バリアフリー現地調査2020 恵那・多治見

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2020 現地調査 恵那・多治見

令和2年1月17日

馥郁農園いちご狩り

麒麟がくる ぎふ恵那 大河ドラマ館(日本大正村 大正ロマン館)

岐阜県現代陶芸美術館

を調査させていただきました。

馥郁(ふくいく)農園 いちご狩り

中央自動車道の恵那ICから車で12分のところにある馥郁農園では、12月下旬~6月上旬頃までイチゴ狩り(予約制)を楽しむことができます。
イチゴの品種は「章姫」と「紅ほっぺ」で、食べ比べもできます。
イチゴ狩りのハウス内はシートが敷かれ段差もなく、車いすやベビーカーでも入れるよう広い通路になっており、予約時に車いす・ベビーカー使用の旨を伝えると場所を確保してもらえます。

受付棟内

 

広い駐車場、砂利で受付棟まで緩い坂です
受付
トイレは受付横にあります

受付棟を出て、イチゴのハウス行く出入口の扉には若干の段差があります。

ハウスへの出入口
ハウスへの通路、舗装されていて手洗い場もあります
ハウス入口、段差はありません
イチゴの苗が続く広いハウスの内部
通路は簡易電動車いすでちょうど通れる幅でした
取りやすい高さにイチゴがなっています
受付棟の休憩コーナーにはテーブルと椅子があります
イチゴのほか加工品等も販売しています

麒麟がくる ぎふ恵那 大河ドラマ館(日本大正村 大正ロマン館1F)

明智光秀が主役のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」放送に先立ち、光秀ゆかりの地の恵那市明智町にある日本大正村の大正ロマン館に2020年1月11日(土)オープンしました。

大正ロマン館(大河ドラマ館)

大河ドラマ館には一般の駐車場はないので、日本大正村の駐車場を利用します。
坂の上にある施設のため、車いす利用者や歩行が困難な方は、建物裏にある「おもいやり駐車スペース」を利用することができます。

おもいやり駐車スペース
正面入口
入口を入ってすぐ右にある受付
受付の反対側がドラマ館です

大河ドラマ館は3つの部屋に分かれています。

登場する衣装を展示や人物相関図、人物などがパネルで紹介されています。(写真撮影禁止の箇所あり)

1つ目の部屋は等身大パネルと写真撮影ができます
3つ目の部屋は甲冑が展示され、撮影風景や出演者のメイキング映像がみられます

特別展示「明智光秀が生きた時代の東美濃戦国史 ―山城を巡る攻防―」が同時開催されています。
光秀が活躍した時代の東美濃戦国史を、山城や人物、合戦に焦点をあてて展示しています。

特別展入口
東美濃の山城の紹介パネル
ゆかりの地を恵那市明智町を紹介
ドラマのグッズや光秀関連商品、東美濃のお土産も販売
恵那市の観光スポット紹介
車いすマークトイレもあります
休憩スペース

2階は東京オリンピックで使用された様々なものが展示されています。
2階へはエレベーターがありますが、低い位置のボタンが無い一般のエレベーターのため、利用が難しい場合は職員に声をかけてサポートをお願いすると良いです。

エレベーター入口

岐阜県現代陶芸美術館

「陶磁器をテーマにした産業振興・文化振興・まちづくりの拠点」として作られた、セラミックパークMINO内にあり、世界各地の近現代の陶芸作品を収集し、さまざまな展覧会を開催しています。

現代陶芸美術館入口
美術館受付
足跡で順路を教えてくれます
展示室内は通路も広く見やすくなっています
館内エレベーター
館内車いすマークトイレ
関連書庫や映像が見られるスペース
館内ロッカー

今回は、東濃地域にある3箇所の施設を訪問しました。

馥郁農園は、甘いイチゴをたくさん食べられ家族やグループで行くとより楽しめそうでした。

大河ドラマ館は、ドラマの情報だけでなく東美濃の山城の歴史も学べ明智町の光秀ゆかりの地巡りも歴史好きの方には良いでしょう。

岐阜県現代陶芸美術館は、世界各地の陶芸作品が集められギャラリーではユニークな展覧会も開催され、見ごたえがあります。

調査へのご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 瑞浪・多治見

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 瑞浪・多治見

令和元年12月6日

農産物等直売所きなぁた瑞浪
こども陶器博物館KIDSLAND

を調査させていただきました。

農産物等直売所きなぁた瑞浪

「きなぁた」とは、瑞浪市を含むこの地域一帯の東濃地方で話される言葉が由来で、「よく来てくださいました」は「よう来なぁた」として用いられます。
きなぁた瑞浪では地元の農家さんが育てた農産物などが販売され、季節感あふれる旬の野菜や山菜類などが購入できます。
瑞浪市の情報発信の拠点としてイベントなども行なわれています。

