バリアフリー現地調査2018 土岐・瑞浪

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 土岐・瑞浪

平成30年10月12日
土岐市にある

織部の里公園
美濃陶磁歴史館

瑞浪市にある

瑞浪市化石博物館
瑞浪市陶磁資料館
瑞浪市地球回廊

を調査させていただきました。

岐阜県の東濃地方の土岐市多治見市瑞浪市一帯では、「美濃焼(みのやき)」と呼ばれる陶磁器が作られています。
その歴史は古く1300年前から続いており、志野、織部などの他、各地で多彩な美濃焼が作り出され、陶磁器の一大生産地となっています。

織部の里公園

土岐市にある、織部の里公園は元屋敷陶器窯跡を中心とした史跡公園で、美濃地域最古の連房式登窯「元屋敷陶器窯跡」をはじめ、他に3つの復元した窯(国指定史跡)があります。
「創陶園」では、ロクロを使った作陶体験ができるようになっており、由緒ある茶室「暮雪庵」では、お茶会も開催されているそうです。
管理棟には窯跡から出土した陶器などが展示され、美濃焼を満喫できます。

元屋敷窯は建物の中で保存されています。スロープがあり車いすでも入れます
管理事務所、出土した陶器などが展示されています
茶室がある暮雪庵へは段差があり、車いすは困難です
3つの東窯の上は広場になっており、見学しながら散歩ができます

織部の里公園の車いすマーク駐車場は、少し離れところにあります。
行き順:織部の里公園車いすマーク駐車場から

美濃陶磁歴史館

土岐市にある、志野焼や織部焼などの美濃桃山陶の歴史を紹介する施設です。
市内の窯跡の出土品から、元屋敷陶器窯跡出土品などを展示、重要文化財の作品も展示され、年に数回特別展や企画展も開催されています。

訪問時には特別展「瀬戸物として売られた美濃焼江戸時代の焼き物生産と販売」が開催されていました。

建物前の駐車場は砂利ですが、車いすのタイヤが埋まるほどではありませんでした
受付前には椅子があり、休憩しながら資料やパンフレットを見られます

瑞浪市化石博物館

化石専門の博物館で、中央自動車道工事の際に採集されたものや、市内各所から採集された、貝・魚・ほ乳類・植物など、およそ1500種類の化石が展示されています。

貝の他に植物や魚などの化石を採集する野外学習や、化石のレプリカ・模型作りのイベントも開催しています。

丘の上にあり施設入り口までは70段ほどの階段を登ります
広い展示フロアは種類ごとに展示され分かりやすくなっています

丘の上にあり長い階段を登らなければなりませんが、障害のある方や妊婦の方は、建物の前まで車で入ることができます。
車いす利用者は建物裏口のスロープから入ります。
行き順:化石博物館、裏口のスロープから入る

瑞浪市陶磁資料館

美濃焼の歴史を、時代を追って展示紹介や使われていた陶磁器の生産道具や機械なども展示、野外には実際に年に数回使用されている登り窯やきねつきの大水車なども展示されています。

企画展や特別展のほか、作陶・絵付けなどの体験教室も行われています

 

広い展示フロアは見やすく展示されています

身体障害者の方などは建物横の駐車場(車いすマークスペースはありません)を利用すると、段差や坂道もなく入れます。
行き順:陶磁資料館建物横の駐車場

瑞浪市地球回廊

地球回廊は、「地球を考える」をテーマにした、トンネルに設けられているという一風変わったミュージアムです。
カラフルな光のトンネルを抜けると、46億年前から現在までの地球史を体験できるようになっており、海中を漂っているような青い光のトンネルや、壁に大きな恐竜の骨が埋まっているトンネルなど、エリアごとにその時代の雰囲気に合わせ展示されています。
展示には、自動で音声による説明が流れてきます。

建物ではないので、あらかじめ場所を確認してから行くと良いです
洞窟のようなトンネルですが、通路は舗装されています

 

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。


付録:車いすなどでの各施設への安全なアクセスについて

織部の里公園車いすマーク駐車場から

織部の里公園の管理事務所へ行く道の途中の左側にあります
車いすマーク駐車場に車を停め、山側へ約110m坂道(傾斜約6度)を登ります
左に管理事務所、右に元屋敷陶器窯跡が見えてきます

