建物「ビジターハウス」

広い駐車場があり車いすマーク駐車スペースも4台分、駐車場から施設建物までの通路は緩やかなスロープになっていました。

第1駐車場
駐車場から施設建物までの通路スロープ

駐車場から施設受付がある建物(ビジターハウス)には段差なく行けました。
1階はピザが食べられるカフェ、多目的トイレ、2階にはヨガなどフィットネスが行われるホールと授乳室があり、エレベーターで行けます。

建物「ビジターハウス」の入口
ピザ&カフェ「デルタ」
オープンテラス
建物内エレベーター
2階授乳室
2階ホールスペース

駐車場横に広い芝生広場がありピクニックに利用されるほか、イベントも開催されているそうです。
木曽川沿いにデッキスペースや堤防への道があり、レンタルサイクルで堤防沿いを約2km先の旧中山道太田宿辺りまで行けるそうです。

芝生広場
木曽川沿いにデッキスペースと堤防への道

BBQエリアには6名利用できるサイトが15区画あります。
通路は舗装され車いすでも利用しやすくなっていました。
炊事場もありますが、雨水を流すための溝がありますので注意が必要です。
BBQメニューを予約しておけば手ぶらで楽しむことができます。

BBQエリア入口
BBQエリア内の通路
通路からサイトまでは芝生です
炊事場
駐車場のトイレ、多目的トイレもあります

蘭丸ふる里の森

山頂に国史跡美濃兼山城跡のある自然豊かな公園です。
城跡に造られており山城の地形を活かした散策路、中腹には古城山千本桜の名所とバーベキュー広場や芝生広場・蘭丸広場があります。

散策路を楽しむには第1駐車場から石畳と階段を上っていくと良いですが、車いすなどは芝生広場前駐車場を利用するのが便利です。

蘭丸ふる里の森
第1駐車場
第2駐車場
芝生広場前駐車場
芝生広場前駐車場の車いすマーク駐車スペース
芝生広場のトイレ
芝生広場の遊具

芝生広場に公園案内図があり、掲載されているQRコードをスマートフォンで読み取ると、公園紹介ページや園内案内図が見られます。
また、パンフレットも置かれていました。

芝生広場の公園案内図
芝生広場から見上げると千本桜と物見櫓が見えます
駐車場横のバーベキュー広場
バーベキューコーナー
バーベキュー広場から見上げると出丸跡の石垣が見えます

バーベキュー広場と芝生広場の間にある大手道を降りて行くと、森蘭丸の産湯に使われたという井戸や森家の家紋「鶴丸」を模った物などが見られますが、石畳の階段の為車いすの通行は困難です。

下に降りる大手道
井戸はバーベキュー広場から見られます
森家の紋「鶴丸」
産湯のせせらぎ
散策路「大手道」は第1駐車場まで行けます

わくわく体験館

ガラス工芸体験、体育館でスポーツ、宿泊ができる複合施設です。
大人から子供まで気軽に本格的なガラス工芸体験ができる工房を備えています。

わくわく体験館
わくわく体験館入口
ガラスについて説明が展示されています
ガラス工芸体験の完成品が展示されています
トンボ玉やサンドブラストなどの作成体験をするわくわく工房室
作品サンプル
吹きガラス体験をするガラス工房室
吹きガラス体験作品

体験工房室の奥にトイレがあり、通路の反対側には宿泊者用の食堂と調理室があります。

多目的トイレ
宿泊者用の食堂・談話室
調理室、宿泊者の食事は自炊だそうです

宿泊施設は、4人部屋が5室・10人グループ部室が2室・車いす対応4人部室が1室 あり、2階の宿泊施設にはエレベーターで行けます。

施設内エレベーター
車いす対応室
ベッド横まで車いすで入れます
車いす対応室のトイレと浴室
会議室、21畳の和室で持ち込み飲食ができます
施設には中庭もあり、休憩ができるベンチも

 