きなぁた瑞浪の建物
広い駐車場には4台分車いすマーク駐車スペースがあります
入口は自動ドアです
貸し出し用車いすと乳母車

店内では、地元農産物や瑞浪ポーク、飛騨牛や土岐源氏のお土産品なども販売されています。
土岐源氏は、平安時代の清和源氏が美濃国土岐郡に土着し美濃源氏となり「土岐氏」を名乗ったのが起源の土岐一族の総称で、鎌倉から室町時代に勢力を広げた美濃の守護大名で、1月から放送されるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」明智光秀の祖先とされています。

野菜コーナー
瑞浪ポークと飛騨牛販売コーナー
土岐源氏のお土産品コーナー

店の前の通路も広く通行しやすくなっていて、椅子もあり休憩ができます。
花の売店や建物の奥にトイレがあります。

店の前の通路
通路の脇に置かれている椅子
花の売店
建物奥のトイレ
多目的トイレの内部

隣の建物にはラーメン店「麺や一歩一歩」と休憩室もあり、段差無く行くことができます。

ラーメン店「麺や一歩一歩」
休憩室

駐車場の一角は工事中になっていました。
2020年3月ごろに農畜産物加工施設が完成予定とのことです。

駐車場
農畜産物加工施設イメージ

こども陶器博物館

美濃焼卸センターにあり、子ども用の食器など陶磁器を展示、販売しています。ミッフィーやアンパンマンなどのキャラクターの食器も豊富に揃っています。

お皿やお茶碗などに直接絵を描いてオリジナル食器を作る絵付け体験が出来ます。
その他、大正・昭和・平成の懐かしい子ども茶碗と資料なども展示、著名な人気作家による陶製絵皿ギャラリーもあり個性あふれる作品が見られます。

こども陶器博物館正面

駐車場には車いすマーク駐車スペースが1台分あり段差なく建物まで行けます。入口には段差プレートが設置されていますが、若干傾斜があります。
入口には、貸し出し用車いすとベビーカーもあります。

こども陶器博物館駐車場
入口前段差プレート
貸し出し用車いすとベビーカー

博物館受付の前に、ミュージアムショップがあります。
人気のキャラクター食器や雑貨、博物館限定品なども販売されています。

博物館受付
ミュージアムショップ

ミュージアムショップの反対側は絵本がたくさんそろったキッズステージになっており授乳室もあります。
その他、お弁当持ち込み可能の休憩スペースや多目的トイレもあり安心です。

キッズステージ
授乳室
休憩スペース
多目的トイレ
多目的トイレ内部
多目的トイレにはベビーベッドもあります
手すりの付いた階段
エレベーターは低い位置の操作ボタンあり

2階は、こども陶器博物館で陶芸家 小林一彦 所蔵コレクションの陶器や大正・昭和・平成の懐かしいこども茶碗と資料等が展示されています。
通路も広く見やすくなっています。

こども陶器博物館展示室
小林一彦 所蔵コレクションの陶器展示コーナー
懐かしいこども茶碗展示コーナー

地下は、絵付の体験の絵付け工房、小さなお子様と安心して過ごせるキッズプレイルーム、有名な作家さん直筆の貴重な絵皿を展示している絵本・マンガ作家直筆陶皿展示室があります。

絵付け工房
キッズプレイルームと作家直筆陶皿展示室入口
キッズプレイルーム
絵本・マンガ作家直筆陶皿展示室

 

農産物等直売所きなぁた瑞浪は、広い駐車場で、施設は段差がなく休憩所や飲食店もあり、ゆっくりと買い物が出来て利用しやすい施設でした。

こども陶器博物館KIDSLANDは、子供のころに見た茶碗があり懐かしく感じました。絵付け体験もできて、子供だけでなく大人まで楽しめそうです。

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 美濃加茂・富加・関

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 美濃加茂・富加・関

令和元年11月12日

ぎふ清流里山公園
富加町郷土資料館
刃物屋三秀・関刃物ミュージアム

を調査させていただきました。

ぎふ清流里山公園

美濃加茂市の平成記念公園「日本昭和村」が2018年4月にリニューアルして「ぎふ清流里山公園」に生まれ変わりました。
以前からある昭和時代の建物や展示物、体験工房やお土産店、入浴施設に加えアドベンチャー施設が追加されました。
敷地内には建設中のホテルもあり、2020年秋ごろオープン予定だそうです。

