バリアフリー現地調査2018 関・美濃加茂・可児

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 関・美濃加茂・可児

平成30年11月7日

関市円空館

岐阜県百年公園

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム

戦国山城ミュージアム

を調査させていただきました。

関市円空館

江戸時代(1632年)に岐阜県羽島市で生まれた「円空」は、生涯で12万体の木彫りの仏像を彫ったとされ、現在まで全国各地で5000体が発見されています。

晩年は関市池尻にある弥勒寺を本拠地として活躍し、長良川河畔で入定し(1695年)その64年にわたる生涯を終えました。
円空館は、晩年を過ごした弥勒寺と入定した長良川河畔が連動したフィールドミュージアムの中心施設となっていて、円空仏や小瀬鵜飼なども展示され、多目的ルームでは円空関係の映像が見られます。

弥勒寺跡弥勒寺東遺跡弥勒寺西遺跡など、7世紀後半のムゲツ氏の拠点及び律令制下(奈良時代~平安時代)の武儀郡の役所があったところでもあり、これら遺跡群池尻大塚古墳を中心とする長良川の景観、小瀬鵜飼円空などの歴史・伝統文化を体験できる「弥勒寺史跡公園」となっています。

関市円空館
関市円空館の入口、一部は舗装されていません
関市円空館
広い駐車場、奥に現在の弥勒寺、手前は弥勒寺遺跡群です
関市円空館
駐車場の一番奥にトイレがあります
関市円空館
駐車場から円空館までは、弥勒寺東遺跡を通る散策路です
関市円空館
散策路の中には階段があり車いすの通行は困難です。車いすは円空館裏の第二駐車場を利用できます。
関市円空館
第二駐車場へは狭い道です(案内板が小さいので見落としに注意)
関市円空館
裏口はスロープですが少し段差があるので注意
関市円空館
館内はじゅうたんで履物を脱いで入館します。車いすはタイヤを拭いてあがります

岐阜県百年公園

関市にある岐阜県設置100年の記念として開園した広大な公園です。
敷地面積は100haで園内には様々な遊具やアスレチック、サイクリングコースやテニスコートなどがあり、子どもから大人まで楽しめる施設となっています。
ドッグランやグラウンドゴルフ、岐阜県博物館も併設しています。

岐阜県百年公園
園内は緑も豊かで四季折々の自然を楽しめます

広大な公園には、北駐車場と南駐車場の2つ駐車場があり、離れているためアクセスを間違えると目的の場所がかなり遠くなります。
百年公園のWEBサイトなどで目的の場所をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
小さな子ともと児童園や巨大遊具広場で遊んだり、レンタルサイクルやBBQコートを利用する場合は南駐車場が便利です。

岐阜県百年公園
児童園には色々な遊具があります
岐阜県百年公園
レンタルサイクルは子供から大人まで種類があります

テニスコートやトリム広場、レストハウスを利用する場合や、岐阜県博物館に行く場合は北駐車場を利用すると便利です。

岐阜県百年公園
トリム広場、アスレチック的な遊具が沢山あります

ドッグランやグラウンドゴルフへは園内から階段で行けますが、公園の西の国道156号山田北交差点から東へ住宅街の中を通っても行くことが出来ます。

岐阜県百年公園
ドッグランやグラウンドゴルフは広いですが、トイレは仮設で駐車場は2台分くらいです

車いすなど歩行が困難な方が岐阜県博物館へ行く場合、園内の移動道は坂道が多く急斜面所があり通行は困難です。
また、菖蒲園へ行く場合も、坂道と距離がありますので、管理事務所で園内の通行許可証をもらって車での移動をおすすめします。

岐阜県百年公園
管理事務所は北駐車場を入って右、事務所入口の階段下にインターホンがあります

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム

博物館・美術館の市民ミュージアムと教育センターの複合施設です。
約9ヘクタールの敷地には、博物館・美術館・教育センターの本館のほか、生活体験館、民具展示館、実習棟、アトリエ棟等の施設があります。
2000年(平成12)10月1日に市民文化施設としてオープンしました。

自然や生態系から学ぶ自然観察の森、陶芸や図工など実習棟や情報学習室がある学習棟、企画展や常設展示室のある展示棟、昔の風景が見られる生活体験館など様々な施設があります。

みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
タワー展望室から美濃加茂市内が一望でき、一階のカフェで庭を眺め寛げます
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
生活体験館は段差があるので注意が必要です
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
森の散策路は舗装されており車いすでも安全に通行できます
みのかも文化の森/美濃加茂市民ミュージアム
森の中の所々にアート作品が展示されています

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館

戦国時代の武将の「森 蘭丸」の森家ゆかりの資料などを展示、蘭丸が一時城主を務めた「美濃金山城跡」(国史跡)を中心に、市内に現存する戦国時代の山城や歴史などについて紹介されています。

南面からは二階造り北面からは三階という珍しい形態の「懸け造りの総三階建て」の明治時代の小学校の校舎だった建物が、平成6年に解体改修され「兼山歴史民俗資料館」として利用されていました。
平成30年6月末からは「戦国山城ミュージアム」として生まれ変わりました。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
2階南側が入口で、スロープで入りやすくなっています
戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
美濃金山城跡と城主森氏をはじめ、市内各地の山城を紹介しています
戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
通路は広くゆったり観覧できます。古い建物で階段のみです

分館として、はなれの蔵を展示室に改造し、一階には消防に関する資料、二階には植物や昆虫、野鳥に関する資料が展示されています。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
蔵の内部。入口は砂利で段差があり車いすの入館は困難です

戦国山城ミュージアム内にはトイレはありませんが、隣接する可児市観光交流館のトイレが使用出来ます。

交流館は観光案内所と山城めぐりの拠点になっていて城跡パンフレットが閲覧できます。
また、陣幕や甲冑、槍や弓なども展示されています。

戦国山城ミュージアム/可児市観光交流館
可児市観光交流館入口。右に自動ドアの入口もあります
可児市観光交流館
展示の甲冑は試着することができます(有料)

 

ご協力、ありがとうございました。

調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 飛騨高山の古い町並み

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 飛騨高山の古い町並み

平成30年10月20日 高山市の古い町並みを調査しました。

調査が始まってから何度も訪れている高山ですが、古い町並みはこれで3回目となります。

今回は、三町を散策しながら

飛騨高山まちの体験交流館

ほか、造り酒屋などを見学しました。

飛騨高山まちの体験交流館

以前に調査した、まちの博物館の前に、今年6月にオープンした施設です。

歴史的な建造物を活用した館内では、一位一刀彫や春慶塗など飛騨の匠の伝統工芸の実演を見たり体験することが出来ます。

飛騨高山 まちの体験交流館
古い町家で伝統工芸に触れられます

 

飛騨高山 まちの体験交流館
一位一刀彫

日替わりで、組み紐、折り紙、さるぼぼ、きものさんぽなどの体験も出来るようになっています。
カフェも併設し、オストメイト付きの多機能トイレもありますので、古い町並みの散策の途中で、まちの博物館とともに立ち寄ってみると良いでしょう。

古い町並みの造り酒屋など

高山の古い町並みには、沢山の造り酒屋があり、酒蔵では現在も日本酒を仕込んでいて、試飲や小売りも行なっています。

平瀬酒造店
暖簾をくぐって入る酒屋さんの店内は蔵もあり良い雰囲気です

今回は、いくつかの酒蔵を探訪してみました。

平瀬酒造店
軒下に吊るされた杉玉 秋限定のひやおろしが販売されていました

酒蔵は新酒が出来ると軒下に杉玉を吊るす慣習があり、どこの酒屋さんの軒下にも杉玉があるのですぐ分かります。

川尻酒造場
まちの体験交流館近くの川尻酒造場
川尻酒造場
店内にはお酒を貯蔵する土蔵もありました
老田酒造店
酒蔵を利用して、カフェや雑貨を販売しているお店もあります
老田酒造店
酒蔵の中庭
舩坂酒造店
飛騨牛のレストランを併設する酒蔵
舩坂酒造店
試飲や食事も出来、お土産も買えます
原田酒造所
休憩しながら試飲出来るスペースも設けられていました
原田酒造所
酒蔵の建物は昔ながらの造りで、賑わう観光客を落ち着いた佇まいで迎えています