体育館
体育館内にも多目的トイレがあります

施設建物前に駐車場があり、車いすマーク駐車スペースも2台分、さらに「ささゆりクリーンパーク」と共有の駐車場が通路を登ったところにあります。

施設建物前に駐車場
共有の駐車場への通路
「ささゆりクリーンパーク」と共有の駐車場

今回は、中濃地域の可児市と美濃加茂市の4件の施設を訪問しました。

「可児市文化創造センター」は、施設全体がバリアフリーに配慮され、コンサートや観劇だけでなく、研修や会議室など公共施設としての利用もしやすいと感じました。
夜のイルミネーション点灯を一度見に行ってみたいと思いました。

「リバーポートパーク美濃加茂」は、オープンして一年ほどで、木曽川の環境を生かしたアウトドア施設ですが、通路なども整備され利用しやすくなっていました。
BBQエリアは、冬になると薪ストーブやこたつ、鍋などのメニューも登場するとのことで、冬のBBQも楽しいかもしれません。

「蘭丸ふる里の森」は森蘭丸産湯の井戸や出丸の石垣など、この地域にまつわる貴重な遺構が見られ、森氏居城である「美濃金山城跡」で戦国の歴史にもふれられました。
千本桜はお花見の名所らしく春には毎年多くの人が訪れているそうです、車で駐車場まで行けば、すぐ上に見られますので手軽な花見スポットとして良いなーと感じました。

「わくわく体験館」では、ガラス工芸体験が楽しそうでした。
吹きガラス体験は火傷しそうで難しいですが、砂を吹き付けてすりガラスの模様を作るサンドブラストなら手軽に体験できそうでした。

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 本巣・山県

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 本巣・山県

令和元年11月12日

本巣市根尾にある

地震断層観察館・体験館

NEOキャンピングパーク

山県市にある

三光寺

ラブレイク

を調査させていただきました。

地震断層観察館・体験館

地下観察館と地震資料館
ピラミッド型の三角屋根の地下観察館と円形ドーム型の地震資料館

晴天の秋空のもと、本巣市にある根尾谷断層に関する地震断層観察館・体験館に行ってきました。
明治24年(1891年)に根尾を震源地として発生した濃尾地震(マグニチュード8.0)によりできた根尾谷断層を保存し、断層のズレを直接観察できる世界で初めての施設です。

段差はスロープで解消
段差はスロープで解消

駐車場から博物館まで段差が2箇所ありますがスロープがあるので車いすやベビーカーも問題ありません。
博物館入口前のスロープは、傾斜が強めですのでサポートがあると安全です。

地震資料館の内部
資料館の内部

震災直後の写真や文献を展示し、地震の仕組みやメカニズムを映像モニターを組み込んである地球儀で紹介しています。
50人収容の200インチの大型画面があるホールもあります。

地下観察館への通路
観察館への通路

資料館から観察館へは、幅の広い通路で繋がっていますが、出入口に持ち手が大きい開き戸があります。

地下観察館
地下観察館

根尾谷断層を輪切りにした状態になっており、すり鉢状に20m四方を地下に8mトレンチ掘削されているそうです。
施設内にあるため断層が風雨にさらされる事がなく、鮮明に観察する事が出来ます。

地震体験館の利用条件
地震体験館の利用条件

地震体験館では、震度6弱〜6強の揺れと迫力ある3D映像とで体感出来ます。
安全のため着席してシートベルトを装着する必要があり、車いすのまま体験することや、身長が120cm未満の方などの体験は困難との事でした。

NEOキャンピングパーク

NEOキャンピングパーク出入り口
NEOキャンピングパーク入口ゲート

次に、「NEOキャンピングパーク」に向かいました。
県道157号線を北上し県道418号線、県道255号線を進むと看板があり、左折してゲートをくぐり到着です。
左手に車いすマークの駐車場がありました。
自然豊かな約3ヘクタールの敷地に、センターハウスを中心に、コテージサイト(14棟)、そしてオートキャンプサイトやトレーラーキャビンなど全部で約60区画もある広大なキャンプ場です。