化石博物館、裏口のスロープから入る

化石博物館前の市民公園駐車場の看板に従っていきます
陶磁資料館への階段が見え、一般の方は進入禁止の道を左折して入ります
(車いす利用者が一人で来た場合は、ここで看板の下の方に書いてある電話番号をメモしておきます)
坂道をそのまま上っていきます
建物前に車を停めます
(車いす利用者が一人で来た場合は、先ほどメモした電話番号に連絡)
職員の方の指示に従って裏口から入ります
(傾斜が約11度あるのでサポートをしていただいた方が良いです)
坂道を上がると右手にスロープが見えます
スロープを上がっていきます
裏口から展示フロアーに直接入ります
(扉の所に4cmほどの段差がありますので注意してください)

陶磁資料館建物横の駐車場

陶磁資料館の一般駐車場に入り奥まで進みます
さらに奥へ入れる坂を上ります
駐車スペースに車を停めて、建物の角にある看板に入り口の方向が書いてあります

 

バリアフリー現地調査2018 羽島市

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 羽島市

平成30年10月11日

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

を調査させていただきました。

岐阜県の南部にある羽島市は、木曽川と長良川の下流域に位置し、水と緑の豊かな街です。
東海道新幹線「岐阜羽島駅」と名神高速道路「岐阜羽島インターチェンジ」があり、「岐阜県の玄関口」となっています。

生涯で12万体の木彫りの仏像を全国各地に残した「円空」の生誕の地として知られ、樹齢300年 竹鼻別院のフジ佐吉大仏一条寺のイチョウナマズ料理れんこん料理なども有名です。

 

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
竹ヶ鼻城があったとされる場所に建つ資料館

羽島市は江戸時代には美濃国羽栗郡の一部で、現在の市の中心部の竹鼻町には「竹ヶ鼻城(たけがはなじょう)」があり、城下町として栄えていたそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
木曽川と長良川に囲まれた羽島では川での漁も行われ、川を渡る「渡船」も運行されていました

その竹ヶ鼻城があったとされる場所に歴史民俗資料館が建てられています。
館内には、羽島市にまつわる様々な歴史資料が展示されている他、資料館の場所には昭和40年代まで映画館があったことから、映画の資料館になっています。
公立の映画資料館は全国的にも珍しく、定期的に映画の集いとして映画上映会も開かれているそうです。

羽島市歴史民俗資料館・映画資料館
古い映写機など、映画に関する資料も沢山展示されています

小さいころに見た映画や、昔のチャンバラ映画のポスターや、古い映写機の実物なども置かれていて、現在はデジタル技術で構築されたリアルな映像を家庭でも手軽に見ることが出来ますが、時間をかけて作られ丁寧にお客さんへ届けられていた古き良き時代のノスタルジックな雰囲気を感じて、昔の映画が見たくなりました。

お城のような外観の建物でしたが、エレベーターが設置され、通路も広く、展示も見やすくなっていました。

ぐるっと羽島 はしま観光交流センター

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
左側の建物は古い土蔵を曳家で移築したそうです

歴史民俗資料館の隣には、羽島市観光の拠点として3年前に整備された「ぐるっと羽島」があります。
樹齢300年の藤が咲く竹鼻別院や、佐吉大仏、本覚寺八劔神社からも近く街歩きの拠点として便利です。

観光案内所となっていて、マップや観光施設のパンフレットが置かれ、売店では羽島の特産品やお土産も購入することが出来ます。
広いスペースの無料休憩所は、イスとテーブル、ウォーターサーバー、無料Wifiも設置されゆっくり休憩することが出来ます。
車いすで利用できるトイレ、貸出車いすも置かれており、スロープもあるので安心です。

ぐるっと羽島はしま観光交流センター
売店では特産品やお土産も購入できます

レンタサイクルも有るので、天気の良い日なら足を延ばして「美濃路街道」方面を散策するのも面白そうです。

 

羽島市歴史民俗資料館
企画展では伝承会で綿を作るところから再現された「美濃縞」も展示されています

歴史民俗資料館の1階では、企画展「羽島の織物ー美濃縞展」が開かれていました。
美濃縞は、繊維のまち羽島で一時代を築いた織物で、市内の美濃縞伝承会では、畑に綿の種を蒔いて収穫した綿花から糸を紡ぎ織物を作っているそうです。
企画展では、伝承会会員の作品も沢山展示されていました。