期間限定で、酒蔵めぐりも行われているそうです。

今回は古い町並みの5箇所、平瀬酒造店(久寿玉)川尻酒造場(ひだ正宗)老田酒造店 (鬼ころし)舩坂酒造店(深山菊)原田酒造場(山車)のお店を訪問しましたが、どこも入口に殆ど段差がなく、店内に車いすで入ることが出来ました。

試飲や限定販売のお酒も購入できるので、古い町並みを散策するときには、酒蔵へ行ってみるのも良いですね。

ご協力、有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 神戸・大垣

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 大垣

平成30年10月26日

日比野五鳳記念美術館

金生山化石館

大垣市歴史民俗資料館

を調査させていただきました。

日比野五鳳記念美術館

安八郡神戸町にある、神戸町出身の書家 「日比野五鳳(ひびのごほう)」の、記念美術館(個人美術館)に行ってきました。
主に、春季展(4月下旬~5月下旬)と秋季展(11月上旬~下旬)の日比野五鳳の作品展の期間を中心に開館しています。

日比野五鳳記念美術館の全景
正面入口は、東側道路に面しています

駐車場は、施設の裏側にあたる北側と西側にあり、中央公民館・町民体育館と共用となっています。

車いすマークの駐車場
車いすマークの駐車場(2台)は、体育館の東側にあります
北側駐車場へ
車いすマークの駐車場から美術館への通路は、スロープやグレーチングがあります
五鳳記念美術館 西側駐車場へ
北側から西側の駐車場への通路の斜面
美術館入口への通路
駐車場から正面入口へは、白塀に沿って通路があります
正面出入口のスロープ
正面入口のスロープ

正面入口は、階段が5段ありますが、横にL字のスロープがあります。
少し急なスロープのため注意が必要です。

第1展示室前のロビー
第1展示室前の中庭に面したロビー
全面ガラス窓越しに見る庭
ガラス越しに見る庭は落ち着いた雰囲気です
作品展示ケース
ロビーの作品展示ケースは車いすでも見やすくなっています
第1展示室
第1展示室、ガラス張りの作品展示
車いすマークのトイレへ
館内に車いすマークのトイレはありませんが、中央公民館1階のトイレが利用できます
中央公民館の出入口
中央公民館の入口自動扉
車いすマークのトイレ
中央公民館にある車いすマークのトイレは、オストメイトの設備もある多目的トイレです

金生山化石館

日比野五鳳記念美術館から移動し、大垣市赤坂町にある「金生山化石館」に行ってきました。

金生山の赤坂石灰岩から産出する化石の研究に生涯を捧げた古生物学者「熊野 敏夫」の業績を紹介し、採取された化石標本の展示・保存を目的として設立された施設です。

「こくぞう」の大きな看板
化石館への経路は、「こくぞう」の大きな看板を左折して登って行きます
駐車場からの展望
駐車場からは、南に濃尾平野が一望できます
金生山化石館の建物
駐車道から道路を挟んで反対側に建物があります

2階の玄関出入口に通じる通路は、石畳が続き、途中から中央がスロープの階段になっています。
車いすは、迂回路を利用して化石館の1階から入ります。

石畳
【順路1】大きな石が並べられた石畳の片方に手すりがつけてあります
中央がスロープの階段
【順路2】階段は踏み面も広く、中央のスロープも傾斜が緩くなっています
2階玄関入口
【順路3】2階玄関入口です
砂利道
【迂回路1】入り口に少し段差があり、砂利が敷かれています
出入口前の段差
【迂回路2】出入口前はコンクリート敷になっていますが少し段差があります
1階展示室に通じる出入口
【迂回路3】1階展示室に通じる入口です
ガラスショーケースの中の化石や鉱石
化石館の職員さんがショーケースの中の化石や鉱石について分かり易い説明をしてくれました
ポスター展示
ポスター展示も分かり易く整理されています
アンモナイトの化石
図鑑などで目にするアンモナイトの化石
貝、植物、象の歯の化石
二枚貝や巻貝、植物、象の歯の化石
手すり付きのらせん階段
2階展示室へのらせん階段
ウミユリの化石
2階展示室に、約2億5000万年前の地層から見つかったウミユリ(ヒトデやウニの仲間)の化石があります
オオシャコガイの化石
2階展示室入口に、あるオオシャコガイの化石