ぎふ清流里山公園入口

広い駐車場には、車いすマークに加え「おもいやり駐車スペース」が作られていました。

車いすマークとおもいやり駐車スペース

駐車場の近くに、車いすマークトイレがあり、園内には入口付近に1箇所あるほか数カ所あります。

駐車場近くのトイレ
車いすマークトイレ内部
駐車場から公園入口への通路

公園入口の建物の中に「里山カフェ」ができていました。
通路を挟んでオープンテラスもあり、段差もなく車いすでもスムーズに行けるようになっていました。

里山カフェ
オープンテラス

リニューアルされた公園は、入口や通路などはこれまでとほとんど変わりなく、奥へ進むにつれ通路は坂となっています。
園内を循環している里山バスは新しい電動バスに変わっていました。

園内の通路
里山バス(車いす・ベビーカー乗車不可)

公園の一番奥に「里山ふれあい牧場」があり、動物広場や乗馬体験があります。

里山ふれあい牧場入口
動物を見る展望ステージはスロープになっています
展望ステージから見た動物たち
乗馬体験場

里山ふれあい牧場周辺では、池にあるスワンボートに乗ったり、サイクリングもできます。

スワンボート乗り場

新設されたアドベンチャーパークには、全長300mを一気に滑り降りる「ジップライン」や、ワイヤーロープをクリアしてゆく「エアリアル」があります。

ジップライン
エアリアル

ジップラインの終着点には身体を前後左右に傾けるだけで動かせる乗り物「インモーション」もあり専用コースを走れるようになっていました。

インモーション
インモーション専用コース

陶芸教室やせんべい焼き体験、パン作り、そば打ちといった食の体験など色々な体験工房があります。

陶芸教室
陶芸教室内
せんべい焼き体験

その他に園内には駄菓子屋や飲食店もあり、いずれの店も段差なく入ることができます。

駄菓子店「美濃屋」
農家レストラン「やまびこ」

公園入口付近には、岐阜県特産品のお土産店や野菜直売所もあります。

お土産店「おんさい館」
野菜直売所「青空市場」

ぎふ清流里山公園から美濃加茂ハイウェイオアシス駐車場方向へ行くと入浴施設「里山の湯」があり、建物内には食事コーナー「里山食堂」もあります。入口通路はスロープになっており、車いすでも問題ありません。

入浴施設「里山の湯」
入口通路スロープ
靴を履き替える場所で車いすのタイヤを拭いて入館します
食事コーナー「里山食堂」

入浴施設「里山の湯」の入口横には無料の足湯があり、歩き疲れた足を癒すことができます。

無料の足湯

美濃加茂ハイウェイオアシスとも繋がっています。
駐車場からの入口はS字のような形になっていて、車いすで何とか通れる幅です。(大型の電動車いすなどは難しそうです)

ハイウェイオアシス駐車場からの入口
イウェイオアシス駐車場から公園入口への通路にある展示ブロックとグレーチング

富加町郷土資料館

清流里山公園のある美濃加茂の隣の富加町の郷土資料館を訪問しました。
先土器時代の遺跡から発掘された石器、古墳時代の出土土器、日本最古の戸籍などを中心に展示されています。
この地域の昔の人々が使った機織りなどの道具を紹介する民俗展示コーナーもあります。

富加町郷土資料館

資料館には駐車場が2つあり、両方とも通路やスロープが設置され、施設まで段差はないので車いすでも問題ありません。

駐車場案内表示
駐車場
施設入口までの舗装された通路
施設入口
反対側の駐車場
施設入口までのスロープ通路

館内は3つの展示室があります。
1つ目の展示室には先土器時代の遺跡から発掘された石器や古墳時代の出土土器など、2つ目の展示室には日本最古の戸籍が、3つ目の展示室には機織りなどの道具が展示されていました。
展示室をつなぐ通路は敷居を跨ぐようにスロープが設置されています。