ぐるっと羽島
ぐるっと羽島の土蔵の2階で美濃縞織体験もできるそうです

隣の、ぐるっと羽島の2階で、美濃縞織の体験もできるようになっています。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 郡上八幡・白鳥

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 郡上八幡・白鳥

平成30年10月3日

郡上市八幡町

郡上八幡博覧館

流響の里

郡上市白鳥町

清流長良川あゆパーク

白山文化博物館

を調査させていただきました。

清流が流れる城下町「郡上八幡」の調査は、これで3度目となりました。
岐阜市から東海北陸自動車道で1時間ほどで行ける郡上八幡では、「郡上おどり」が7月中旬から9月上旬まで33夜にわたって開催され、お盆の4日間は徹夜踊りも行われます。

郡上八幡博覧館

郡上八幡博覧館
ノスタルジックな外観の博覧館は古い町並みにもマッチしています

郡上八幡の古い町並みの中にあり、大正時代に建てられた税務署の建物を利用した施設で、歴史など郡上八幡に関する様々な資料の展示の他、重要無形民俗文化財である郡上おどりの実演も行なっています。

郡上八幡博覧館 踊りの実演
通常1時間ごとに郡上おどりの実演が行われ、団体客が来館した際は随時行われます

郡上おどりの実演では、「かわさき」や「春駒」などの踊りの振り付けだけでなく、様々なエピソードも交えて説明してもらえるので、博覧館で踊りの事を知ってから実際にまちなかで毎晩行われる盆踊りの輪の中に入ると、より楽しめそうです。
外国からの団体のお客さんも来られていて、踊りの実演を手振りを真似ながら興味深く聞いていました。

流響の里

流響の里
店内には段差もなく正面入口は自動ドアになっています

お土産、お食事、食品サンプル作り体験なども出来る「流響の里」は、博覧館の前の通りを吉田川の方へ歩いて5分ほどのところにあります。
2階にある、町内最大規模のレストランは、団体客にも対応できる席数で、「郡上鮎」や「A5ランク飛騨牛」、「鶏ちゃん」など地元ならではのグルメを堪能できます。
お子様向けメニュー、エレベーターや車いすマークのトイレも有り、シニアや家族連れにも利用しやすい施設です。

流響の里
店内の通路は広く、車いすでもゆったり買い物ができます

1階の土産物売り場では、郡上のものから近隣のものまで、様々なお土産が揃っており、街歩きの途中休憩しながら買い物するのにも良さそうです。

サンプルビレッジ・いわさき 流響の里
食品サンプルと記念撮影したり、サンプル作り体験もできます

3月に取材させていただいた、サンプルビレッジ・いわさきの支店もあり、手軽にサンプル作り体験もできます。

郡上八幡の古い町並み

秋晴れの清々しい陽気の中、古い町並みを散策しました。

郡上八幡の代名詞でもある「郡上おどり」は、先月で終わってしまいましたが、清流の流れる城下町には秋の空もよく似合っていました。

郡上八幡の古い町並み
朝の古い町並み

 

郡上八幡城
山の上のお城が、青い空に映えていました

清流長良川あゆパーク

清流長良川あゆパーク
自然に囲まれ、すぐそばに長良川が流れています

郡上八幡から、国道156号線を長良川に沿って30分ほど北上した郡上市白鳥町(しろとりちょう)長滝に、今年6月2日にオープンした「清流長良川あゆパーク」があります。

木造建築が景観とマッチしている里川あゆハウス

ここは、川遊び、魚つり、鮎のつかみどり、鮎の友釣りなど身近に自然に親しみながら漁業体験ができる施設となっており、「里川あゆハウス」には映像室や研修室もあり、世界農業遺産「清流長良川の鮎」の情報発信拠点となっています。

清流長良川あゆパーク
つかみ取り体験などでつかまえた魚の塩焼きができる「あじわい広場(屋外炊事場)」

レストランでは、鮎雑炊や鮎うどん、鮎餃子など変わった鮎料理も楽しめ、隣にある道の駅「白山文化の里 長滝」では、地元で採れた野菜や、お土産を購入することが出来ます。

すぐ近くに、奈良時代に泰澄大師によって創建された白山信仰の中心地「白山長滝神社」があります。
あゆパークも白山長滝公園内にあり、周辺は白山文化の里として整備され、散策するための遊歩道もあります。