駐車場からセンターハウスへ
駐車場からセンターハウスへ

駐車場からセンターハウスまでは、舗装され段差はありませんが、入口付近が少し傾斜しています。
センターハウスには、レンタル品や売店、家族風呂や男女別風呂、そして障害者用シャワーや車いすマークのトイレもあります。

キャンプ用品とアクティビティー用品のレンタル
キャンプ用品とアクティビティー用品のレンタル

センターハウスでは、有名なアウトドア用品メーカーのキャンプ用具やアクティビティー用具を借りることが出来ます。

別荘のようなコテージ
大木をイメージした緑屋根のコテージ

紅葉した樹木の中の佇む、定員8人の別荘タイプコテージが14棟あります。
家電製品や食器、寝具、エアコンなどの設備も整っています。

みんなの広場
バーベキューなどが出来る屋根つきの多目的施設「みんなの広場」

みんなの広場は最大60名が利用できるようイス・テーブルが装備されています。イス・テーブル間の通路も広く、車いすでも一緒に楽しむことが出来ます。

自然豊かなオートキャンプ場
自然豊かなオートキャンプ場

みんなの広場の隣に、1区画が約120平方メートル(約36坪)もあるサイトが57区画ある、オートキャンプ場があります。
どのサイトにも駐車スペースとAC電源の設備があります。

三光寺(さんこうじ)

階段下から山門を見上げる
階段下から山門を見上げる

山県市富永にある三光寺、通称「山あじさいの寺」を訪問しました。
境内には、8000株・百数十種類の「山あじさい」が中心に植えられ、6月初旬から7月初旬頃が見ごろとなります。

紅葉した山寺
紅葉した木々に包まれた山寺

お寺の正面には長くて急な石段がありますが、その先の郵便局の所に、車で境内まで入れる迂回路があります。
車いす使用者など歩行が困難な場合は、下の駐車場以外に境内の駐車スペースに停めさせてもらえるそうです。

三光寺本堂へ
三光寺本堂へ

山門から本堂へは一直線にコンクリート敷の参道があります。
本堂下の石段までは、車いすでも何とか行くことが出来ました。

境内一面の山あじさい
境内一面の山あじさい

境内の庭には色々な種類のあじさいが数多く植えられています。
訪れた人を楽しませるようにしっかりと手入れされていました。
山あじさいが咲いていない秋のシーズンも、周囲の山々が紅葉し太陽の日差しの中で、ゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。