金生山から出土された鉱石や化石の実物を見ることができ、金生山について深く学べる場所でした。
また、山の上にあるので駐車場から眼下に濃尾平野を眺望出来ます。

大垣市歴史民俗資料館

金生山化石館から移動し、大垣市青野町、美濃国分寺跡地に隣接する大垣市歴史民俗資料館に行ってきました。

現地調査当日は、企画展「発掘50年 写真でふりかえる美濃国分寺跡発掘調査」が催され、2階の学習室ではパネル写真が展示されていました。

大垣市歴史民族資料館の全景
大垣市歴史民族資料館の全景

1968年から行われた美濃国分寺跡の発掘調査、環境整備事業で得られた出土品や資料の展示しているほか、大垣市の民俗資料の展示、研究の施設として、1982年10月5日に開館しました。

史跡美濃国分寺跡
隣接する史跡美濃国分寺跡

美濃国分寺域は東西230メートル・南北250メートルで、築地塀で区画されていました。

車いすマークのトイレ
駐車場の東側にある車いすマークのトイレ
鉄製のスロープ
資料館入口の段差にはスロープがあります
玄関出入口
玄関は開き戸、脇にインターホンがあります
総合受付
入口に総合受付があります。障害者手帳提示で減免(本人と介助者1名無料)が受けられます
点字パンフレット
受付に点字パンフレットもあります
パネル展示
玄関左の壁に沿って、国分寺・国分尼寺についての歴史年表などがパネル展示されています
第1常設展示室
第1常設展示室には、当時の美濃国分寺イメージ再現模型と現在の美濃国分寺跡の比較写真や、発掘調査での出土品が数々展示されています

美濃国分寺は、主要伽藍として、南門・中門・金堂・講堂・僧房(推定)が南から一直線に配置されていたと発掘調査から推測されます。

美濃国分寺の鬼瓦
出土した「鬼瓦」の一部
弥生式土器
周辺の遺跡から出土した弥生式土器
農耕道具や生活道具など
第2常設展示室には、この地域で使われた農耕道具や生活道具などの民俗資料が展示されています
体験コーナー
「古墳消しゴム・鬼瓦消しゴム」が手作りできる体験コーナー

常設展示は、美濃国分寺跡の発掘調査での出土品の展示やパネル展示など興味深く歴史が学べる場所です。
車いすも駐車場から問題なく行けます。

取材への協力、有難うございました。

今回の調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 高山近郊

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 高山近郊

平成30年10月31日

MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館

ウッドフォーラム飛騨

飛騨高山テディベアエコビレッジ

飛騨一宮水無神社

を調査させていただきました。

当日、高山周辺は、くもり空で日中でも気温が10度を下回る肌寒い日でしたが、秋も深まり標高の高いところでは木々が紅葉し黄色や赤の葉が鮮やかで、ひんやりとした空気と、色づく山々が美しい飛騨の秋を満喫しました。

紅葉する山
10月最終日、標高1000メートル近くの山は紅葉が進んでいました。

MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館

MIBOROダムサイドパーク 御母衣電力館・荘川桜記念館外観
ダムのすぐそばの公園に、シルバーの近代的な外観の記念館があります

高山市荘川地区にある「御母衣(みぼろ)ダム」は、日本海へ注ぐ河川「庄川」に1960年に作られた巨大なロックフィル式の発電用ダムです。
ダム建設により湖底に沈む村にあった、樹齢400年の二つの老桜が移植され「荘川桜」として今もダム湖畔で咲き続けています。
ダムを見渡せる場所にあるダムサイドパークには、ダム・発電所のしくみと、荘川桜移植の物語を伝える施設、電力館および荘川桜記念館があります。

ドキュメンタリー映画の一幕、荘川桜の画像
電力館の御母衣シアターでは、150インチスクリーンで荘川桜移植のドキュメンタリーが見られます。
電力館2階のラウンジからは、ダムの全景をガラス越しに見られます。