1つ目の展示室の出土土器展示
展示室をつなぐ通路
2つ目の展示室の日本最古の戸籍展示
3つ目の展示室への通路スロープ
3つ目の展示室の道具展示
3つ目の展示室の資料展示

入口の奥にトイレがあります、多目的トイレはありませんが車いすでも一般の洋式トイレの前まで行くことが出来ます。

トイレ前
洋式トイレ
富加町観光情報QRコード

刃物屋三秀・関刃物ミュージアム

次に隣の関市にある関刃物ミュージアムへ行きました。
刃物の町関市で作られている包丁や日本刀の製造工程などが、実物を使用して展示されています。
日本刀鍛錬場を備えており、刀匠・藤原兼房による日本刀の鍛錬を見学することができます。(有料)
ファクトリーショップでは一般家庭用包丁や本職用包丁、事務用・園芸用ハサミ、ツメ切りなど関市内メーカーの刃物を販売しています。

関刃物ミュージアム
車いすマーク駐車スペースはありませんが広い駐車場です
入口のスロープ

入口を入った正面にトイレがあり、手すりの付いた洋式トイレもあります。

トイレ外観
手すりの付いた洋式トイレ

建物入口を入って右側に刃物ミュージアムがあり、日本刀鍛錬場の奥が包丁や日本刀の展示室になります。

透明アクリルで囲われた日本刀鍛錬場
ミュージアム内の包丁と日本刀の製造工程の実物展示
色々な刃物の展示

ミュージアムの反対側に位置するファクトリーショップでは、包丁をはじめ色々な刃物やお土産が販売されています。

ファクトリーショップ
家庭用包丁や本職用包丁
お土産の十手と手裏剣
関牛乳を使用したアイス、日本刀形のアイスも販売

今回は、中濃地域にある3つの施設を訪問しました。

ぎふ清流里山公園は、山の地形を利用した広大な公園です。道の駅やリニューアルされ入場料は無料となりました。
敷地が広く、通路は舗装され整備されていますが、奥へ進んでいく通路は坂道で勾配がキツイ場所もあり、車いすを自力で漕いで上がっていくのはかなり大変ですので、介助がいると安心です。
電動車いすを持っている場合は利用した方が良いと思います。
富加町郷土資料館は、先土器時代の遺跡から現代まで富加町の人々の暮らしが学べ、駐車場から館内まで段差はなく車いすでも利用しやすい所でした。

刃物屋三秀・関刃物ミュージアムは、刃物のまち関で古くから作られてきた伝統の日本刀など、実物を使用した製造工程の展示がリアルで分かりやすかったです。

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 不破

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査 不破

令和元年11月22日

南宮大社

関ケ原笹尾山交流館

を調査させていただきました。

南宮大社

南宮大社の正面
南宮大社の正面入口

最初に不破郡垂井町宮代にある南宮大社を訪問しました。
関ヶ原の戦いの舞台にもなった南宮山の山麓に鎮座し、鉱山を司どる神である金山彦命(かなやまひこのみこと)を祭神として、全国の鉱山・金属業の総本宮として古くから信仰を集めています。

朱塗りの本殿・拝殿・楼門など、江戸時代の神社建築の代表的な遺構18棟が、 国の重要文化財に指定されています。

南宮大社の無料駐車場
駐車場(無料)