美しい山と川のそばで、クラフト体験やバーベキューもでき、夏には川遊びもできて、大人から子どもまで自然にふれあい楽しめる場所ですね。

白山文化博物館

白山文化博物館
白山をイメージした建物

あゆパークの隣には、長滝白山神社にまつわる貴重な資料が収蔵され、白山信仰の歴史と文化を紹介する「白山文化博物館」があります。

橋を渡って霊峰白山を想像させる建物に入っていく通路は「美濃馬場」から白山へ登拝するイメージとなっているそうです。
文化財展示室には、長滝の古楽面や正和のつぼなどの白山信仰ゆかりの国重要文化財が、歴史民俗展示室では、郡上一揆や宝暦騒動の傘連判状、ふるさと生活展示室では、山の暮らしで使われた民具や農具などの実物が展示されています。
その他、近くにある阿弥陀ヶ滝を描いた葛飾北斎の資料なども展示されています。

建物の周りは歩道が作られていて、天気も良く風景を眺めながら散策してみました、山野草や桜もあって季節ごとの景観も楽しめそうです。
建物の横には、巨大な泰澄大師頌徳碑がありました、木の陰に大きな石像が突然出てきて、少し驚きでした。

白山文化博物館
遠くから見ても大きさを感じる泰澄大師の像

 

紅葉はもう少し先ですが、秋晴れのさわやかな空気の、郡上八幡、白鳥を堪能しました。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 多治見

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 多治見

平成30年9月20日

多治見市美濃焼ミュージアム

陶都創造館

を調査させていただきました。

多治見市美濃焼ミュージアム

飛鳥時代の須恵器(すえき)から、現代陶芸まで陶器が展示され美濃焼の歴史を実際に見て学ぶことが出来ます。
ショップもあり、多彩で魅力的な美濃焼を購入でき、茶室では陶芸作家の茶碗で抹茶をいただくこともできます。(有料)

また、ミュージアムのそばにあるヴォイス工房では、はじめの方でも電動ろくろを使った本格的な作陶体験ができ、手軽に湯吞みや茶碗を作ることができます。(有料)

多治見市美濃焼ミュージアム
ミュージアム建物正面入り口です

平屋の館内は通路も広く、床面も滑らかなので車いすでも問題なく移動でき、各所にベンチが置かれていてお年寄りや歩行が困難な方でも休みながらゆっくり見て回ることができます。

通路
通りやすい通路で気軽に休憩できます

展示室は4部屋あり、常時展示から企画展など部屋ごとに分かれていて、どの展示室も車いすでも見やすいように展示されています。

訪問時には、若い世代の作家よる「美濃陶芸の明日展」や、戦時中に使用されていた陶器の湯たんぽやアイロン、手榴弾などの「代用品と統制品」が開催されていました。

展示室
移動しやすく見やすい展示室です

ミュージアムの建物は、趣のある和風建築で、中庭を囲むように展示室があり、ガラス張りでテーブルと椅子が置かれた明るい四方の通路からは、中庭の植栽やオブジェを眺めて休憩できます。

中庭
中庭に入ることもできます

陶都創造館

多治見市の中心部の本町オリベストリートにある複合施設です。
3階には、近代陶器の展示ギャラリーや博物館「多治見商人物語」、絵付け体験コーナー、1階にはカフェや陶磁器ショップ、多治見市PRセンター(観光案内所)があります。

陶都創造館
建物正面入り口、陶都創造館前が本町オリベストリートです

3階ギャラリーでは、地元の作家作品だけでなく、全国の作家作品を紹介する企画展を行っており、期間ごとに作品は入れ替わるそうです。
車いすでも観覧しやすいよう展示に工夫をされているとのことでした。

展示ギャラリー
広い展示ギャラリーでゆったり見られます

博物館では、多治見陶器商人の歴史を知る写真パネルや資料、当時取り扱っていた陶器類などが展示されています。

博物館「多治見商人物語」
多治見商人物語

体験スペースでは、焼き物の絵付け体験ができ、焼き上がり完成品は送ってもらうことも可能です。(有料)

絵付け体験コーナー
絵付け以外にシルバーアクセサリー作成講座もあります

1階の「多治見市PRセンター」では多治見市や周辺の観光案内をしています。
本町オリベストリート周辺のショップや飲食店などの情報発信、街歩きマップや観光パンフレット配布、地元の特産品やうながっぱグッズなども販売されています。