池の中を泳ぐ錦鯉
池の中を泳ぐ錦鯉

山あじさいの散策コースの途中に錦鯉の泳ぐ池があり、餌やりも出来ます。

ラブレイク

全面ガラス張りのラブレイク
全面ガラス張りのラブレイク

次は三光寺から、伊自良湖畔にあるラブレイクに行ってきました。

今年3月に伊自良湖畔にある農産物直売所&飲食店の「ニューいじら湖荘」が、外観も内装も一新して「ラブレイク」としてリニューアルオープンしたそうです。

バリアフリーの通路
入口に繋がる通路は手すりもあるなだらかなスロープ

正面入口には数段の階段がありますが、横に幅が広く真砂土で舗装された、傾斜の緩やかなスロープがあり、車いすやベビーカーも問題ありません。

赤色の自転車と自動扉
自動扉の入口の脇には自転車が置かれていました

ラブレイクの建物は全面ガラス張りで、出入り口では北欧風のとってもオシャレな赤い自転車が出迎えてくれます。また出入り口は、間口の広い自動扉になっています。

北欧風のテーブルとイス
北欧風のテーブルとイス

リニューアルでは、北欧風をテーマに、使用する家具も北欧風のものを選んだそうです。
また、丸テーブルは車いすも支柱に足が当たらず、膝も入る高さでした。

ピンクカレー
「恋人の聖地」にちなんだピンクカレー

遅い昼食に、SNS映えのするピンク色のカレーを食べてみました。
見た目と違って、味はスパイシーなカレーです。

伊自良湖とウッドデッキ
ウッドデッキから伊自良湖を眺める

伊自良湖に浮かぶ貸しボート乗り場のそばに広いウッドデッキがあります。
路面は滑らかで段差もないので、車いすでも山々に囲まれた伊自良湖を見渡せます。

今回の調査の日は、晴れ渡り澄んだ青空と、紅葉が真っ盛りで根尾や山県の山間の自然を堪能できました。
地震断層観察館の地下観察館は、根尾谷断層を間近に鮮明に観察出来ます。地震に関するパネル写真やビデオ資料も多く、一度は行ってみる価値があると思います。
またNEOキャンピングパークは、根尾東谷の山々に囲まれた広い敷地と、側を根尾東谷川が流れる自然豊かな場所です。場内は通路が舗装され段差も少なく、芝生の広場もあり、車いすでもバーベキューやキャンプを楽しめる所でした。
そして三光寺は、山に建つお寺のため段差や砂利など多少のバリアはありましたが、境内まで車で上がる事ができたので、閑静な山寺の雰囲気の中で秋の紅葉を十分楽しむことができました。今度は山あじさいの花が咲き乱れる頃、訪れたいと思います。
最後に訪れたラブレイクは、ガラス張りのオシャレな北欧風の店内は明るく、バリアフリーを意識してリニューアルされていました。周辺も、オストメイト設備のある車いすマークのトイレや、段差やガタガタのないウッドデッキなど、色々と整備されていました。

今回調査した4つの施設の方、取材へのご協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 大垣・上石津

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 大垣・上石津

令和元年11月8日

大垣フォーラムホテル

大垣市上石津郷土資料館

を調査させていただきました。

大垣フォーラムホテル

大垣フォーラムホテルの全景
大垣フォーラムホテルの南側から

JR大垣駅から東へ車で10分ほどの、大垣市万石にある大垣フォーラムホテルを訪問しました。
客室は、ツイン・シングルなど78室あり、岐阜・大垣の観光やビジネス、挙式・宴会や会議などに利用されています。

大駐車場
収容台数400台の大駐車場

駐車場は、車いすマークのある正面南駐車場と北側の北第1・2駐車場、西駐車場があります。

ホテル正面出入り口
ホテル正面入口

正面の入口は、幅も広く全自動扉になっています。
段差が1段ありますが、スロープがあるので車いすやベビーカーでも問題ありません。

傾斜の緩やかなスロープ
傾斜の緩やかなスロープ

ホテル1階のエントランスには階段がありますが、横に傾斜の緩やかなスロープがあります。

仮設の手動昇降機
仮設の昇降機

ロビーにあるラウンジへは、階段が3段あります。
車いすは仮設の手動昇降機を使ってラウンジへ行くことが出来ます。

客室のベッド周り
客室(ツイン)のベッド周り

客室の中は車いすでも回転できる広さがあります。
ベッドはちょうど良い高さでした。

客室のトイレの入り口
客室のトイレ・バスの入口

トイレ・バスの入口には段差がありますが、車いすの前輪を上げ室内に入れるだけの広さはあります。

食事会場「花水木」
食事会場「花水木」

食事会場内は車いすで動ける広さがあり、テーブル間隔も余裕があります。
テーブルは膝が当たらない高さになっています。

鉄板焼テーブル
鉄板焼テーブル

足元のスペースが確保され車いすでも利用でしやすい鉄板焼テーブルでした。

大垣市上石津郷土資料館

大垣市上石津郷土資料館
大垣市上石津郷土資料館

次は、大垣フォーラムホテルから車で50分ほど、同じ大垣市内ですが飛び地で旧上石津町にある大垣市上石津郷土資料館を見学しました。

上石津地域は、西は鈴鹿山系、東は養老山系の山々に囲まれ、中央を揖斐川の支流の牧田川が流れる自然豊かな地域です。
資料館は、多良地区にある西高木家陣屋跡の敷地内に建てられています。

特別企画展 「明智光秀生誕の地 多羅城」
特別企画展 「明智光秀生誕の地 多羅城」(新館)

明智光秀の生誕地についての特別企画展が行われていました。
新館の展示スペースは広く、展示物の高さやレイアウトも工夫されていて、車いすでも問題ありません。
職員さんが、丁寧に分かりやすく説明してくださいました。