駐車場は、本社の入口にある数立神社の北側にあります。
車いすマークのトイレもあります。

9月に完成したばかりのトイレは、周囲に段差もなく入口は広く、車いすマークのトイレもあります。

公衆トイレの出入り口
トイレの入口
以前からある車いすマークのトイレ

駐車場の東側の隅にも車いすマークのトイレがあります。

駐車場から正面の桜門へ
駐車場から正面の桜門へ

駐車場から正面の桜門への通路は、段差はありませんが、少しガタガタして傾斜があります。

登りスロープ
下向橋の横のスロープ

下向橋(げこうばし)は、参拝の行き帰りに渡る橋です。
橋の両端には段差がありますが、横にスロープがあり、車いすでも問題ありません。

楼門から見た境内

楼門から境内の中を眺めると、高舞殿(こうぶでん)、拝殿が一直線になっています。
楼門には段差があるので、車いすで境内に入るときは南門から入ります。

南門に繋がる通路へ
南門に繋がる通路へ
南門から境内へ
南門から境内へ

南門までの通路は舗装されています。
南門も段差がなく車いすでも問題ありません。

南宮大社の境内
南宮大社の境内

境内は砂利敷なので、車いすは付添がいると安心です。
電動車いすなら問題ない深さの砂利です。

南宮稲荷神社の百本鳥居
南宮稲荷神社の百本鳥居

南門を通り過ぎさら進むと、南宮稲荷神社に通じる朱塗りの連鳥居が現れました。
とても神秘的な雰囲気で、通り抜けてみると不思議な気持ちでした。

関ケ原笹尾山交流館

関ケ原笹尾山交流館
関ケ原笹尾山交流館の全景

次に訪れた関ケ原笹尾山交流館は、不破郡関ケ原町にあります。
関ケ原古戦場でも一番の観光ポイント、西軍・石田三成陣跡のある笹尾山(ささおやま)の麓にある交流施設です。
甲冑体験(有料)、戦国グッズや名産品などを販売する「お土産処」、関ケ原の観光ガイドやウォーキングマップを無料配布するほか、古戦場観光についての情報も入手できます。

手作りのスロープ
手作りのスロープを用意してもらいました

関ケ原笹尾山交流館は、旧関ヶ原北小学校を改装したもので、入口には階段がありますが、車いすには手作りのスロープを掛けてもらえますので問題ありません。

甲冑体験コーナー
甲冑体験コーナー(有料)

甲冑体験コーナーでは、関ケ原仕様の手づくり甲冑を実際に着用でき、記念撮影したり、甲冑を着て史跡散策も出来るそうです(雨天時は屋内のみ)。

お土産品コーナー
お土産品コーナー

戦国武将関連の書籍、キーホルダーや缶バッジなどの戦国武将関連のグッズなど色々なものが販売されていました。

関ケ原名物「やぎ乳アイス」
関ケ原名物「やぎ乳アイス」

お土産品コーナーでは、ヤギのミルクを使った「やぎ乳アイス」を販売しています。

立派な公衆トイレ
運動場にある公衆トイレ

交流館は廃校になった小学校の校舎や運動場を再利用しているため、館内には和式トイレしかありません。
運動場の南端に新たに公衆トイレが設置され、車いすマークのトイレもあり、とても使い易くなっていました。

車いすマークのトイレの内部
車いすマークのトイレの内部

トイレは広くおむつ交換台もあります。

旧関ヶ原北小学校の運動場周りの道路
旧関ヶ原北小学校の運動場周りの道路

運動場は駐車場スペースにもなっています。
運動場の南側には舗装された道路があり、笹尾山「石田三成陣跡」の方に繋がっています。

笹尾山「石田三成陣跡」
笹尾山「石田三成陣跡」

笹尾山は、1600年関ヶ原の戦い時に西軍石田三成が陣を構えた関ヶ原の地、北西に位置する小さな山です。
現在は、合戦時に敵の攻撃からの防御として使われた竹矢来・馬防柵が復元されています。

取材への協力有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2019 岐阜県美術館リニューアル

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2019 現地調査

令和元年12月17日

1年間の大規模改修を経て、今年11月にリニューアルオープンした岐阜県美術館へ行ってきました。

リニューアルされた岐阜県美術館

こちらへは3年前にも調査に来ており、前回調査したメンバーで再び訪問してリニューアルでどのように変化したかも見せていただきました。

ふらっと旅スポット 岐阜県美術館

今回のリニューアルでは、正門が県図書館側に変更され、間口も6メートルから15メートルに拡幅され路面の舗装が変更され、車いすやベビーカーでも通行しやすくなりました。

岐阜県美術館正門

展示室がこれまでの2室から3室になり、三つの企画展が同時に開催できるようになりました。
展示室は、作品のコンディションを保つために空調が増強され、室内の温度変化を抑えるために自動ドアも新設されたほか、反射を抑えるLED照明への変更など展示環境も改善されました。

展示室に設けられた自動扉

駐車場は、館北側にある地上のP6駐車場のスペース6台分が、車イスマークと「おもいやり駐車場」に変更されました。
トイレも改修されており、車イスマークのトイレは、オストメイト、ベビーシート、フィッティングボードなどの設備がついた多目的トイレとなり、トイレの前には点字付きの配置図も掲示されています。南側の実習棟にも多目的トイレが新設されました。