多治見市PRセンター
色々な商品がありお土産購入に良いです
多治見市マスコットキャラクター うながっぱ
多治見市マスコットキャラクター うながっぱ

調査の日はあいにくの雨のため、かつて陶器問屋街だった町並み「本町オリベストリート」を回ることができませんでしたが、陶都創造館には車イスマークのトイレやカフェもあるので、多治見市PRセンターで情報を収集して散策すると良いでしょう。

ご協力、ありがとうございました。

調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 郡上市ひるがの

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 郡上市ひるがの

平成30年9月25日

牧歌の里

ひるがの湿原植物園

ひるがの分水嶺公園

を調査させていただきました。

郡上市北部の高鷲町にある「ひるがの」は、大日ヶ岳の麓に広がる標高900メートルの高原です。
春夏には登山、キャンプ、ゴルフや避暑地として、秋は紅葉、冬はスキーが楽しめます。
また、豊かな自然の中で育つ牛からとれる新鮮な牛乳を使った乳製品や、自然の恵みを活かしたこの土地ならではのグルメやお土産も豊富です。
東海北陸自動車道ひるがの高原SAスマートICも出来て、名古屋から約1時間50分、大阪・京都からも3時間ほどでアクセスできます。

当日は、前日夜からの雨で、気温も低めでしたが、すぐに雨もあがり、だんだん温かくなってきました。

牧歌の里

標高1000メートルにあり、白山連峰を望む自然と動物と食のテーマパークです。

牧歌の里 山が見える
周辺の山々の景色も見事です

広大な園内には、春のチューリップ、初夏のラベンダーなど四季折々の花がさき、馬や羊が放し飼いになっていて、牛の乳搾りや乗馬体験、うさぎなどの小動物にふれる事もできます。

牧歌の里 花畑
広い園内に花がいっぱい咲いています
牧歌の里 動物たち
ジャージー牛の乳搾り体験もできます

小さいお子さんを連れた家族や、シニア、車いす利用者にも使いやすい施設になっていて、トイレやエレベーター、貸出用の車いす、ベビーカーも沢山準備されていて、   広い園内を巡回するロードトレインは車いすのまま乗車できるようになっています。

牧歌の里 車いす・ベビーカー貸出
大勢のお客様に対応できるように、車いすとベビーカーも沢山準備されています

 

ひるがの湿原植物園

ひるがの湿原植物園 入り口
観光案内所の横の建物から植物園に入ります

ひるがの高原は見渡す限りの広大な湿地帯で、昭和に入り開拓が始まり埋め立てられ人が暮らす土地となったそうで、こちらの植物園はかつての湿原の面影を残す貴重な場所として、地域の方々の協力を得ながら整備されたとのことです。

ひるがの湿原植物園 花
エゾリンドウの花

50種類以上の湿原植物と水生植物が生育し、モリアオガエルやイトトンボなどの動物も生息しています。
小鳥の鳴き声を聞き、可憐な草花を見ながら、のんびりと過ごせる場所です。

ひるがの湿原植物園 湿地
湿原には木道が整備され、間近で草花を観察できます

大日ヶ岳の眺望が素晴らしい湿原内には  幅1メートルの木道が整備されており、車いすでも草花を間近で観察できます。
(入り口の段差と砂利もあり、木道は柵がないので車いすの場合は付添がいたほうが安全です)

ひるがの分水嶺公園

ひるがの分水嶺公園 石碑
国道156号線沿いにあり、駐車場とトイレも整備されています

標高約900mにある「ひるがの高原」では、大日ヶ岳から流れてきた水が「分水嶺」として、南の太平洋側の長良川と、北の日本海側の庄川に分かれて流れていきます。

分水嶺公園は、水が別れていく様子を見られるように整備されています。

ひるがの分水嶺公園 水が別れる場所
左が太平洋、右が日本海へ流れていきます

奥には散策路もあり、春のカタクリや、初夏のササユリといった山野草も見られ、紅葉も見られます 。

 

ひるがの高原には、自然と触れ合えるアクティビティやグルメ、おみやげなどのお店もあり、高速道路が通って身近に行ける自然豊かな高原リゾート地でした。

取材へのご協力有難うございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。