二又古墳群出土遺物
二又古墳群出土遺物(新館)

二又古墳群から出土した、6世紀の土器や鉄器など豊富な副葬品が展示されています。

木製の渡り廊下
木製の渡り廊下

資料館新館と旧館は、木製の渡り廊下で繋がっています。

旧館入り口の段差
旧館入口の段差

旧館の入口には段差が1段ありますが、スロープがあり車いすやベビーカーでも問題ありません。

豊富な民族資料
豊富な民俗資料

農具や生活用具など多くの民俗資料が整理され展示しています。当時の上石津の人達のくらしが良く分かります。

動植物の剥製や標本の展示
動植物の剥製や標本の展示

貴重な動植物の剥製や標本も展示され、上石津の自然が良く分かります。

西高木家陣屋跡
国指定史跡 西高木家陣屋跡

資料館の裏には、明治年間建造の主屋と嘉永5年(1852)建造の下屋敷御門を移築した長屋門が残っています。

今回訪問した大垣フォーラムホテルは創立から30年ほど経つそうですが、所々にある階段などの高低差をスロープや昇降機などで解消し使いやすくされていました。見学した客室は広く、車いすでも利用しやすそうでした。
次に訪れた大垣市上石津郷土資料館は、上石津地域の歴史・民俗・自然を知ることができる見所満載の資料館で、展示物のレイアウトや展示方法が工夫され、職員の方が詳しく丁寧に説明してくださり、しっかり理解できました。

2つの施設の方、取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 安八・大垣・海津

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 安八・大垣・海津

令和元年10月29日

ばら公園いこいの広場

曽根城公園

結神社

長良川サービスセンター

を調査させていただきました。

ばら公園いこいの広場

満開の四季咲きのばら
四季咲きのバラが咲いていました

生憎の雨でしたが、カッパ着用でばら公園を見学してきました。
切り薔薇(ばら)が特産の町、神戸町の「ばら公園いこいの広場」は、約300品種3,300株のばらが植えられています。

車イスマークの駐車場
車イスマークの駐車場

公園入口に1番近い所に、十分な広さの車いすマークの駐車場が設けてあります。

車いすマークの公衆トイレ
別棟の車いすマークのトイレ

駐車場の横には、一般のトイレとは別に車いすマークのトイレがあります。
中は十分な広さがあり、多機能トイレになっています。

ばら公園の中の菖蒲園
菖蒲(しょうぶ)園

公園内には木の橋が架けられた湿地があり、5月になると菖蒲(しょうぶ)の花が満開となります。

タイル敷の通路
タイル敷の通路

見学コースに従って、タイル敷の広い通路が造られています。
段差はなく、車いすも問題ありません。

公園内の遊具
公園内の遊具

公園の南側は芝生広場になっておりスベリ台などの遊具が置かれています。

曽根城公園

ばら公園から南へ2kmほどの大垣市内に「曽根城公園」があります。
ここは、大垣市で一番大きな公園です。戦国時代の武将・稲葉一鉄の居城跡で、半分以上を曽根池が占め、花菖蒲(はなしょうぶ)の名所として知られています。
5月下旬からは白、紫、黄色の花が咲く見ごろを迎え、夜はライトアップされ幻想的です。
また、とても珍しい小型淡水魚「ハリヨ」が棲息する池があり、間近で見ることが出来ます。

華渓寺の東側駐車場
華渓寺の東側駐車場

華渓寺の東側駐車場をまっすぐ進むと、曽根城公園の入り口になります。

広い芝生広場
広い芝生広場

芝生広場には「矢橋式日時計」、遊具やテーブルなどがあり、天気の良い日にはゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。
広場の横には、大きな曽根池があり、魚釣りも出来ます。