自然に囲まれた閑静な場所にあり、館内からもダイナミックなロックフィルを間近に見られます。
エレベーターや車イスマークのトイレもあり、快適に過ごせます。

荘川桜世界遺産白川郷にも近いので、あわせて訪れると良いでしょう。

ウッドフォーラム飛騨

御母衣ダムのある高山市荘川地区(旧荘川村)から同じ高山市内の清見地区(旧清見村)へ移動しました。
高山市」は、日本で一番面積の広い市で東京都や香川県よりも広く、大部分が山林のため、市内の移動も場合によっては高速道路を使うのが便利です。

庄川沿いに国道158号線を下り30分ほどの「白川郷IC」から、東海北陸自動車道を岐阜方面へ1区間戻った「飛騨清見IC」から、高山清見道路の「高山西IC」を降りて「せせらぎ街道」を少し走ったところ、高山市清見地区にウッドフォーラム飛騨があります。

ウッドフォーラム飛騨外観
飛騨の匠の技が生きる木造モデル施設。「森の中を羽ばたく鳥の姿」をイメージした外観。

飛騨を中心に活動する、木工、陶芸、彫金、ガラス、彫刻などの工房の作品を展示販売する他、清見でとれるラベンダー製品も販売されています。

ウッドフォーラム飛騨館内
木のぬくもりが優しい館内には、オリジナリティあふれる作品が沢山並んでいます

駐車場も広く、館内には飛騨清見観光協会やイベントのためのスペース、野外ステージ、近くにはラベンダー園もあり、季節ごとに色々な催しが行われています。
駐車場から建物正面は、屋外の階段となっていますが、建物向かって左奥の方へなだらかな斜面を進むと、階段を迂回できます。建物の基礎部分にもスロープが設置されているので、車いすでも館内へ入ることが出来ます。
駐車場、館内の2箇所に車いすで利用できるトイレもあります。

ウッドフォーラム飛騨館内 ラベンダーグッズ販売
清見ではラベンダー栽培も盛んに行われています

郡上と高山を結ぶ「せせらぎ街道」沿いで、野菜の直売所や食事処もあるので、新緑や紅葉ドライブ、飛騨高山郡上八幡へ行く途中で立ち寄ると良いでしょう。

飛騨高山テディベアエコビレッジ

清見から高山市内方面へ少し行ったところ、昨年調査した飛騨の里飛騨高山美術館のすぐ近くに、築200年の古民家を使用した館内に数百体のテディベアが集められた、テディベアの博物館「飛騨高山テディベアエコビレッジ」があります。

飛騨高山テディベアエコビレッジ外観
古民家を再生・改装した建物は、古風な外観と和洋モダンな館内の違いも楽しみです
飛騨高山テディベアエコビレッジ
エコミュージアムのポイントを押さえて観覧しましょう

雪国独特の古民家を改装してあるため、外観は急勾配の屋根が茅葺(表面にトタンで補強)となっていて、館内に入ると、雪に耐えるようしっかりと組まれた柱や梁などが目に付きます。

飛騨高山テディベアエコビレッジ内部
冬には薪ストーブであたたか。後ろの壁は、挾土秀平氏の作品だそうです

新旧、大小さまざまなテディベアが各所にいて、レンガやアンティーク調の内装と、黒く太い柱や漆喰の壁が、うまくマッチして独特の落ち着いた空間にまとまっています。
薪ストーブの部屋の壁や、隣のカフェの内外壁は、飛騨高山の左官職人「挾土秀平」さんが20年前に施工されたものだそうです。(この壁を目当てに訪れる方もいるそうです)

飛騨高山テディベアエコビレッジ内部
愛・地球博(愛知万博)で出展された巨大なテディベア。搬入はバラして行なったそうです。

高山駅からは少し離れていて、小高い山の途中にあるので、徒歩よりも車やバスで行くのが無難です。
飛騨の里飛騨高山美術館も近いので、山の景色を楽しみながら散策がおすすめです。

飛騨一宮水無神社

高山市内の飛騨の里エリアから国道41号線を10分ほど南下すると、旧・大野郡宮村の高山市一之宮町に入ります。国道からすぐ、JR飛騨一ノ宮駅の近くに「飛騨一宮水無神社」があります。