トイレ内部のレイアウトを示す案内板

館内に掲示されている、案内板やピクトサインも分かりやすくなりました。
総合案内所「ナンヤローネステーション」があり、コンシェルジュ(相談係)が常駐しています。

訪問した日には、リニューアルオープン特別企画が各展示室で行われており、展示室1の「ETERNAL IDOL」ではオディロン・ルドン、山本芳翠、熊谷守一、などの作品がユニークな方法で展示されていました。

第一展示室入口は自動扉
イメージする力、生きる力—ある日の『美術と教育』の出来事

隣の展示室では「イメージする力、生きる力—ある日の『美術と教育』の出来事」というテーマで、小中学校などの図工や美術の授業が減っていく中、想像・イメージすることの大切さについてハッと気付かされる展示でした。

子供たちの作品でイメージする力を培う取り組みを紹介

第三展示室の「セカンド・フラッシュ」は、新しいアートの世界があって驚きと感動がありました。「アートまるケット2018 養老公園プロジェクトParking Promenade」では、野外で車を使ったプロジェクトや、北方町生涯学習センターきらりでフレスコ画を描いたプロジェクトでは、実際描かれた壁画を置き、ストラッポ技法で布に転写された作品が天井から吊り下げられていました。

アートまるケット2018 養老公園プロジェクトParking Promenade
フレスコ画を転写した布が天井から吊られ、奥には壁画が

中でも印象に残ったのが、平野真美さんのユニコーンの作品で、とても独創的な世界でユニコーンを表現したものだけでなく、そのコンセプトやプロセスにも深いエピソードがあり、学芸員の方の話を聞きながら目の前に横たわるユニコーンに作家の体験や心情を映した物語を感じることができました。「アーティスト・イン・ミュージアム 平野真美 Meets 岐阜県立岐阜盲学校」として、岐阜盲学校の生徒さんと共同で行った作業の様子も紹介されていて、視覚に頼らないそれぞれの感性が現れていて、とても興味深い展示でした。

平野真美さんのユニコーン

恩田聖敬さん

また今回は、地元岐阜のプロサッカークラブのFC岐阜前社長で、現在は株式会社まんまる笑店代表取締役社長の恩田聖敬さんにも一緒に見学していただきました。

恩田聖敬さん

恩田さんは、高富町出身で、岐阜北高校卒業、京都大学大学院工学研究科修了後、新卒入社した上場企業で、現場叩き上げで5年で取締役に就任、2014年FC岐阜の社長にJリーグ史上最年少の35歳で就任されました。
その後、ALS(筋委縮性側索硬化症)を発症し、病気の進行でやむなくFC岐阜の社長を退任されましたが、現在は『ALSでも自分らしく生きる』をモットーに起業された「まんまる笑店」のほか「日本ALS協会 岐阜県支部支部長」としても精力的に活動し、講演活動や著書、SNSなどを通じて、これまでの経験や現在の自身の視点から、様々な発信をしておられます。
恩田聖敬 公式サイト Facebook  Twitter  YouTubeチャンネル

人工呼吸器を搭載した車いすで移動する恩田さん

当日は、ちょうど東京オリンピックの聖火ランナーの発表があり、恩田さんが聖火ランナーに内定されたということで、めでたく、テレビの取材もあって賑やかな日となりました。

早速、恩田さんからのレポートをいただきました。


『開放的に自由に肩苦しい美術とは違う美術と触れられる空間』

それが岐阜県美術館です。

私自身音楽はある程度かじりましたが、美術となると全く無縁で絵心も点でありません。
しかし、岐阜県美術館はいるだけで心地よく過ごせました。その1番の要因は導線の広さと天高です。車椅子でも全く窮屈さを感じさせない十分なスペースがありました。
私はALSのため横を向くことが出来ません。よって作品を正面から見る必要があります。私の車椅子は縦長ですが、全ての作品を正面から見られるスペースがありました。

また作品群には、世界に誇る日比野館長の魔法が施されていました。いかに美術を身近に感じてもらうか?、その中でこんなものも美術なのかと考えさせるエッセンスが散りばめられています。学芸員さんのお話もとてもわかりやすく、興味深いものでした。

私の中の『美術の定義』が面白く揺らいだ一日でした。今度はプライベートで家族と来たいと思います。健常者、障害者関係なくおススメスポットです(^ ^)

恩田聖敬


 

美術館ホールで今回のメンバーで記念撮影

取材への協力有難うございました。

調査データは、取りまとめなどを行ないふらっと旅ぎふへ掲載します。