ハリヨの池
ハリヨの池

華渓寺の西側には、とても珍しい小型淡水魚が棲息するハリヨ池があります。

オストメイトの設備
オストメイトの設備

曽根城公園のトイレには、オストメイトの設備もあります。

華渓寺
華渓寺

公園内の曽根城跡に建つ華渓寺は、稲葉一鉄が母親の菩提寺として建立した寺です。

曽根城本丸跡の土塁と石垣
曽根城本丸跡の土塁と石垣

1989年の発掘調査の結果、華渓寺の北側より石垣や土塁などが発見され、現在これらは保存のため埋め戻され、地上に復元されています。

結神社

雨も上がり、少し南へ行った安八町西結にある、古くから縁結びなどにご利益があるという「結神社」に行ってきました。
地域の人が作る“縁結びの赤い糸”などが人気で、話題を集めています。

結神社鳥居と正面駐車場
結神社鳥居と正面駐車場

正面駐車場から参道への道は舗装され、段差もなく車いすも問題ありません。
正面駐車場は台数に限りがありますが、混雑時には本堂東側にある大駐車場を利用できます。

舗装された参道
舗装された参道

鳥居をくぐると、少し長い舗装された参道が拝殿まで続きます。

拝殿へのスロープ
拝殿への階段とスロープ

拝殿前には階段がありますが、手すりがあり横には滑りにくくしてあるスロープもあるので車いすでも拝殿前まで行くことが出来ます。

結神社の大駐車場
結神社の大駐車場

初詣など混雑時には、大駐車場を利用します。整地されスロープもあります。

長良川サービスセンター

河川からの長良川サービスセンターの全景
河川敷からの長良川サービスセンターの全景

安八町から長良川沿いに南下して海津市にある「長良川サービスセンター」を訪問しました。
ここでは長良川の自然に親しみ、水辺を利用した様々なスポーツやレクリエーションを楽しむことが出来ます。障害のある方もスポーツやレクリエーションに積極的にチャレンジ出来る拠点となっています。

国営長良川サービスセンターの出入り口
堤防道路から長良川サービスセンターの入口

長良川右岸(清流サルスベリ街道)を真っ直ぐ進むと、右手に長良川サービスセンターの建物が見えてきます。

屋根のある車イスマークの駐車場

1階は駐車場になっており、車いすマークの駐車場は、十分なスペースが取ってあります。

エレベーターホール出入り口
駐車場からエレベーターホールへ

駐車場からエレベーターホールまで段差はなく入口は自動扉になっています。

大型のエレベーター
大型のエレベーター

エレベーターは車いす3台が十分乗れる広さがありました。

総合案内
総合案内

2階には総合案内があります。ここでは車いす以外にも、様々なスポーツの道具などの貸し出しを行っています。

休憩スペース
休憩スペース

2階にはテーブルと椅子が置かれ、休憩スペースが作ってあります。

イベントの案内チラシ
イベントの案内チラシと貸し出しスポーツ道具

いろいろなイベントが催され、スポーツ体験も出来ます。

テニス用スポーツ車いす
後輪がハの時に開いていて小回りが利くテニス用の車いす

テニス用車いすが展示してあり、テニスコートで車いすテニスを体験出来ます。

車いすマークのトイレ
車いすマークのトイレ

車いすマークの付いた多機能トイレは各階に2つあります。

トレーニングルーム
トレーニングルーム

3階にはトレーニングルームがあります。更衣室・シャワールームもあります。利用時間は9:30〜17:15です。

漕艇練習ゾーン
漕艇(そうてい)練習ゾーン

センターハウス前の長良川は、漕艇練習ゾーンになっています。

車いすテニスのテニスコート
車いすテニスのテニスコート

センターハウス2階から道路を横断することなく直接、長良川河川敷へ出られるようになっており、車いすテニスが出来るテニスコートがあります。
テニスコートまでの通路は傾斜がありますが、舗装され段差はありません。

今回の調査では、午前中は雨の中、神戸町のばら公園と大垣市の曽根城公園に行きましたが、今度は5月の天気の良い日に、満開のばらと花菖蒲を見に行きたいと思います。
また、長良川サービスセンターは障がいのある方でも色々なスポーツを体験できるようになっていて、自分にも出来るスポーツが探せる施設でした。

ご協力有難うございました。
今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。