飛騨一宮水無神社境内
飛騨国の鎮守として古くから崇められてきました

神社の歴史は古く、平安時代頃からあるとされていて、昭和になってから現在の場所に建てられ、南西部にある1000m級の山「位山(くらいやま)」を神体山として祀っているそうです。

飛騨一宮水無神社拝殿内
拝殿は参道から階段を登った場所にありますが、脇道から建物に入れるようスロープも設置され、車いすでもご祈祷できます

年末年始や行事の際には、多くの参拝客で賑わうとのことですが、車いすで利用できるトイレもあり、奥の駐車場からは段差なく境内まで行けるようになっています。
ご祈祷するための拝殿も、車いすのタイヤを拭いて館内まで行けるようになっており、また畳で長時間正座しなくて良いよう可動できる椅子が置かれていて、お年寄りや七五三などで訪れるお子様にも利用しやすいよう配慮されていました。

静かな森のなかに佇む神社は、松や銀杏の大木に囲まれた厳かな雰囲気でした。

調査へのご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

バリアフリー現地調査2018 馬籠宿

GIFU・バリアフリー観光推進プロジェクト2018 現地調査 馬籠宿

平成30年10月30日

馬籠宿
藤村記念館

を調査させていただきました。

馬籠宿

馬籠宿(まごめじゅく)は中山道の江戸日本橋から43番目の宿場になります。
急な山の尾根に沿った道は急斜面で、その両側に石垣を築いて屋敷を造る「坂のある宿場」が特徴です。
道の脇に土を盛って塚を築いた一里塚、宿場の入り口に道路を直角に2度曲げた桝形(ますがた)、本陣・脇本陣の痕跡などが残っています。

馬籠宿の特徴である坂道の桝形(ますがた)です
道の両側には、おやき、五平餅、お土産の店が並んでいます
名物の栗こわ飯がある食事処。民芸品を販売する店もあります

 

馬籠脇本陣史料館は、当時に復元された上段の間や使用していた家財や什器などを展示しています
街道のほぼ中央に観光案内所、休憩所もあります

観光案内所には、多目的トイレもあり、段差は木製のスロープで解消されていますが、路面は石畳なので凸凹があり車いすでの通行は注意が必要です。

観光案内所の多目的トイレです

車いすの場合は、下駐車場の横の多目的トイレの方が段差がないので利用しやすいと思います。

下駐車場の横の多目的トイレ外観
下駐車場の横の多目的トイレ内部

馬籠宿の街道は、石畳で急斜面になっており、車いすが「上入口」または「下入口」を通って、通常通り歩行者と同様に斜面を通行するのは、危険を伴い困難です。
ですが、馬籠宿の中心にあたる観光案内所付近は、入口付近と比べ斜面がなだらか(傾斜5度~7度くらい)で、車いすでもなんとか通行できました。
ただし、石畳なので雨などで濡れている場合は、タイヤが滑り危険もあるので注意が必要です。

今回簡易電動車いすで通行したルート

藤村記念館

明治・大正・昭和の三代にわたって活躍した、岐阜県中津川市馬籠出身の島崎藤村の文学館です。
藤村記念堂、ふるさとの部屋(DVDコーナー)記念文庫(研究室)、第二文庫(企画展示室)、 第三文庫(常設展示室)などの建物があり、一巡すると島崎藤村の生涯をたどることができます。
常設展示室には、処女詩集『若菜集』から絶筆『東方の門』までを展示しています。

街道側の入り口、段差があります
本陣跡に建てられた藤村記念堂です
手入れされた庭園に入る事も出来ます
第二文庫、車いすは裏口からエレベーターで行けます
第二文庫裏口からエレベーターへ

 

ご協力、ありがとうございました。
調査データは、取りまとめなどを行ない順次ふらっと旅ぎふへ掲載していきます。

 

付録:今回簡易電動車いすで通行したルート

 

上の駐車場B-1に駐車します
北口という小さい標識の道に入ります
道を下っていきます
この坂は傾斜3度くらいです
ほぼ平坦の道を進みます
左の道と合流します
合流する地点を過ぎると、左に脇道が見えます
脇道に入ります
そのまま道を進みます
右に無料休憩所が見えます、ここを右に曲がります
馬籠宿街道に入り、観光案内所付近まで下れます