Recommended points Highlights
おすすめポイント見どころ
野外博物館には、豪壮で目を見張る立派な合掌造り家屋が公開展示されています
園内の建物の中で、もっとも規模の大きい合掌造りは、この「旧中野義盛家住宅」です。
明治後期の建築で、オエ(居間)の上をはしるウシノキは豪壮で目を見張ります。
建物内では白川村にあった離村集落の貴重な写真パネル50点を展示しています。
東しな家の飛騨加須良生活展
かつて加須良集落が在りし頃、実際に使用されていた民具・生活用品100点余を展示公開しています。
昔の生活を思い起こさせる水車小屋
園内には民家だけでなく、水車小屋もあります。
水車からは、川の流れを利用して米や麦、そばなどの穀物を精米、製粉もしていた当時の生活を肌で感じます。
自然環境を利用した野外博物館では、移築した建物が周りの木々や水路と調和し、懐かしい里山の風景が再現されています。
池と木々の中に佇む合掌家屋
池には庭石や小橋があり、周りの木々の間から見え隠れする合掌造り家屋は四季折々の景色に溶け込んでいます。
股建(まただて)小屋と旧山下陽朗家
水路に囲まれた股建(まただて)小屋は合掌造りの原形とも言われ、災害などで家を失った時に、復旧するまでの仮住まいとして建てられたものだそうです。後ろにあるのは旧山下陽朗家です。
稲を乾燥させる稲架(はさ)小屋
手前の合掌造り家屋は旧大家藤重家稲架小屋です。稲架(はさ)小屋とは、稲などの穀物を乾燥するために使われていた小屋で、裕福な農家でなければ建てられなかったとされてます。
また、この建物は江戸時代末期のものと推定され、岐阜県の重要文化財に指定されています。
鳥居と萱葺き屋根の小屋
園内にはお寺や神社も移築されています。
小さな鳥居と萱葺き屋根の小屋がありました。小屋は、神社の酒蔵庫(御神酒倉)として使われていたそうです。
旧山下陽朗家とタカキビ
水路に囲まれた旧山下陽朗家の側に、タカキビが栽培された畑がありました。白川郷では、タカキビは食用の穀物として古くから栽培されていたそうです。
美織音(みおりね)の滝と池
野外博物館では、建物を囲む自然環境も再現され、かつての集落の水の流れも水路や池や滝などで表現されています。
せせらぎやそよ風、深い緑に囲まれた、とても豊かな情景です。
合掌造り民家の売店
園内入口近くにある売店には、車いすマークの公衆トイレもあります。
売店の前の木陰にはベンチもあり、天気の良い日の散策の途中にひと休み出来ます。どぶろくソフトクリームも販売しています。
(冬季は休業)
Where you need attention
注意が必要な場所など
民家園の受付のある建物から、園内に入るスロープを通り過ぎた所の砂利がかなり厚く敷かれています。車いすでは前輪が砂利に埋まるので注意する必要があります。
自然を活かした展示のため、長い坂道などもあります。砂利道の端の方は舗装路もあるので、車いすは砂利を避け舗装部分を通行すると良いでしょう。
Investigator's comment
調査員のコメント
白川村の使われなくなった合掌家屋を自然の中に移築・保存して作られた野外博物館です。園内は大変広く、保存されている合掌造りの古民家も多く、昔ながらの暮らしぶりが再現されています。
またベンチや休憩する場所や売店などがあり、ゆっくりと見て回ることが出来ます。(車いす利用者 電動・手動)